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LIGHT BLUE



敦貴「最近そわそわしてるよねあいつ」
飛雄馬「思った。」
真宙「なにかあったのか。」

最近、チームメイトの保科良則くんが、そわそわするところをよく見ると言う。それで不思議に思った3人が、良則に聞き込みに行ったようだ。


真宙「良則最近なにか変わったことある?」
良則「なにいきなり」
飛雄馬「最近そわそわしてるから」
良則「…そう見える?」
真宙「あ、ニヤけた」
敦貴「え、何かあったの?恋ですか??」
良則「これから暇なら教えてあげる」
真宙「え、行く。」

ということで、この4人で夜ご飯を食べに行くことになった。




良則「そういえば敦貴って星華中だよね??」
敦貴「あー、うん。」
良則「この人分かる?てか普通科の2年生だけど」
敦貴「え、分かる。」

良則が敦貴に写真を見せる。良則が今、気になっている女性だ。星華中出身の、1つ上のようだ。


敦貴「てか星華中では有名だったよ、生徒会やってた人だし、生徒会にあんな可愛い人いる?みたいな感じだったし」
良則「へー。やっぱ中学でも可愛いっていわれてたんだね。てか生徒会やってたんだ。コミュ力高いからリーダー系とか向いてそう」
敦貴「なんでもやってるイメージかも。」
良則「成績もめちゃくちゃ良いけど、西星の男バレのマネージャーやりたくて西星入ったみたいだからね。色々あって辞めちゃってるけど」

真宙「んで敦貴と2人で盛り上がってるけど、俺らには写真見せてくれないの?」
良則「しゃーねーな」
飛雄馬「あ、この人さ、良則と委員会の当番同じ人?見たことあると思ったら」
良則「むしろはじめて話したのそこ」
真宙「あー。そういえば見たことあるかも話してるところ」
良則「結構気さくに話しかけてくれるからね。人見知りからしては助かったけど」
敦貴「ちなみに年上って言うのが点」
真宙「年上苦手な良則が?」


そうそう良則くん。年上との人付き合いがちょっと苦手なんですよね。部活の先輩くらいしか、関わりがないくらい。


飛雄馬「結論聞いてないけど、良則はこの人のこと好きなの?」
良則「って最近本気で自覚した」
真宙「だから最近そわそわしてたって訳か」
良則「この前部活終わったあと真宙が彼女と遊ぶからって先に帰った日あるじゃん。あの日にたまたま会って、濃い話して、その時に」
真宙「結構最近だな」
敦貴「え、それ途中まで俺と優平と帰った時でしょ?」
良則「の、後の話」

真宙「でも良則って今まで告白されて付き合ってたタイプの人だから中々珍しい話」
飛雄馬「モテる男は受け身の恋愛しかしたことない、そういうことか」
良則「真宙のほうが圧倒的にモテてたけど」
敦貴「でも真宙はそんなの関係なしに好きな人は全力で好き、だからな」
真宙「俺の恋愛はわりと、好きな人に一直線だから他は一切目も当てないって感じだけど」
飛雄馬「まあその辺の個人差って積極的に行けるか行けないかの問題じゃないか結局は」


真宙くんは好きな人には積極的すぎますからね。


敦貴「良則の過去の恋愛って、自分から好きにになった人とか、可愛いと思った人相手に、自分から積極的に動いたことあるの?」
良則「正直ないですね。好きな相手から告白されて付き合ったってことならあるけど」
敦貴「じゃあ今頑張るべきだ」
良則「俺も分かってるよーって。今のままじゃ振り向いてくれる自信なんてないし」


良則くんは、中学時代は告白されて付き合ったケースが2回あったくらいだ。南聖中のソフトテニス部ってみんなモテますからね。



敦貴「って言って中学時代の真宙みたく積極的な行動に慣れたらやばそうだよね良則」
良則「そう見える?」
真宙「でも過去に付き合った相手に対してもベタベタくっついてるとこ見たことあるけど」
飛雄馬「真宙を超えるむっつりかもしれんな、可能性はあるぞ」
良則「どういう意味でよ」
飛雄馬「分かってるくせに」

