パラサイトキス(クチグズ)
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●同人誌作るったーより。
クチグズのタイトルは『パラサイトキス』
煽り文は『その心、奪うけどいいかな?』です
「またお前は交番に居ついて!仕事の邪魔だろう!」
「別にいいだろ、仕事の邪魔はしてねえよ」
「家にでも帰ったらどうなんだ。家族はお前のことを心配していたぞ」
「1度は帰ってやっただろ。島巡りに失敗した上、悪技に手を染めた奴を心配なんかするかよ。世間受けが悪いからそう言ってるだけだ」
「グズマ!!!!」
「なー、ハラさん。説教なら外でしてくれるか?おれは仕事の話だって聞いてたからこうして巡回の時間を遅らせてるんだぜ」
この交番の主であるクチナシが落ち着いた声色でそう告げる。クチナシが自分とハラにはコーヒーを、グズマにはエネココアのカップを置いたところでハラはようやく気がついたのか、謝りながらその大きな体を縮こませた。
そこから始まったのは島キング同士の仕事の話だ。島キングどころか島巡りにも失敗したグズマには縁遠い話だった。そこでグズマは目の前のエネココアに集中することにした。
話は手短に1時間程度で済んだ。その頃にはグズマはとっくにエネココアを飲み終わり、我が物顔で交番に居ついているニャースを相手に遊んで暇を潰した。
ハラは帰り際にも家に帰るよう勧めてきたが、グズマが無視を決め込んだので言い合いにならずに済んだ。ハラはまだ不満そうだったが、何も言わず自身の治める島へと帰っていった。
「じゃ、おじさん巡回行くけど。お前も行く?」
「行かない」
「そ。じゃあニャースのエサやりよろしく」
そう言ってクチナシは出ていった。
クチナシは何も言わない。グズマが交番に泊まるようになっても何も言わなかった。言ったことといえば、せいぜい「歯ブラシもう一本買うか」といったくらいだ。
スカル団は解散した。家に帰る者、仕事を見付けた者。居場所がある奴から次第に屋敷を離れていった。オレもまた、そうしようと思った。俺が変えれば下っ端たちも後に続くだろうと考えたからだ。しかし、その帰省はたった1日で終わりを告げ、グズマは空の白む頃にこっそり家から逃げ出した。
一度去った手前屋敷には帰れなかった。他の奴らの決意が揺らぐ。かと言って他に居場所もない。ハラさんのところも考えたが、今の説教ぶりを見る限り行かなくて正解だったとグズマは思った。
結局グズマはウラウラ島に戻り、いつでも空いている交番を居場所にした。屋敷ともほど近いので、俺がここにいることは下っ端たちも気づいているだろうが、何も言わずそっとしておいてくれた。
クチグズのタイトルは『パラサイトキス』
煽り文は『その心、奪うけどいいかな?』です
「またお前は交番に居ついて!仕事の邪魔だろう!」
「別にいいだろ、仕事の邪魔はしてねえよ」
「家にでも帰ったらどうなんだ。家族はお前のことを心配していたぞ」
「1度は帰ってやっただろ。島巡りに失敗した上、悪技に手を染めた奴を心配なんかするかよ。世間受けが悪いからそう言ってるだけだ」
「グズマ!!!!」
「なー、ハラさん。説教なら外でしてくれるか?おれは仕事の話だって聞いてたからこうして巡回の時間を遅らせてるんだぜ」
この交番の主であるクチナシが落ち着いた声色でそう告げる。クチナシが自分とハラにはコーヒーを、グズマにはエネココアのカップを置いたところでハラはようやく気がついたのか、謝りながらその大きな体を縮こませた。
そこから始まったのは島キング同士の仕事の話だ。島キングどころか島巡りにも失敗したグズマには縁遠い話だった。そこでグズマは目の前のエネココアに集中することにした。
話は手短に1時間程度で済んだ。その頃にはグズマはとっくにエネココアを飲み終わり、我が物顔で交番に居ついているニャースを相手に遊んで暇を潰した。
ハラは帰り際にも家に帰るよう勧めてきたが、グズマが無視を決め込んだので言い合いにならずに済んだ。ハラはまだ不満そうだったが、何も言わず自身の治める島へと帰っていった。
「じゃ、おじさん巡回行くけど。お前も行く?」
「行かない」
「そ。じゃあニャースのエサやりよろしく」
そう言ってクチナシは出ていった。
クチナシは何も言わない。グズマが交番に泊まるようになっても何も言わなかった。言ったことといえば、せいぜい「歯ブラシもう一本買うか」といったくらいだ。
スカル団は解散した。家に帰る者、仕事を見付けた者。居場所がある奴から次第に屋敷を離れていった。オレもまた、そうしようと思った。俺が変えれば下っ端たちも後に続くだろうと考えたからだ。しかし、その帰省はたった1日で終わりを告げ、グズマは空の白む頃にこっそり家から逃げ出した。
一度去った手前屋敷には帰れなかった。他の奴らの決意が揺らぐ。かと言って他に居場所もない。ハラさんのところも考えたが、今の説教ぶりを見る限り行かなくて正解だったとグズマは思った。
結局グズマはウラウラ島に戻り、いつでも空いている交番を居場所にした。屋敷ともほど近いので、俺がここにいることは下っ端たちも気づいているだろうが、何も言わずそっとしておいてくれた。
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