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「まんま…あぁうぅ…」
「まんま?ママ??」
「ママってなんだ?」
執務をしている最中の成実の部屋に居る凪と赤ん坊
預かって今日で二日目だ。赤ちゃんも二人や他の人には慣れた様子で、あやすと笑い書けてくれるようになった
「ママってのはお母さんですよ。でもこの時代にママって言葉は無いから…ご飯かな?」
「はえかけの歯なのに白飯なんか食べれるのか」
「そんな訳ないじゃないですか。多分柔らかいご飯とか…おもに離乳食ですよ。」
赤ちゃんを立たせると凪はその手を引いて成実の部屋から出ようとした
「何処いくの」
「匡にぃに聴きながらご飯作りに行こうかと。じゃ!!」
「あう―」
と言って襖を開けて成実の視界から消えた
「…夫婦になったらこんななのかな…。赤ん坊にかかりきり…??」
それはそれで嫌かなと成実は思った
(ちょっと寂しい)
それでも、凪を妻にしたい気持ちに変わりはない
でも、多分今は時じゃないのも分かる
(でも隣りにずっと居て欲しい)
そう願うのはわがままだろうか…
■■■■■■■■
「あれ、ご飯?」
台所で赤ちゃん用にご飯を匡二指導の元離乳食を作っていた時、背後から慶次の声がした
珍しく夢吉がいない
変わりに手には沢山の小十郎畑で取れた野菜が抱えられていた
「ニンジンですね」
「使う?取り敢えず運べって言われたから持って来たけど」
「細く切って煮込んだり、すり下ろして混ぜたりすればいけますからね赤ちゃんにも。取り敢えずすり下ろして加熱したあとご飯に混ぜてみましょう」
匡二はそう言うと手際良くニンジンの下準備を終えた
赤ちゃんは女中に抱っこしてもらいご飯作りにせいを出す
慶次もでかい図体で凪の隣りに立つ
「匡二は良い父親になれるな」
「冗談は程々に」
匡二はそんな慶次を軽くあしらう。手は未だご飯作りで動いている
「あたしも良い父親になれると思うなぁ。おしめも換えられるし、あやすの上手いし、何より慣れてる」
「凪様まで…。私はまだ結婚するつもりは無いですし、父親になる予定もありませんよ」
まだ結婚するつもりは無いです、と匡二は言うが匡二の年齢なら結婚相手がいても良さそうだが…
「私の事なんかいいじゃないですか。さぁご飯出来ましたよ。少し冷まして食べさせましょう」
出来たのは味が薄めな固いおかゆに、柔らかく煮込んだ煮物だ
器に盛り付けて赤ちゃんに食べさせる
「ふー、ふー、ふー、はい。あーん」
「まんま…あー」
食欲旺盛だ
ちょうだい、ちょうだいとねだって居る。慶次は腕を組んでその様子を見ていた
「まつ姉ちゃんと利にも赤ん坊出来れば、俺遊んでやるのになー」
「おや。前田氏にはまだ子供がいないんですか?確か史実だと…」
「匡にぃ!!」
「あ…はい。…子供は授かりものですから、そればかりはタイミングですね。数打ちゃ当たるじゃダメです。確実危険日前に出して出して出しまく「匡にぃ!!!!」
慶次の頭の上は?でいっぱいだった
タイミング…?
危険日…?
それって何だ
「危険日っていうのは、精液···、子種を中に出したら子供が出来る確率が高い日ですよ」
タイミングってのはこの場合説明が難しいですね、とぼやいた
もっと・もっととねだる赤ちゃんにご飯をあげているので(多分止めてしまったら泣くかもしれない)、凪は匡二の口を塞ぎたくても塞げなかった
「人には周期がありますから一概には言えま」
「匡にぃいい――――――!!」
ガチャン!!
凪は茶碗を台に叩き付けるように置いて匡二に怒号を飛ばした
「赤ちゃんいる前で、危険日だの中に出すだの言わない!!真っ昼間、今真っ昼間だよ!!??そんな話したいなら赤ちゃんが居ない所でして――――――――――――――――!!」
その気迫に匡二は
「はぁ」
と言っただけだった
「あ、凪様。ちゃんと水分も取らせてくださいね?」
わかってますとも!!
ご飯のあと
ちっちゃなアイドルを囲って皆で赤ちゃんと遊んだ
匡二と慶次はさっきの話の続きをしているようだった
ので、凪は赤ちゃんと近付かない様にした
赤ちゃんがどうやって出来るのかは、とうに理解しているが経験が無いからだろうか
そう言う話はあまりしたくない
「男の子って下ネタ系好きだよねー」
「う?」
「太郎君はあんなのになっちゃダメだよ?」
凪は赤ちゃんを抱き上げて額にキスをした