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あなたの名前
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「そ、ん」
「…事実です。運命の先にあるのは死。それを回避するために、母親が命をかけてそうした。あの世界では何をやっても運命が変わらないと嘆き、結果運命を変えるには、人生を変えるしかないと。俺はね、人生を変える出会いの相手は、お前だと思っていたんだ、成実」
「俺が、あいつの…?」
「そう。俺はそう信じている。実際少し変わられたしな」
匡二はやさしい表情をした
懐かしむような表情
きっと彼は凪の事を思ったのだろう
「兔に角、私達はあの子をどうにかして助けられないかと、あちらの世界でそれを成し遂げられる様にと、10年近く頑張ってきました。世界を飛ぶ?そんな馬鹿げた事があるか、と。けれど魔女が、あの子の母親が最期に残した呪いは強かった。回避できなかった」
それは母親の愛の強さなんだろうと匡二は思う
「あの子が消えた後、この世界へ渡る為に用意していた術者が殺されていて。私は違う人を探して、単独この世界に来ました。…恐らく再会するまでの空白の時間に、彼を変える出来ごとがあったのでしょう。彼は私の知って居る人物じゃない」
そう
彼は全て変わってしまったように思えた
何もかも
「変わったという推測は、推測の域を出ねぇ。···取り敢えず国境を厳しく見るしかねぇな」
「どういうコトです?」
変わったという推測
それに意義を唱えるのか小十郎は
「…。変わったというのは違うのかもしれないと、言う事ですか」
小十郎にギッ、と強い視線を送る
「お前と何かをしていたときから、そいつはそうだったかもしれねぇって事だ」
ダンッッッ!
匡二の身体は言葉な速く反応して、小十郎の胸倉を掴み、小十郎を押し倒した
「「!?」」
「彼の事を知らない人間が、そんな事を言うなッ!!彼は、彼は…!!彼は、妹を助けたいだけだった!!人を殺すなんて絶対しない!!それを誓ったんだ!!」
普段の匡二とは思えない行動だった
悲痛な、…彼の心が聞こえた気がした
君に、なにが
約束したじゃないか
誓ったじゃないか
手は染めないと
約束したじゃないか
ふー、ふー、と荒く息継ぎをして心の高ぶりを押さえる
小十郎は、ここまで取り乱した匡二を見てびっくりしているようだった
「Hey,匡二…Withdraw from there」
そう言われて、ハッとしたかのように匡二は小十郎の上から退いた
襟の合わせを小十郎は直すと、何も言わず座り直した
「ゴメン…片倉さん」
「別に気にしちゃいねぇ」
「まぁここで死神の性格云々を言い合うのはan endだ。俺たちは、これから警戒をしなきゃならねぇ。死神の狙いが決まってるなら、そいつらがいる可能性の有る村々は守らなきゃならねぇ。好き勝手されてたまるか」
「………待って下さい」
匡二は、少し黙って呟いた