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何処から沸いて来るのか
この雑兵は
成実は己のエモノを構え直し、原田と背を合わせた
二人の額には脂汗が浮かんでいる
全身血だらけの二人
と言っても殆どが返り血なのだけれど
「…っんと!何処から掻き集めたんですかね!!ここの主はッ!!」
そう言って原田は床をダンッ!と蹴り、敵を目掛けて飛び込んで行った
そして刀で横なぎに斬る
「本当だよッ!!全くこの国の何処にッ!ハァッ!!こんな人数いやがるんだっ!!」
槍の端部分を敵のみぞおちへと沈める
背後からまた襲われると、成実は身体を回転させて攻撃を避け槍の芯を棍の様に使い頭を殴る
「つか、死なせねぇようにって、一、番っ!きっついんだって!!信玄公何考えてんだ!!」
キィッ!!と成実は再度襲いかかって来た敵をこれでもかッ!と言うぐらいにボッコボコ(笑)にした
蛸殴りもいいとこだ
「しかも大将みつかんねぇし!!」
「こうウジャウジャしてたら仕方ないですよ。あ、猿飛佐助…?」
頭上を大きな烏が遥か上空を飛んでいた
その鳥には佐助がくっついていた
「…偵察か」
ヒュッ、と苦無が地面に突き刺さった
それには文がついていた
気を失った雑兵達の屍(いや、死んでいないが)を尻目に文を読む
「…ハァ!?」
「まだ時間かかりそうですねぇ…」
それには
敵総大将は未だ国内をウロチョロしている
影武者が何人もいる
との事だった
「あ、また来ましたよ」
原田はその方向を見据えるとコキコキと首を鳴らした
「あー…」
成実は膝を折ってしゃがみ込むと頭を抱えた
「くっそー次から次へとぉ…!!」
凪と会う為の時間がどんどん長くなるじゃねぇか…ッ!!
と来たトコロで成実は、ふらりと立ち上がる
「…来いよ」
成実の目は、マジだった
「だ、りゃああああああっ!!俺、は!!早く、帰って、いちゃつきたいんだ、よぉおおッ!!!!!」
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