【ささやかな喧嘩】

エリック「いや、絶対返事書いたって!!

アラン「巧妙だね。嘘は吐いていない。俺が、嘘が嫌いだからだろ」

エリック「あ? 何の話だ?」

アラン「レターケースに入ってた、これは何だ?」

エリック「……あっ!!」

アラン「はぁ……君って、たまに大ポカするよな。あの子には俺が説明しておくから。俺には?」

エリック「あ?」

アラン「俺に何か言うことは?」

エリック「えっと……」

アラン「しばらく実家に帰らせ」

エリック「わ、分かった、アラン! 俺が悪かった! すまん!」

アラン「もう。どうせ言うなら、さっさと言えば良いのに。あの子がどうしてるか心配だから、今すぐ出してきて」

エリック「い、今か?」

アラン「当然だろ」

エリック「あの……二時半だが?」

アラン「だから? あの子は八ヶ月も待たされてるんだよ!? 分かったらさっさと行く!!」

エリック「は、はいっ!!」
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