LIGHT BLUE
11月某日、県内の多数の高校のソフトテニス部が集まって行われる合同研修会。南市の廃校中学校を使った1泊2日の練習会となる。
そんな1日目の昼過ぎの、休憩時間の話。
北宮高校が固まって昼食を食べていた所に、緑陽北高校の面々もやってきたようだった。
そこで、北宮高校の武田京也が、知り合いと久しぶりの再会をしたようだった。
京也「皆人じゃん、随分かっこよくなったな」
皆人「元からイケメンに言われちゃあ嬉しいわ」
緑陽北高校の堀江皆人くんとは、かれこれ小学生時代からの仲。数々の全国大会を共にした県代表の仲間である。
皆人「どう?部活はどんな感じ?」
京也「仲良く楽しくやっている感じ。」
皆人「お互い様だね」
京也「というか俺ずっと皆人に聞きたかったことあったんだけど」
皆人「何?」
京也「やっぱりさ、強豪行かなかったの?って周りから言われない?」
京也がずっと皆人に対して気になっていた質問だった。
皆人「嫌ほど言われる」
京也「だよね。仲間」
京也も皆人も、小学生時代から全国大会常連で、同世代なら知らない人はあまりいないんじゃないかという同士。その上、彼らの中学までの相棒は揃って星の里高校へ進学して、活躍しているのだ。
だからこそ、なんで他の高校入ったの?
と聞かれることが多くて、内心うんざりしているようだ。
京也「でも俺は兄が去年までいたから分かるかもって言われてたけど、皆人なんて俺よりも知名度高いのになぁって」
皆人「俺はね、学校名聞いたらみんな納得してる」
京也「そりゃそうだよ県内NO.3に入る進学校通ってんじゃん」
皆人「そもそもテニス続ける予定もなかったし俺。先輩に説得されて入っただけだし、それがなかったら勉学一本だったかなって」
京也「でもそんなこと言ってたよね、ウインターくらいの時」
皆人「言った気がするね。続けてたら奇跡が起きたって思っといてって色んな人に言ったもんね」
京也「その奇跡が起きたんだな」
皆人「知ってる北高の女子の先輩に相談したのがきっかけで。北高のソフテニどうですか?って。正直男子知り合いいないし、って言ったら紹介してくれたし」
ちなみに皆人くんの通っている緑陽北高校のソフトテニス部は、去年までは男子は上の大会に出場するペアは1ペアいるかいないか程度だったのだが、女子は近年、小学生時代からの強い選手が増え続けていて、県大会でも上位に上がるような強豪チームに近づいているようだ。それでソフトテニスで顔の広い皆人は、同じ江南市出身の緑陽北高校の女子の先輩とのやり取りをきっかけに、男子ソフトテニス部の先輩と出会い、今があるようだ。
京也「しかも皆人のとこってあれでしょ?東町の宮地辰斗いるしょ」
皆人「いるいる。個人的に救いだった。小学生からの知り合いいるってのが」
京也「大会でペア組んでて、なんかすげえ組み合わせだなって北宮のみんなで言ってた」
皆人「そっか南市だから北宮高校の人も大体知ってんのか辰斗のことは」
皆人のペアは、同級生の宮地辰斗。南市の東町第一中出身で、小学生からソフトテニスを続けている。
皆人「でもさ、中学までずっと部活部活の部活漬け生活してたから、開放感がある」
京也「今じゃ勉学も大変でしょきっと」
皆人「土曜日も授業あるし、平日も7時間授業あったりで部活できる時間って正直ほとんどないけどね。でも今のところは意外と高校生活は充実してる」
