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LIGHT BLUE



夏休みも終わり、二学期が始まった。3年生のいない部活も何だか新鮮だが、これからはそれが当たり前になってくる。

そんな平日の部活終わりの部室でのお話。



海吏「結局高校最初の夏は独り身で終わりそうだなー。」
晴高「昨年の夏休みに彼女いて満喫してた人が何を言う」
海吏「言って去年も全国前だったしそんな楽しんでないけどな」
晴高「部活引退してからはウザイくらいラブラブしてたよね、」
海吏「それはもう昔の話だ」

1年生の海吏と晴高は中学一緒で、かれこれ小学生時代からペア組んでいる。海吏は昨年の今頃は、彼女いたのだが、今はいない。


真飛「3年生引退して部のリア充一気に減ったよね」
海吏「それはちょっと思った。」
宗平「一方で幸せオーラ全開の奴もいないことはないからな」
晴高「青葉はまあ良いとして、問題は陽だからな」


と、少し遠くにいた陽くんですが、真飛に引っ張り出された。

陽「何をそんなに俺のこと睨む…」
宗平「リア充だからって調子に乗りやがってって話だ」
陽「別に調子に乗ってない」
真飛「うーわー」
青葉「でも帰省のほとんど会ってたんでしょ??」
陽「むしろ帰省の時くらいしか会えないし…」
海吏「写真見せて、写真」

と言われ、陽は彼女との写真を見せた。



晴高「デレデレ」
宗平「羨ましい限りですわ」
海吏「そういえばどっか行ったの??」
陽「んーと、少し遠出して海行った。あ、この写真だ。お父さん連れてってくれた。その後海鮮食べたりソフトクリーム食べたりした」
青葉「充分満喫してるじゃん」
真飛「でもそっか、付き合ってから全然会えてなかったから初デートみたいなことになるのか。」
陽「そう。あとは家でゆっくりしたりとか、テニスしたりとかかな」


とここで海吏が、質問をした。


海吏「みんなは家デートってどんなことするの?」
真飛「俺が彼女いた時は、テレビ見たりとかして、まったり過ごすこと多かったな」
青葉「ちなみにそれいつの話」
真飛「んっとね、2年生の冬から3年生の秋まで」
青葉「あー、緑中の女テニの人だっけ。」
真飛「そうそう。一応キャプテン同士だった。」

晴高「中学のテニス部だとキャプテン同士って多いよね。青葉もだけど」
陽「あー、確かに。」
青葉「それ言っちゃ朱哉先輩たちも同じ」
宗平「でもテニス部ってさ、特に中学は男女それぞれあるところ多いし、同じ競技だから接点も多いから仲良くなるーってのも多いかもね」
海吏「そういう宗平は?」
宗平「俺?残念ながら俺も元カノもキャプテンじゃなかった」
海吏「あ、そうだった。宗平がキャプテンじゃなかった」



でも、テニス部同士って多いですよね、中学時代は。


海吏「でもソフテニの人って割とソフテニ同士、が多いよね。」
陽「俺もそうだな」
真飛「そして青葉もだから1年のリア充はみんな彼女はソフテニ関係者」
青葉「瑠菜に関しては今はやってないけどな。」
晴高「でもなんで続けてないの?普通に上手かったし」
青葉「星の里の女テニあんまり好きじゃないらしい。同じ地区だった人で過去に色々とあった先輩がいるのさ。あと瑠菜にとって星の里は滑り止めで受けた高校だし」

宗平「そういうことだったんだ」
陽「あれ、いつからだっけ?付き合ってるの。ウインターの時はもう付き合ってたよね」
晴高「そうだ、ウインターの時付き合いたてとかじゃなかった?惚気聞かされたやつ」
海吏「恋バナしなかった?皆で。あの時晴高も彼女いた時だよね」
陽「てか俺も彼女いた気がするその時」
真飛「海吏は?」
海吏「その時はいませんでした。」
晴高「なんなら告白して振られた後だよね」


ウインターとは、毎年11月か12月頃に行われる、一部の都道府県の強者選手が集まる大会である。各都道府県ごとに数ペアほど代表として選出され、同じチームとして団体戦を戦う、ウインターカップのことだ。星の里ソフテニの人達は、ウインターのメンバーになっていた選手も多いです。



真飛「自分の恋バナとかできるようになりたいよね」
晴高「それが無いから何も言えないんだよ」
海吏「その言葉に共感」
宗平「多分非リア誰もが思ってる言葉じゃないか。」
陽「好きな人もいないの??」
青葉「それか可愛いなーって思う人とか?」
真飛「若干バカにしてるよねこのリア充組」
海吏「まあいつか見返せる日が来ると信じて…」


そんな感じで話して、今日も一日が終わりた。

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