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「次の子ども作る気はあるんですか」
冬の終わりも近いある日、京の定期検診を終えた匡二は成実にそんな一言を言った
「えっ」
「京が産まれてからも、産まれる前もまだ身体繋げてなすいでしょう」
「いや、そうだけど、ってかなんでそんなこと知ってんだよ!」
「何となくそう思っただけで、マジかよ」
婚礼を上げて1年半は経ったと言うのに、匡二はドン引きしている。京が生まれてまもなくは凪の身体を考え交わるの禁止!と匡二自信がドクターストップをかけていたこともあるが、1年経ったらまぁ出来なくも無いし、とそれとなく成実や凪に伝えていた
健康な男女が避妊をせず行為をした場合3割の確率で妊娠する。やることをやってればまぁ京が二歳になる前に新しい子どもが出来るだろう、と思っていたのに出来る気配がない
ということは『していない』のではないか?と匡二は考えついた
「夫婦の問題ですから口は挟みたくないんですけどね、まさか勃たないとか?」
「おい」
成実は京の耳を塞ぐ
「勃つ、すげー勃つよ?不能じゃねぇからな」
「じゃあなぜ?」
「────誘ってもなぁ、恥ずかしがって」
京の耳を話すと成実は京に庭で遊んでこい、という
京ははぁーい!と元気よく返事をし、室内には二人になった
「機会はいくらでもあったんだけどよ、こう、恥ずかしがってるの見るとこっちも恥ずかしくなって添い寝で終わっちまうし、いざやろう!となると京が夜泣きしてタイミングが合わなくてそのままだったりでさ」
「だからといって二年以上我慢してるお前凄いな」
「悟りも開けるわ。でもまぁ、確かにそろそろ子ども欲しいんだよなぁ、一人娘のままにしてはおけないし、跡継ぎ欲しいし」
匡二はその言葉にしばらく黙り、こう言い出した
「京、しばらく預かりましょうか?」
道具を全てしまい、成実に向き合うと半月くらいなら何とかなると思いますけど、と言う
「えっマジで?」
「まぁ暫く、ですけど」
「まじで??」
「なんですかその疑いの目」
「いや、なんか裏がありそうで」
「裏も何もない。────というか」
その後に続いた言葉の内容に、成実は勝手に京を匡二に預けることに決めた
■■■■■■■■■■■
「ただいま戻りました」
ふぅ、と買い物に出かけていた凪は荷物を下ろす
いつもなら、かあさまー!と飛びついてくる娘が出てこない
あれ?と首を傾げると娘の草履が無いことに気がついた
「成実さんのはある⋯京ーーー?」
草履を脱いで玄関をあがり、台所へ買ったものを置くと出てこない娘の名を呼ぶ
「成実さーーーん?京ーーー?」
かくれんぼでもしてるのかな、と寝室にあたる部屋の襖に手をかけた時、襖が開いた
「あれ、成実さん、ここにいたんですか?」
「あ、ああ」
「京知りません?あの子いつもなら出てくるのに」
「えっと」
もごもごする成実に凪は何かおかしい、と思う
顔を真っ赤にして口ごもる成実の着物の袖を凪は引っ張る
「成実さん?」
「っ!」
ばっ、と腕を押さえつけられ成実は凪の唇に自身の唇をくっつける。いきなりのことに凪は目を開いて、成実の厚い胸板を押すけれどビクともしない
「んーーっ!!」
ちゅっ、ちゅっ、と目を瞑りながら唇をはみかんだり舌をにゅるりと入れ込む
「んっふぅ⋯っ!」
久しぶりの深いキスに凪は息も忘れそれを受け入れる