京也「彼女もいるし?」
皆人「お互い様だろうが」
京也「この前の皆人のインスタにはびっくりしましたよ」
皆人「真実を聞きに海吏に連絡したんでしょ?俺じゃなくて海吏に」
京也「なんで知ってるそれを」
皆人「その海吏から聞いたから。まあ星の里の奴らなら知ってそうと思ったんだろ」
京也「ご最もです。」
皆人「実際あの投稿するまで、知ってる人は知ってるって感じだったけどね。俺SNSにああいうの載っけるの苦手っていうか。だから晴高とか海吏とかに話して、多分星の里でも広まってるんだろうなーとは思ってた」
実は5月のくらいから彼女がいる皆人くん。でも、自分のSNSに彼女の投稿をしたのは先月が初めてだという。
皆人「でも俺も投稿したいけどどう投稿したらいいのかわからなくて、って言ったら全部彼女がやってくれたってだけだけど。」
京也「これからの皆人の惚気投稿に期待してます」
皆人「頑張ります…っておい」
京也「ちょっと見た雰囲気も良い男になってきたんじゃないの??」
皆人「そう見える?」
京也「全体的にかっこよくなったよね。あ、背伸びたってのもあるか」
皆人「中3の時よりは背伸びたと思わない??」
京也「全中とかウインターとかの集合写真とか見ると皆人が際立って身長低かったもんな。次に恵一って感じ」
皆人「うるせえー。でも彼女と身長差ないからこれでも悩み」
京也「彼女が高いんじゃなくて?」
皆人「そういう思考にしたいけどできないもんチビだから。昔からチビに悩んできたから」
やはり誰からも低身長はいじられがちの皆人くんです。
京也「てか遊びたい今度。俺たまにそっち行くからその時遊ぼ」
皆人「むしろ来るんだ」
京也「兄ちゃんの家たまに泊まりに行く。」
皆人「あーそっか。緑陽大だもんね、京也のお兄ちゃん」
京也「それでこの前なんて恵一に見つかって遊び誘われたからな」
皆人「緑陽大と星の里高校近いしね、パラダイスじゃん」
京也「ってことで。テニスしようね」
皆人「したい。しよ。体育館なら予約しておくからさ。江南市内の体育館だったら俺、市民割効くから任せろ」
短い休憩時間の会話でしたとさ。
そんな1日目の昼過ぎの、休憩時間の話。
北宮高校が固まって昼食を食べていた所に、緑陽北高校の面々もやってきたようだった。
そこで、北宮高校の武田京也が、知り合いと久しぶりの再会をしたようだった。
京也「皆人じゃん、随分かっこよくなったな」
皆人「元からイケメンに言われちゃあ嬉しいわ」
緑陽北高校の堀江皆人くんとは、かれこれ小学生時代からの仲。数々の全国大会を共にした県代表の仲間である。
皆人「どう?部活はどんな感じ?」
京也「仲良く楽しくやっている感じ。」
皆人「お互い様だね」
京也「というか俺ずっと皆人に聞きたかったことあったんだけど」
皆人「何?」
京也「やっぱりさ、強豪行かなかったの?って周りから言われない?」
京也がずっと皆人に対して気になっていた質問だった。
皆人「嫌ほど言われる」
京也「だよね。仲間」
京也も皆人も、小学生時代から全国大会常連で、同世代なら知らない人はあまりいないんじゃないかという同士。その上、彼らの中学までの相棒は揃って星の里高校へ進学して、活躍しているのだ。
だからこそ、なんで他の高校入ったの?
