LIGHT BLUE
真飛「そういえば彼女さん出てるんだっけ?」
陽「出てる。てかそういえば会ってねえや」
真飛「えー俺見てみたい。」
陽「多分俺と行動してたらそのうち会うけどな」
真飛「今は見える?」
陽「うーん、視界にはいないな。」
とりあえず時間がある彼らは、女子の試合をちょこっとチラ見。陽の彼女は北別緑野高校です。
陽「あ、柚羅たち今試合やってるじゃん。」
真飛「え、どれ?」
陽「10コートの青ユニフォーム。の、髪縛ってるほう。」
真飛「ああー。分かった。」
と近くで話していると、陽くんは後ろから話しかけられた。
七海「あ、元気だった?」
陽「ったって先月会ってるじゃないですか。」
七海「柚羅から話聞いてるけど、めちゃくちゃラブラブだよね」
陽「あざっす。てか俺も柚羅から聞いてびっくりしたんすけど、いつの間に仲直りしてたんですか」
七海「でも仲直りしたほうが良いよって柚羅に言ったのは陽なんでしょ」
陽「そうですけど…、それでなんですか?」
七海「実は。」
この子は、北別花野高校の2年生、矢澤七海ちゃん。小学生時代から各大会で活躍していて、陽の彼女である、柚羅ちゃんとは中学までペアを組んでいた。だが、昨年異性関係でモメて、しばらく仲違いしていたようだった。
陽「俺としては楓先輩と七海ちゃんが普通に話せてるのがびっくりなんですけど」
七海「私自身がびっくりしてるわ。さっきも話したし。だって私あんな酷いことしたのに、今じゃ柚羅も楓も普通に話せるから」
陽「戻りたいって思います?」
七海「この前思っちゃったのさ。今も今で楽しいけど、何か違うなーって。でも前の関係を壊したのは私だからね、」
陽「でも俺はそのお陰で柚羅と付き合うことできたんすよ」
七海「確かに陽にとっては利点だよな。」
その会話を横で聞いて、つい笑ってしまった真飛くん。
陽「おい、今笑ったな」
真飛「今のは笑うわ。」
直前の2言に、笑ってしまったようです。
そんな七海ちゃんとは離れ、物販を見た後、仲間の応援のため移動する。
真飛「てかさっきの女の人って」
陽「楓先輩の元カノ。知ってる?」
真飛「話の内容から想像ついてた。だって楓先輩、元カノ大好きだったじゃん。」
陽「多分学校の近隣の人が練習行き始めた時くらいにはまだ付き合ってたよな」
真飛「だから別れた内容とかも部室で一部で聞いてたらなんとなく話は知ってる。」
陽「へー。俺はたまたまジュニア行き来してて話知ったような感じだったけど」
真飛「てか元カノと仲良くできる楓先輩もすごいよな」
陽「でも楓先輩だって結構引きずってるとこ多いよ。」
真飛「でも先輩、今彼女いるよね」
陽「だけどもさ。それだけ七海ちゃんのこと好きだったんだろうね、とは思うけど。」
真飛「何だか難しいねー。恋愛って。色々なパターン聞くけど」
陽「だよね。俺も将来どうなってんのかな」
と、大会時のごく一部のお話でした。
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