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ゆら ゆらゆら
ゆら
波間にいるみたいなふわふわ感
目を、覚まさなきゃいけない のに
――――――――――――――
「四国?」
上座に座る政宗を見て凪は首を傾げた
四国と言えば自分を鬼と喩える長曽我部の国
本州も島だが、四国は島の中の島というか…。
1では敵として登場したのを覚えている
2では確かプレイキャラクターに昇格した人物だった筈だ
「長曽我部氏が治める国ですよね?」
「Yes.四国の鬼がな、先日文を寄越してきた」
上座に座る政宗は、己の懐から和紙を取り出した
「どっからバレたかしれねぇが、客人がおかしな服を着て居たってのがバレてな。お前に会わせろだと」
否、どこからというか凪を城に連れて来た時、大勢の人が凪の格好を目にして居た。異国の服だと言えば皆納得はしたが、人の噂に戸は立てられないと言うのだろうか
元から四国の長曽我部らとは交流があったので、その噂(詳しい姿等)は流出しやすかっただろう
むしろ直ぐに嗅ぎつかれなかったのが不思議な位だ
「まぁ長曽我部なら構わねぇんじゃね?梵」
凪よりは上座(と言っても政宗より成実は下座だが)にいる成実が口を出してた
反対するかと思いきや、会ってもいいんのではと言う成実に政宗は一瞬だが目を見開いた。
ほんの一瞬なので成実らが気付く事は無かった
「どうしてそう思う?」
「いや、長曽我部だったらコイツを悪い様にはしねぇだろ。会うだけならいいんじゃねぇ?それにお前見て見たくない?」
四国の鬼をさ
確かに
長曽我部元親なら凪を掠ったりして最悪の事態を起こす等は考えられない
無駄に戦を起こしたくは無いだろうし、そんな馬鹿な事はしない筈
凪は一呼吸置くと上座を見据えて言った
「会って、みたいです」
政宗とはまた違う兄貴気質を持つ元親に
それに折角バサラの世界にいるのだから怖い人以外全てのプレイキャラクターに会って見たいと言う気持ちからだった
「そうか。じゃあ返事しておくぜ」
政宗は立ち上がると部屋から出て行った
それを見ると凪は息を静かに吐いた
「成実さん、何か甘いお菓子食べたい気分です。城下町に降りて買いに行きましょう」
「は?」
「何か疲れちゃって。眩暈もしたし、買ったら今日はすみませんが寝ようかな…」
ふらふらとした足取りで部屋を出ようとする凪を成実が支えた
「こんな足取りで城下町に何か行けるか。甘いもんだったら女中に頼んで置くから部屋で寝てろ」
「わっ!や、自分で歩く元気ぐらいはあります!おおお、降ろしてくださいぃいい…ッ」
成実は凪を横抱き…所謂お姫様抱っこにすると恥ずかしげも無く廊下を歩いた
「阿呆。小十郎に聞いたぜ?そんな状態でまた倒れられたら周りに迷惑がかかんだろうが」
確かに迷惑を掛けてしまうが…この状態は凪にとって宜しくなかった
「ほら、見てる人いますからぁッ!!降ろしてください…!!そ、それに腕痺れます!痺れたら暫く刀扱えなくなっちゃいますよ…!!」
「ここは城だぜ?しかも昼。刀使う様な事態なんか起きやしねぇって。暫く黙ってろ」