次第に力の入っていた腕から力が抜け腰が抜けそうになると、凪の腕を押さえつけていた成実が腰に周り壁へずり、ずり、と押し付けられ、凪の股の間に成実は足を入れ、凪に逃げられないよう捕え、口の中を、舌を、貪るように犯す
じゅる、ちゅっ、ぬろぉっ
自分の口の中から音が卑猥な音する、そんな音を聴いて凪のお腹がきゅぅっと熱くなる
半兵衛によって開かれた身体は、娘が生まれて以来固く閉ざされていて、その熱を忘れたかと思ったいたが、そこが湿るのが分かった
口から溢れ出した唾液は首を伝い胸元へと落ちる
「⋯っはぁ、凪」
ようやく唇を離した成実は、雄の顔をしていた
「京は一週間、匡二に預かってもらう事にした。だからシよう」
「え」
すりっ、と成実は足で押さえつけた凪の股をぐりっと刺激する
「あっ!」
凪の首筋に顔を埋め、ちゅ、ちゅっと赤い花を咲かせる
「やっ、どうい⋯っあっ」
「さすがにそろそろ俺が限界、お前が、欲しい」
着物の上からやわやわと胸を揉む成実
母乳がじわりと着物を濡らす
「あっ」
「な、いいだろ」
「で、でも⋯っ」
「欲しい」
真剣な瞳で凪を見る成実
その瞳に、凪はこくり、と静かに頷いた
■■■■■■■■■■■■■
湯浴みをし、布団の上で成実を待つ
蝋燭の明かりだけが室内を照らし、今すぐにでも消してしまいたいと思う凪
すっ、と襖が開くと成実は寝間着の姿でやってきた
「⋯あー、なんか改まると恥ずかしいな」
「それは言ったらだめです、さらに恥ずかしくなる」
熱い両頬を凪は手でおさえる
凪の方も寝間着で帯は解きやすくしてある。半兵衛との夜伽の際学んだことだった
凪は成実に肩を押され布団の上に寝かされる
寝間着の襟に手を掛けられた時、凪は、待って、と成実に言う
「明かりを────消してください」
「何だよ、別にいいじゃん」
「だって、あの子産んでから体のライン少し崩れたし、その⋯胸も産む前より垂れてて⋯っ」
「見せろ」
「えっ」
ガバッ!と襟を勢いよく開ける成実
襟をあけた先にあった光景に、ごくりと喉が鳴る
凪の裸は子どもを産んだことで妖艶さが増していた
出会った頃とは違う、滑らかな体の線、下半身についた程よい肉、左右に流れるふっくらとした双丘の頂きには少し色の濃い勃った乳首があった
「だめっ、明かり消して⋯!」
成実に見せないよう手で胸を隠そうとするが、それを止められる
「─────めっちゃ」
「⋯?」
「興奮する」
凪の身体をまじまじと最後に見たのは、もうかなり前、成実が凪を無理やり犯そうとした時だった。あの頃と違い成熟した身体付きは成実の身体を熱くさせる
「もっと見せて」
「やっ、だって⋯!」
ちゅっ、と軽い口付けをし、成実はそこから首筋へ顔を移動させる
先程つけた赤い花の他にもさらに花を咲かせ、手は柔らかな胸を包み込んだ
あの頃と違い柔らかくなった乳房に唇を這わせる。ちゅ、ぢゅっ、とわざと音を立ててやると凪は小さく反応する
「あっ、ひうっ」
ぬろっ、と乳首を舐めあげると嬌声があがる
空いてる方の乳首を指でカリカリすると凪の腰がぴくん、と跳ね上がった
(──反応がいいな)
ここまで感度がある身体、だけど自分が開発した訳では無い。乳房の外側をすすすと指で優しくなぞると「あっ、ふう⋯っ!」と甘い声が出る
凪のかつての夫、竹中半兵衛が凪をここまでの身体にしたのだろうが、それにちょっと成実はムカついた
口ではなんとでも言っていたが、これほどの反応───余程抱かれ、快楽を教え込まれたのだと分かってしまうから
「むふぁふふ……」
乳首を口に含んだままポツリと言葉が出る
幸い凪は与えられるあまい刺激に集中していたようで、聞こえていなかった
