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サシー・バウンダリー(月読様)

オマケ。

翌日。死神派遣協会、回収課。

「ウィリアム・T・スピアーズが見てるよ、アラン・ハンフリーズ」

耳元で囁かれ、アランはハッと目を覚ました。居眠りをしていたらしい。

「あ!すみません、サシー先生」

「私に謝る事はないよ。ウィリアム・T・スピアーズに捕まると厄介だからね」

おっとりと微笑む。

「でもその様子じゃ、当分寝不足だ。エリック・スリングビーに、さじ加減を教えておかないとね」

「えっ…あの…」

見る見るうちに下から赤く染まってゆくアランの顔を見て、サシーはまたひとつ笑った。

「ほっほっほ。若いって良いな」

「サシー先生…!」

「おい、サシー!アランを苛めるなよ!」

回収から帰ってきたエリックが、遠くから怒鳴る。

「人聞きの悪い。じゃあ私は退散するよ」

「あのっ、サシー先生…!」

「なんだい?」

「ありがとうございました!」

肩越しに振り返っていたサシーは、無言で頷き、エリックに早速カウンセリングルームへ来るよう、諭していた。

(は、恥ずかしい…)

アランはうなじまで朱をはいて、カウンセリングルームへ向かう二人を見送った。

オマケ終わり。
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