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LIGHT BLUE




星の里高校へ進学した紫音くんが大会後少しだけ実家に帰っているということで、今回も誰かとテニスをするようでした。
ちなみに同じくさくら市出身、3年の山岡くんも四連休のうちに帰ってきていたので、一緒だそうだ。ちなみに山岡くんが行くことは、地元勢たちはまだ知りませんでした。



悦二「あれ、山岡先輩?!」
広夢「俺も実は実家に帰ってたから来てみた」
紫音「というか暇そうだったから一緒に行こうかってことになって。昨日の夜いきなり決まった」
真宙「3年生誰か誘えば良かったですね」
広夢「いやいいよ、飛鳥帰ってきてないし、あと多分みんな受験や試験だから気軽に呼べないし、長江は弟の大会行ってるから」


ちなみに山岡くんの四連休の帰省の理由も、後輩の県大会の応援に駆けつけていたからだ。


テニスをしたあと、公園のベンチに溜まって休憩がてらのお喋り。


悦二「山岡先輩的に、どうでした?県大会」
広夢「みんな上手くなったなーって。ジュニアの人もいっぱい活躍してて」
恭太「そこの人とか特にですよね」
広夢「そうだねそこの人ね。てか久しぶりだね晴ちゃん」
晴直「久しぶりにその呼び名で呼ばれました」
紫音「え、そうなの?俺も晴ちゃん呼びなんだけど」
愛也「今年くらいからしなくなったよね」

晴直「高校上がって名前呼びが増えて、その流れだよね。そもそも晴ちゃんて呼ぶのジュニアの人だけだったし。それで先輩引退後気づいたらそうなっていました」
紫音「全然知らなかったや」
広夢「にしても晴ちゃんかっこよかった。そこの堀部紫音よりも」
紫音「後半ズタボロにされましたからね準々決勝の時。てか高校上がって初めて西星に負けたんですよ」


先日の県大会でのシングルスで、準々決勝で紫音と晴直は当たり、晴直の勝利。晴直がベスト4、紫音がベスト8という結果でした。


紫音「てか俺みんなに話したいことあるんだけどさ。星羅のこと」
広夢「この前言ってたやつ?」
紫音「あ、それです。」
恭太「え、じゃあ星羅が今何してるかも分かったってこと?」
紫音「あと本人とも話せた。でも多分最後。もう彼氏できてたし、」
啓斗「へええ…」

良則「てかどこにいるんですか?今」
紫音「緑陽市にいる。お姉さん専門学生で元々そっちにいたから、一緒に住んでるって。高校は通信通ってる」
晴直「そうだよね、転校って言われてたからどこかの学校には通ってるとは思ってたけど」
悦二「てかもう彼氏いるんだね」
紫音「そうなのよ。でも同じような境遇に遭ってた人らしくて、吹部っていう共通点もあったりとしてるらしい。ちなみに輝と詠斗が仲良い友達でした」
広夢「まじで?!」


紫音が春まで付き合っていた女の子、星羅ちゃんの事件は西星ソフトテニス部もみんな知っている。でも、その後の星羅ちゃんの行方は、誰もわからなかった。西星の吹奏楽部の人達でも。



紫音「でも思う。恋愛したい。でもできない」
恭太「気持ちがよく分かるよ。」
愛也「この中にリア充3人?3人か。」
広夢「まだ少ない方だよ。星の里の、特に3年なんて異常だからな。俺だけだよ何もしてないの」
紫音「確かに今までその輪にいなかった柴田先輩も彼女できましたからね」
広夢「ほんとよ。」

悦二「でも俺も来年から遠距離確定ですよ。」
広夢「まじ?咲良どこ行くの?」
悦二「緑陽市の製菓専門学校行きます。向こうで一人暮らしするって決めたそうで」
紫音「それを機にこっちに沢山遊びに来るんだよ」
悦二「そういうことではない。てか部活忙しいしな。」
紫音「いや引退してからよ。」

