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凪が幸村と城下へ繰り出して居た時
成実達は街道で立ち往生をしていた
「おかしい」
「お前の頭の中がな」
「付いて来た分際でそう言うか」
茶屋で椅子に腰を下ろし、街道を歩く旅人や商人の様を二人は見て居た
甲斐には間違いないのだが、道を少なくとも二本以上は間違えていた成実達は上田城にたどり着けずにいた
奥州を出て既に数日
情けなくて泣けて来る
「戦の時は何も考えずに跡を付いて行って、場所についたら最前に付いてたから…。大まかな国の位置しか分からねぇんだよな…はぁ」
「無知の上救いようのない無鉄砲ですね」
「仕方無いだろ!?使者は違う家臣の役目だし、先頭は絶対梵が譲らないんだから…。ぶっちゃけ俺、奥州以外の土地、あんまり知らないんだって。凪が来てからもずっとそばにいたし、実家への道とか奥州の中ぐらいしか本当知らねぇんだってば」
確かに彼の性格では先頭は譲らなさそうだ
「もう日が暮れてしまう。野宿でもする気ですか?流石に馬をそろそろ休ませてあげないと可哀相だ」
「分かってる。宿を取る。んでもって宿の主人とか泊まってる奴等に、上田城への道筋を詳しく聞くとするさ」
それは正しい判断だ
成実は困った顔をしたまま宿に向けて歩き出した
「…昔話をしましょうか」
「何だよいきなり」
「いや無言も厳しいから。まぁ独り言だと思えば良い」
あるところに一人の魔女がいた
彼女ら魔女や魔法使いにはそれぞれに個性があり、
そのある1人の魔女は、その生涯のなか、たった一人の人物の
その人生の“未来”を見る力があったそうな
そしてその魔女は小さな、そう。
小さな赤ん坊の手を取り、赤ん坊の未来を見たそうな
魔女は、赤ん坊の未来をみて決心をした
彼女は、赤ん坊の未来を変えようと
思い立ったのでした
「未来を見られた本人は、自分がこの先どうなるかなんて知らない。君はこの魔女の行動をどう思う?」
「思い立って何をしたかは判らないけどな、うーん…。魔女は、その赤ん坊を見捨てれなかったんじゃねぇの?」
だから未来を見て行動にうつした、と
「赤ん坊の未来がどうなるかなんて知らないけど、先ってのは知らないから楽しみなんだぜ?」
「ふん…。まぁそんな回答だとは思っていたが…。まぁ確かに、未来は判らない方が夢も持てるし楽しみだ。…だけど魔女には、放って置けない最大の理由が見えてしまった。馬鹿だよな、否。それが当然の感情だから仕方ないと諦めれるか」
魔女には見えてしまった
未来が
「…君に問いをあげる。いつか、この問いに何の疑問や不安を感じない答えが出来たら答えて欲しい」
最悪を回避する事は許されるのか
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