成実は寝間着を自分の剥ぎ裸になる
鍛えられた身体に汗が浮かび、その身体付きに凪はドキッとする
広くなった肩幅も、胸板も、割れた腹筋も、そしてじわりと滲む汗も、自分にはもったいないくらいカッコいい、と思うから
見蕩れていると凪の寝巻きも剥ぎ取られいよいよ生まれたままの姿になる
凪は自分の所有物だと言わんばかりに乳房から順にキスをしていく成実
焦らしているのかそれ以外を触らずちゅ、ちゅ、と上から下がり、太ももを持ち上げ、内股のところにキスをした成実とバチッと目が合った
その目は欲情した獣そのままで
成実はその顔を凪の下の茂みに埋めた
「やっ!ちょ⋯っ!んぁあっ!なる、みさぁっあああっ」
ざらっとした舌が肉芽をねぶる
肉芽の周りをクルクルと舐めたと思えば皮を向き核をざりっと舐めあげた
「んひぃ!!」
布を掴み力を逃がす凪
ぴちゃ、ぴちゃ、じゅるるるるっにゅぷっ
「やっあっああっ!なっ、やぁあ!ふぅぅう⋯ッ!それやだぁ⋯っ!」
足をばたつかせ抵抗を試みるががっちり動かないように腕で固定された足はビクともしない
膣に二本の指をにゅるんと挿れられたまま、肉芽への愛撫は続く
ぢゅぷっちゅぷぷぷっ
ちゅぽっにゅぽっぢゅっちゅぽっ
ナカに入ったゴツゴツとした指は出し入れされ、凪の弱い所をみつけようとしている
肉芽を舐め上げているとナカがビクビクとうねり始め凪がイきそうになっていることに気づいた
もう少しか、と肉芽をカリッと甘噛みしたとき「─────────ッッッッッ!!」と凪の腰が大きく剃り足がピンっと張った
はぁ、はぁと涙を浮かべ呼吸を整えようとする凪
だけど成実はそんな彼女の様子を見て休憩すると言う頭はなかった
まだイった余韻に浸っている妻のナカをグリっと指で抉り肉芽を口に含み、レロ⋯ォッと肉芽を舐め上げるさまを凪見せつける
「まだだ」
「んぁあっ!」
「まだ凪のいいところ見つけてねぇし」
「やら⋯っ!まっひぇ⋯ッ!なるみひゃ⋯!あ"ッ!!!」
ビクンッ!!!!!!
凪はエビゾリ状態になり再び絶頂する
プシュッ、プシュッッ!と透明な液体を成実がかかった。頬に伝ったそれは、口元までつたい落ち、成実はそれを舐めた
「なんだこれ」
「ひっ、はっはっやっ」
手は休めず、とろりと柔くなったナカ、ザラりとした腹の裏側を擦る
そうするとまた凪は頭が真っ白になり
「やだぁっイ"ッッ、イっちゃう~ッ!!」
ビクン!と腹を震わせまた液体をまき散らし盛大に絶対する
愛液とは違うサラリとした水みたいなそれは凪の絶頂とともに尿道から噴射された
「やらぁっ、そこやらぁ⋯ッ!」
涙を浮かべ、頭を横に振りながら成実に止めてと懇願するけれど成実はそんな彼女が可愛くて愛おしくて─────いじめたくなった
懇願する姿にぞくりと背中が震えるのだ
自分の下で、自分の手で
自分だけの人が、自分から与えられた快楽でいっぱいいっぱいになっているのは、とても興奮する。戦での興奮と間違うが、止めようという気にはならなかった
「ほらここ、すげぇ濡れてる」
凪の手を取り下の茂みへ手を導く
成実より小さな手がしとどに濡れたそこを触ると、くちゅり、と音を立てた
「ここを」
グチュっ
「ひっ!あ"あ"っ"ん"~~ッ"あ"ッ」
「ナカで開いたりここ擦るとさ、スゲェいい反応すんのな、凪」
指を3本に増やしナカを擦ると凪は口を開けっぱにしたまま喘ぐ
「びくびくしてうねってさ」
「あ"っ、ひぃ"ッ!~~~~ッ"!!な"ッなる"ッ、あ"~~~~~~~~~ッ」
プシュップシュップシュッ!!!