悦二くんも、年上の彼女とは来年から遠距離が確定している。


良則「でも堀部先輩のインスタとか見てたら休日とか楽しそうですよね、緑陽市何でもあるから都会の高校生ですよね、もう」
真宙「俺らは田舎の高校生。」
広夢「紫音はしょっちゅう遊んでるよな。」
紫音「連れ出されるだけなんですよ、部活引退している先輩とかに」
啓斗「中学までは同じだった奴がな。たった1年半で都会に染まってて何だか怖い」
真宙「でも山岡先輩はそんなんでもないですよね」
広夢「俺そんな行かんもん。人混み苦手だし。江南市で十分です。」

部活後や休日、紫音はよく近くの緑陽市に遊びに行くのだが、山岡くんはそうでも無いようだ。


真宙「俺も星の里行ってれば都会ボーイになっていたのか。」
紫音「だから来いって言ったじゃん?」
広夢「来て欲しかったなー?」
真宙「でも1年生強すぎて俺じゃやってけなさそうですよ。メンツやばくないですか?」
紫音「確かにやばいけど」
良則「今年の1年生強い人ほとんど星の里行きましたよね」
啓斗「しかも江南北中組の強さが中学の時から異常すぎる」

晴直「俺と恭太もその江南北中出身のペアに負けたもんね。県大会ダブルスで」
恭太「あそこは化け物だろ。」
広夢「あー、村木市村だっけ?」
紫音「でもシングルスで村木海吏に勝ってなかった?」
晴直「シングルスはね。」
広夢「校内戦俺らでも負けたから1年生ペア2つくらいに」
愛也「あとは畑谷浅見ペアですか」
広夢「そうそう。この2ペアは異常の強さ」


先輩も言うくらい、星の里1年生には化け物みたいな選手が沢山いますからね。


啓斗「怖いな星の里高校。」
紫音「俺も1年に番手抜かされそうで怖い。今は2番手キープしてるけど、この先どうなるかだなーって。このままだとレギュラーも危ういよって監督に言われたくらいだし」
広夢「あとお盆前から怪我してる奴が復活したらどうなるかなよな」
紫音「ですよね。」
良則「怪我してるのって誰なんですか?」

紫音「森原青葉。お盆前の県外遠征中に大怪我して、結構長引いてますよね」
広夢「ね。結構大きい怪我してる」
真宙「あー。確かにいなかったような」


お盆前の遠征とは、インターハイを兼ねた遠征。今年は団体戦での出場を決めていたので、チーム全員で応援がてら、強豪校との練習試合という形になっていたのだ。


広夢「あと1年だと相崎朝比奈もやたらすごかったしな」
紫音「あーベスト8。」
真宙「俺が学年別大会で勝ったところですね。」
啓斗「そこが…桜井野口だっけ?に勝って」
広夢「俺1年生の時県大会でそんな勝てなかったからな…」
紫音「そうなんですか?」
広夢「1年の新人戦まではずっと県大は初戦敗退だった気がする。で、インドアと2年の県総体で32、2年生の新人戦はギリギリ勝って16入った気がする」

悦二「でも俺も1年生の時そんなもんでしたね。インドアに至っては地区予選で負けるし」
広夢「でもえっちゃん、団体戦活躍してたよね」
悦二「冬はですけどね。県総体はメンバー落ちましたけど」
啓斗「まあ俺らも今回はダメダメだったから。」
紫音「それにしてもやけにダブ前多いよね西星」
真宙「俺もですよ。」


ちなまに真宙くん、とえっちゃんも、元々は後衛選手である。


愛也「恵介がいないのがな、結構大きかったと思う」
晴直「それなんだよな」
紫音「恵介どうしたの?言われてみれば出てなかったよな。会場では見たけど」
愛也「色々訳あって出れなかった。でも部活には残ってるから次の大会からは出るよ。」
広夢「なんかやらかした系か」
悦二「そういう系です」
啓斗「何も無ければ俺のペアのままだったのに」

紫音「じゃあ恵介が新人戦出てたらどんな感じだったの?」
悦二「俺が慎とペアで、真宙が愛也とペアだった、てか国体と同じ」
真宙「それで俺が地区大会の1週間前くらいにいきなりダブ前やれって、ただでさえ前衛歴も浅いのにまじかよって思いましたよ」
紫音「の割には地区大会優勝したんでしょ?」
真宙「県大会は初戦敗退でしたけどね」



