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「あーそうだな。確かに。をどうするか、か」

早速政宗に話しに行った成実
二人しか居ないのでとても楽に話している
小十郎が居ると態度がどうだのと五月蠅いのだ

「で?お前の事だから、戦には出ねぇで城に残ろうとか考えてんじゃねぇのか?Do you differ?(違うか?)」

うっ、と成実は言った
流石に生まれてからの付き合いだ。成実の考え事は、政宗にとって手に取るように分かるのだ

「18年の付き合いだ。それぐらい分かるぜ?…悪いがお前は俺の軍の主要部隊だ。簡単な戦なら良いが大事な戦にゃ、お前を連れて行くぜ?」

やはりダメか
分かってはいたのだが…

「気になっちゃうんだよねぇ…。ほら家帰った時あったろ?何だかんだいって事ずっと気にしててさぁ」
「どうにもお前気になるみてぇだな。あぁなら本人に聞きゃいいじゃねぇか」

本人が知らない所であーだこーだ言っても仕方が無い
周りで決めても本人が納得しなければ意味がないのだ

「そばに居たいのは判る。だが自覚しろ。国と女、どっちが重いか。俺達が負けりゃ国はボロボロになる」
「………」

判ってる
溺れるなって言いたいのだ

に、聞いて来い」

Ok?と政宗に背中を押されて成実は部屋を追い出された
ピシャリと閉められた襖を暫く見て居たが、何時まで立っていても仕方が無い
成実は政宗の言う通りにの元へと、静かに歩き出した

「いたい、けどさ」

国が
民が
苦しむのを見るのも嫌だ
に、溺れているつもりは無いのに、どうしても頭から離れない

「…」

と言うか、ずっと一緒になんかいられるのだろうか
・・・・
居られると言う保証は何処にも無い
今は、戦国乱世。それに、いつか、はこの世界から消える⋯かもしれない

多分、ずっとなんて、ない

「あ、成実さん」

そんな後ろ向きな考えたをしていたら、いきなり目の前が茶色一色になった
ふわふわして、温かいものが顔面を覆っている

「…北斗」

状況を把握して成実は北斗を顔面から剥した
ハッハッハッと犬の息遣い

「何してんだ」
「北斗に芸を教えてたんですー」

エヘヘと笑う
犬に芸とは一体なんなのか

「高くジャンプしたり、獲物を狩ったりとか!」

獲物を狩るのは芸ではないと思う、本能だ、と成実は突っ込みたくなったが黙ることにした

「で練習してたら成実さんが」

来て、顔面に北斗を…と言った訳か

「隣、良いか?」
「はい!」

縁側に座る成実の左隣りに座る
の膝には北斗が座っていた
それを撫でる

「春、もうすぐですねぇ」

きっとこの世界の春は綺麗なんでしょうね、と言った
緑が沢山で、黄色や、桜色が溢れて居るんだろう
緑や黄色が溢れんばかりの景色は、都会に住んでいると見れないものなのだ
コンクリートだらけの都会だから
田舎にでも行かないと見れない景色

それに思いを馳せる

「お前の世界の春は分からねぇけどよ、綺麗だぜ?ま。奥州の春は南より遅いから、そんな景色はまだ先だけどさ」

春。
城から城下町を見下ろせば、桜色の嵐
美しい以外の喩えようが無い
そんな季節


「春になったら戦が始まるだろう。いつ始まるかは判らない。城をあける。勿論、梵も小十郎もだ」
「はい、それは判ってますけど…」
「あーつまり。お前一人で大丈夫か?って聞きたかったんだ。お前の事情知ってるのは俺らだけだし、勿論戦でいない間は誰かをお前の護衛につけるだろう。大丈夫か?」
「大丈夫ですよー。…多分。あ、いざとなったら真田さんの所とか元親さんの所に行きますよ。お泊まり、ですかね」

「それは止めてくれ」

真田と長曽我部の所だけは勘弁してくれ
成実はそう思った

「…何でそんな事聞くんですか成実さん」

「あー…お前を護衛する為に残りたいっつたらダメって言われてさ」
「…」
「何その目」
「成実さん馬鹿ですか?」


何だか今日は貶されまくりな気がする

「成実さんは伊達の最前を守る役目なんですよね?成実さんが最前を守らなくて誰が守るんですか。成実さんは行かなきゃダメです」
「…」
「成実さんは誰の為に戦うんですか?何の為に刃物を持ち、人を殺めるんですか?それは国の為、政宗さんの為じゃないんですか?この国の人たちを、守る為じゃないんですか?成実さんがいなかったらそれは無くなっちゃうかも知れないんですよ?だから、行かなきゃダメです」

的を得た意見だった
自分でも理解している事をズバッと言い当てたのだ

「それに反対されましたけど…成実さんには申し訳無いですけど。真田さんの所か元親さんの所に危なくなったら行きます。身を守る術は、成実さん達と居て勉強して来たつもりです!」

にこり、と笑う
あぁ…やっぱり
周りに言われて言われ続けて
今漸く素直に自覚出来る

成実はその腕を、に伸ばした

 そうして、引き寄せる

「う、え!?」


を抱き締めるような形になる



「…え」
「お前、流石だわ」
「ななな、成実さんが!!成実さんが初めて!!初めてあたしの名前呼んだぁああッ!!」

苦笑しながら成実はの肩に顔を沈めていた

「そんなに驚く事かよ。何?珍しいからか?何度でも呼んでやるよ。

「うあッ!!や、ずっとお前だのなんだのって呼んでたから…!!なんか恥ずかしい!!!!」

驚いて居るにまだ口端が緩む

「だから驚き過ぎ。いつだって呼んでやるさ」


自分の気持ちにハッキリと気がついて決別出来たからな





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