君のいない世界なんて考えられない(キバダン/嘔吐、死ネタ、人外化表現)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
彼は大きな龍だった。
オレは彼の側にずっと居たいと告げた。彼は拒んだ。人間には無理だと。彼といられるなら何もいらないと言った。彼はオレが仕事を辞めたのを知ると驚いていた。彼はオレの記憶があるようだ。彼と一緒にいるには全てを捨てなければいけないと言われた。ポケモンバトルも手持ちポケモンもも人との関わりもオレという存在も。オレは承諾した。リザードンのことだけが気がかりだったが、相棒は理解を示した。相棒は他の手持ちを引き連れて森の奥へと消えていった。
オレはオレ自身を捨てた。名前も仕事も家族も所属してた全てを捨てた。そうして何もない『オレ』だけが残った。そうしてようやく彼はオレを迎え入れた。
彼がせっかく記憶を消したのにと呻くから、オレは何故そんなことをしたのか尋ねた。お前がよそに目を向けたからだと彼は答えた。
「お前のいない世界なんて考えられないから、オレ様全て放り投げちまったんだぜ」
と彼は恨み言を言った。そこでようやく彼は死に場所を探がしていたのだと気がついた。
「それはオレのセリフだぜ」
彼の熱い身体に身を預けながらそう返した。彼が望むならここで死のう。ただし死ぬのなら2人でだ!
2/2ページ