真宙「でも良則って元カノの…普通に触ったりしてたらしいからね」
良則「その話禁句」
敦貴「おっぱい?」
真宙「いえっさ」
敦貴「男なら誰でもあることさ、気にすんな」
良則「謎に説得された」
飛雄馬「大体この辺経験者だから大丈夫だ、俺も含めて」


実は真宙に負けないくらいの恋愛経験を持つ飛雄馬くん。運動神経抜群のイケメンですからねえ。


真宙「でも本気で好きになった相手にはしたくなるもんだよ。だから今はもう二度と話せない相手だけど、初体験捧げた相手はその人で良かったとは思う。本気で好きになったからこそできた行為だし、とは」
飛雄馬「超わかみが深い」
敦貴「真宙かっこいい」
飛雄馬「ヤリチンには成り下がるなよみんなは」
良則「飛雄馬ちょっと危ないよね」
飛雄馬「っても訳ありですよ??言ってるの最近の話でしょ?」

真宙「でもヤってるだけなら結論ヤリチン…」
飛雄馬「分かりましたよ認めますよーだ」
敦貴「今の人はまだ続いてんの?」
飛雄馬「続いてるけど俺の叶わなかった恋だからいずれサヨナラだもん」
敦貴「叶わなかった恋とは」
飛雄馬「振られた。でも相手してくれるのはいいよーみたいな感じで」
真宙「そんな女すぐに切り捨てれば良いのに」
飛雄馬「男は単純なんだよ、だから結果呑まれてこうなったんだ」


ちなみに今のお相手は、同じ中学出身だった女の子だそうで。



敦貴「良い恋探そうね、俺らも」
飛雄馬「頑張るか。良い出会いを探しに行くか。」
真宙「でも2人とも今まででも濃い恋愛してるからできそうだよね」
敦貴「そんな真宙みたいに上手くいかねーんだよ」
真宙「でもその分俺もどん底味わったからね、みんなこんな気分になったことないだろってくらい」
良則「西星1年ソフトテニス部の恋愛の大先輩だなこの2人」
敦貴「先輩!何から何までお願いしまっす!」

飛雄馬「でも俺と真宙ってどっちが濃いかって言われたら真宙って即答する」
良則「つまりは内容があるかないか…」
飛雄馬「うるせえ。悪かったね空っぽの恋愛ばかりで」
真宙「経験は豊富だけど中身を探ってみると実は空っぽでしたってやつか」
飛雄馬「なんなら初体験の時だって幼なじみとのノリだったからな。」

飛雄馬くんの過去の恋愛って結構、軽いノリが多いですからね。



飛雄馬「てか俺絶対軽い男って思われてる」
敦貴「確かに飛雄馬は性格は優しいから断れないんじゃないか」
飛雄馬「褒められてんのかディスられてんのか」
真宙「まず振られてそこで終わりで良かったじゃん、なぜその先に進んだの」
良則「多分そこだよね」
飛雄馬「断れなかったんだよコノヤロ」

敦貴「今度時間たっぷりある時にその話たっぷり探ってあげるね。充希と一緒に」
真宙「あいつ呼んだら話がもっとカオスになるぞ」
飛雄馬「そもそも3組テニス部みんなうるせえもんこの話」
良則「そっかみんな工業科だもんな」
敦貴「だから出会いがないんだよ」
良則「いや、この2人は出会いあるじゃん」
真宙「言われてやんの」
敦貴「ちくしょー」

敦貴は高校上がってから今のところまだ出会いは無い様子です。工業科は男子クラスなので、普段から学校で女子と絡むこともあまりないという。


真宙「まあここじゃあんまりこれ以上のこと語れないから、次は誰かの家だな」
飛雄馬「語りたくて仕方ないんだろ」
良則「話し始めると変態がバレバレな男」
真宙「うるせ。良則も俺と同じにさせてやるからな」
良則「こわーい」


この日もたくさん語りました。
そして良則くんの恋の行方は、どうなるのでしょうか。

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