※連載中【死神と文通を】

 よお! 久しぶり。
 そして結婚おめでとう!
 ウエディングドレス綺麗だな。お前が幸せそうで嬉しいよ。
 結婚式の写真、サンキュー。
 ふたりっきりの式か。
 アランがロマンチックだって涙目になってたぜ。
 俺たちは忙しすぎて式は挙げてないんだけどよ。
 ひとのことであんなに感激するんなら、いつかサプライズで結婚式をプレゼントするのもいいかもなって思っちまった。
 アランのブレスレット、つけてくれてありがとな。
 お前が幸せな花嫁になる手伝いが出来たなら嬉しいぜ。

 でもよお。
 ご丁寧に新郎のとこだけカットしなくても良いだろうに。
 そんなに恥ずかしいのか?
 まあそんなこと分かってるだろうが、人間カオじゃないぜ。
 なんつったか。日本人は「家内」だとか「奥さん」だとか、配偶者を所有物のように呼ぶ習慣があるってアランが言ってたけどよ。
 お前も恥ずかしがったりしないで、胸張って旦那さんを大切にしろよ。
 いつか4人で日本観光するんだし!

 ん、待てよ。 
 そうか……日本で結婚式を挙げるのもアリかもな。
 俺たち、特にアランは日本が大好きだし。
 若い頃に京都に出張で行ったことがあるんだけどよ。
 道ゆくキモノの奴らに目をキラキラさせてたな。
 そっちに行くときは、サプライズの協力頼むぜ!
 
 じゃ、改めて結婚おめでとう。
 幸せになってくれ。
 またな!

×○×○ 5月3日 エリック
14/14ページ
スキ