パラサイトキス(クチグズ)
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好きだ。そう言って唇を押し付けた。触れるだけの子供じみたキスがグズマの出来る精一杯のキスだった。
「おれはただの寄生虫で、クチナシさんの人生めちゃくちゃにしてしまうかも知んねーけど」
カプに認められた島キング。それだけじゃない。正義の象徴であるジェイ札感。おまけに過去は国際警察だったと言うエリートっぷり。
会議に遅れてきたり、スカル団と仲良くしたりと、大人としてどうなのかと思うところもあるけれど、むしろグズマは安心できた。幼少期から満足のいく人間関係を築けず歪んでしまったグズマの性格では、完璧すぎる人間はむしろ居心地が悪かったからだ。
「そりゃ逆だ。おじさんがお前さんに寄生してるの」
「俺、おっさんに寄生されてるとは思えないんだけど」
「そらそうよ。寄生ってのは宿主の気付かないうちに始まってるもんだからね」
グズマはまだ分からないと言う顔をしていた。いずれ分かるさ。クチナシは心のうちでそう返した。グズマは島キングであるくちなしの人生の方が価値があると考えているのだろうが、大人の自分から言わせれば、未来ある若者の人生の方が素晴らしいに決まってる。
だからさ、といつものニヤリとした悪い笑みを意識してそう囁くと空気が変わったことに気がついたグズマが警戒し始めた。
「だからさ。お前さんの心、奪っちまうけどいいかな?」
今更抵抗したって無駄だぜ?
「おれはただの寄生虫で、クチナシさんの人生めちゃくちゃにしてしまうかも知んねーけど」
カプに認められた島キング。それだけじゃない。正義の象徴であるジェイ札感。おまけに過去は国際警察だったと言うエリートっぷり。
会議に遅れてきたり、スカル団と仲良くしたりと、大人としてどうなのかと思うところもあるけれど、むしろグズマは安心できた。幼少期から満足のいく人間関係を築けず歪んでしまったグズマの性格では、完璧すぎる人間はむしろ居心地が悪かったからだ。
「そりゃ逆だ。おじさんがお前さんに寄生してるの」
「俺、おっさんに寄生されてるとは思えないんだけど」
「そらそうよ。寄生ってのは宿主の気付かないうちに始まってるもんだからね」
グズマはまだ分からないと言う顔をしていた。いずれ分かるさ。クチナシは心のうちでそう返した。グズマは島キングであるくちなしの人生の方が価値があると考えているのだろうが、大人の自分から言わせれば、未来ある若者の人生の方が素晴らしいに決まってる。
だからさ、といつものニヤリとした悪い笑みを意識してそう囁くと空気が変わったことに気がついたグズマが警戒し始めた。
「だからさ。お前さんの心、奪っちまうけどいいかな?」
今更抵抗したって無駄だぜ?
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