そんな真宙くんも、地区予選では優勝。県大会では初戦敗退でした。



真宙「大会であそこまで萎えてたの初めてですよ俺」
良則「確かに俺も見たことなかった」
紫音「公式戦でボコボコにしたかったな。」
真宙「まだ言ってますねそれ。もう堀部先輩と当たりそうなところに入らないことを祈ります」
広夢「そっか勝ってたら紫音と当たってたのか」
紫音「ドロー見た時から、真宙のことボコボコにできるーって楽しみにしてたのに」

啓斗「紫音はどれだけ真宙のことボコボコにしたいのさ」
紫音「生意気な後輩だからな。」
恭太「何だかんだ大好きだよね真宙のこと」
真宙「あら、照れますー。」
紫音「そういうところ。そう、そういうところ。」
真宙「でも星の里来て欲しかったとかめちゃくちゃ言ってくるあたり俺のこと大好きですよね、先輩?」

真宙くんは、星の里高校から推薦の話来ていましたからね。




良則「ぶっちゃけ西星来てよかったと思ってるしょ」
真宙「バレた?」
紫音「彼女か。」
真宙「それしかないですよ。」
良則「しかも花岡聖菜なんて超美人捕まえたよね」
広夢「あれ、南が丘中の人?」
真宙「そうです。だから幼なじみみたいな感じでありーの、初恋であり…」

広夢「だよね。多分花岡先輩の妹だ。俺の2つ上のテニス部の先輩だったんだけど」
真宙「あ、そうですそうです!」
広夢「真宙の彼女のお兄ちゃんもめちゃくちゃイケメンだから。桜樺高校行ってたけど、高校では部活やってなかった」


真宙の彼女は、同級生で西星高校普通科の花岡聖菜ちゃんと言う。中学まではバレー部、高校ではチア部に入っている。ちなみに真宙くん、中学入学前に引っ越しているので、そのままだったら山岡先輩とも同じ中学だったのだ。ちなみに小学校は同じです。


紫音「でも真宙みたいな人いるよね。別れて割とすぐに彼女できる人って。羨ましいや」
啓斗「俺を見て言うな」
紫音「実際そうじゃん啓斗も」
恭太「もう1年以上経ってるよね今の彼女と」
晴直「啓斗の彼女、俺の元カノっていうのが何とも言えないけど」
良則「え、そうだったんですか?」
晴直「俺は中学の時だけどね。」

広夢「てか星の里で言うと誰だろう、別れてもすぐ彼女できたの、なんかいたよね」
紫音「空真先輩とか」
広夢「あー。あとは…いや、駿芽は付き合ってないのか」
紫音「明洋の人ですよね?付き合ってないんですか?」
広夢「付き合ってはいないけどヤってるらしいよ。セフレみたいな感じだって。」
紫音「へえ…。駿芽先輩でもそういうことになるんですね」


ちなみに紫音くんは未だ次の恋愛の気配もありませんけどね。


悦二「でも紫音からよく聞くけど星の里の人とかすっごい選手多いですけど恋愛面聞くとそっちもそっちですげえなってなります」
広夢「楓とか大変だったよね」
紫音「俺も負けてられないくらい大変でしたけどね」
恭太「星羅の件は西星史上最悪とも言える事件だと思う」
紫音「それがなければ俺もまだ幸せだったんだろうな…」

真宙「そういえば聖菜の元彼がその件に関わっていた話って誰にしましたっけ?」
悦二「俺は聞かなくても分かるけど、」
紫音「あ、真宙が今の彼女と付き合いたてくらい時にラインで言ってたやつ?」
真宙「それです。」
広夢「そういえば加害者の中に南が丘のテニス部だった奴いたらしいけど、そいつかな?」
真宙「です。その人が聖菜の元彼で、聖菜がその件知ってすぐに振ったって言ってました」


西星高校の周辺の中学というだけある南聖中と南が丘中。繋がりも色々と凄いありますよね。



広夢「星の里のソフテニもみんな知ってるからね、一連の内容も。紫音の彼女だったってのもあって余計に」
悦二「西星の恥が見られましたね」
紫音「星の里高校平和だよ。」
広夢「本当に平和だよね。」



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