と聞かれることが多くて、内心うんざりしているようだ。
京也「でも俺は兄が去年までいたから分かるかもって言われてたけど、皆人なんて俺よりも知名度高いのになぁって」
皆人「俺はね、学校名聞いたらみんな納得してる」
京也「そりゃそうだよ県内NO.3に入る進学校通ってんじゃん」
皆人「そもそもテニス続ける予定もなかったし俺。先輩に説得されて入っただけだし、それがなかったら勉学一本だったかなって」
京也「でもそんなこと言ってたよね、ウインターくらいの時」
皆人「言った気がするね。続けてたら奇跡が起きたって思っといてって色んな人に言ったもんね」
京也「その奇跡が起きたんだな」
皆人「知ってる北高の女子の先輩に相談したのがきっかけで。北高のソフテニどうですか?って。正直男子知り合いいないし、って言ったら紹介してくれたし」
ちなみに皆人くんの通っている緑陽北高校のソフトテニス部は、去年までは男子は上の大会に出場するペアは1ペアいるかいないか程度だったのだが、女子は近年、小学生時代からの強い選手が増え続けていて、県大会でも上位に上がるような強豪チームに近づいているようだ。それでソフトテニスで顔の広い皆人は、同じ江南市出身の緑陽北高校の女子の先輩とのやり取りをきっかけに、男子ソフトテニス部の先輩と出会い、今があるようだ。
京也「しかも皆人のとこってあれでしょ?東町の宮地辰斗いるしょ」
皆人「いるいる。個人的に救いだった。小学生からの知り合いいるってのが」
京也「大会でペア組んでて、なんかすげえ組み合わせだなって北宮のみんなで言ってた」
皆人「そっか南市だから北宮高校の人も大体知ってんのか辰斗のことは」
皆人のペアは、同級生の宮地辰斗。南市の東町第一中出身で、小学生からソフトテニスを続けている。
皆人「でもさ、中学までずっと部活部活の部活漬け生活してたから、開放感がある」
京也「今じゃ勉学も大変でしょきっと」
皆人「土曜日も授業あるし、平日も7時間授業あったりで部活できる時間って正直ほとんどないけどね。でも今のところは意外と高校生活は充実してる」
京也「彼女もいるし?」
皆人「お互い様だろうが」
京也「この前の皆人のインスタにはびっくりしましたよ」
皆人「真実を聞きに海吏に連絡したんでしょ?俺じゃなくて海吏に」
京也「なんで知ってるそれを」
皆人「その海吏から聞いたから。まあ星の里の奴らなら知ってそうと思ったんだろ」
京也「ご最もです。」
皆人「実際あの投稿するまで、知ってる人は知ってるって感じだったけどね。俺SNSにああいうの載っけるの苦手っていうか。だから晴高とか海吏とかに話して、多分星の里でも広まってるんだろうなーとは思ってた」
実は5月のくらいから彼女がいる皆人くん。でも、自分のSNSに彼女の投稿をしたのは先月が初めてだという。
皆人「でも俺も投稿したいけどどう投稿したらいいのかわからなくて、って言ったら全部彼女がやってくれたってだけだけど。」
京也「これからの皆人の惚気投稿に期待してます」
皆人「頑張ります…っておい」
京也「ちょっと見た雰囲気も良い男になってきたんじゃないの??」
皆人「そう見える?」
京也「全体的にかっこよくなったよね。あ、背伸びたってのもあるか」
皆人「中3の時よりは背伸びたと思わない??」
京也「全中とかウインターとかの集合写真とか見ると皆人が際立って身長低かったもんな。次に恵一って感じ」
皆人「うるせえー。でも彼女と身長差ないからこれでも悩み」
京也「彼女が高いんじゃなくて?」
皆人「そういう思考にしたいけどできないもんチビだから。昔からチビに悩んできたから」
やはり誰からも低身長はいじられがちの皆人くんです。
京也「てか遊びたい今度。俺たまにそっち行くからその時遊ぼ」
皆人「むしろ来るんだ」
京也「兄ちゃんの家たまに泊まりに行く。」
皆人「あーそっか。緑陽大だもんね、京也のお兄ちゃん」
京也「それでこの前なんて恵一に見つかって遊び誘われたからな」
皆人「緑陽大と星の里高校近いしね、パラダイスじゃん」
京也「ってことで。テニスしようね」
皆人「したい。しよ。体育館なら予約しておくからさ。江南市内の体育館だったら俺、市民割効くから任せろ」
短い休憩時間の会話でしたとさ。
3/30ページ