足をガクガクさせ5度目の絶頂を迎えた
ドロドロになった膣は熱気を帯びて、入口はパクパクとちょうだい、ちょうだいと男の象徴をねだっているようだ
フーッフーッと、昂る気持ちのまま成実は腹まで届くほどの勃ちがった陰茎をベちんっと凪の腹に乗せる
凪のへそに迄届く長さのソレは太さもあり、カリ高で、太さも普通の男性よりある、立派な男根だった
先走りの汁が鈴口から出ていて、成実は男根を凪から出た愛液を塗り、太ももを閉じさせ、彼女の股の間でそれを滑らせる
肉芽が擦れ、その度「あ"っヒ⋯ッ!」と高い声が上がる
すぐにでも挿れてしまいたい衝動に駆られるが一度出してしまいたかった。挿れたら直ぐに果ててしまいそうだったから
暫くして、びゅるっ!びゅるるるっ!と男根から精液が勢いよく飛び出て凪の腹に飛び散る
成実のそれは果てても硬さは変わらず、何度か手で扱けばさらにぐんっと立ち上がった
くちゅ⋯
はぁ、はぁ、と息を整えようとする凪の額にはりついた髪を退けてやり、額にちゅっと口付け、濡れそぼった膣の入口に男根をくっつける
そして凪の耳元で、挿れるぞ、と囁くと凪は朦朧とする意識の中、成実の背中へ腕を回した
ずちゅっ!と勢いよく成実は凪のナカへ入り込む
「あ''っ!」
強い快感に凪は成実の背中に爪を立て、太く熱いそれが奥に届くのを感じる
──────やっと
───────やっとだ
はくはくと魚のように声を出さず息をしている凪は苦しそうだ
一人産んだとは思えないナカの狭さに成実はごくりと喉を鳴らす
───────やっと、本当の意味で、成実さんの奥さんになれた
───────苦しい、
───────でも、幸せすぎる
ポロッと凪は涙を流す
それは快楽を与えられ自然に出る涙と違い、嬉し涙だった
「⋯っく、ひっく、」
成実は動かず、自身が馴染むのを待っていたが、自分の下で凪が泣いているに気づく
「⋯痛いのか?」
その質問に、凪は首を振る
成実の背中に回していた手を離し、成実の頬にその手を当てた
「ちが⋯っ、ちがうんです⋯っ」
好きな人と繋がった幸せが、愛おしくて、こんなにも─────泣けるほど嬉しくて、と自分から成実にキスをする凪
「なる、みさ⋯っ、お願い⋯!成実さんのすきにしていい⋯っ、わたしを、あなたの本当のお嫁さんにして⋯っ」
きゅう、とお腹がとても切なくなる
成実を身体も、ナカもすごく感じるのが嬉しくて繋がってるそこが成実を欲しがってるのを本能的に感じた凪は成実に懇願する
「⋯っ!!」
成実はその言葉で、理性の箍が、外れた
■■■■■■■■■■■■
「あ''っあ''っお、おぐ⋯っ!やぁっイ''ッ⋯いくぅ⋯ッッッッ!!」
ばちゅん!ぱんぱんぱんぱんぱんッ!
凪の腰を掴んで一心不乱に腰を振る成実
太ももを成実の肩にかけて最奥を突かれ、次第に凪の口からでる言葉は言葉としてなさなくなっていった
何度も最奥を強弱つけて滾った男根を擦る成実も、まるで獣のように「フーッ、フーッ」と言い、目をギラつかせ凪を堕としていく
「あっあっア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」
腰が反り、なかが子種を強請るように男根をしめつける
うっ、と成実が唸ると成実は凪のナカにどろっとした子種を叩き込んだ
子種を出し終えた成実がそれをナカから引き抜くと、凪の膣の入り口をぽっかりと広げたままパクパクと蠢いている
そしてその穴からどろり 、と濃厚な子種が流れ出てくる
成実は無言でそれを指に取り、ずぷっ、とナカへ塗り込み、ビキビキに勃起した肉芽をコリコリと刺激しながら、ナカのイイところをまた責める
「やらっそれやらぁぁ゛ぁ゛!こ、こすらにゃいで~~~ッ!おかしくなりゅ⋯ッ!あア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」
もう何度絶頂させただろうか
まだ成実は五回しかイッていない
まだ、足りない、と勃起がおさまらない怒張したそれを肉壁押し分け入った
ドチュンッッッッッッッッッッ!!
「かは⋯⋯ッ」
男根の太さは減るどころか増して、ギチギチに凪の膣を広げる
そして凪の身体をうつ伏せにした
「え、な⋯あ''っ!!」
うつ伏せになった凪の両足を自身の足と体重で押さえ、挿入を開始する成実
「これなぁッ」
「ひぁッやっな''に''ごれ''ぇ''⋯っ!やらぁッ!!」
ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんッ
体験したことがない快感に足をばたつかせて快感を逃がそうとするけれど成実の足によって阻まれる
「こうすると女は気持ちがいいってッ」
「ングッ、あぇッあっあっあっ!!」
「書物に書いてあってさッ」
ぐりっ
「イ~~~~ッ!!」
ビクンビクン!!
凪は全身を痙攣させ絶頂する
さっきまでのと違う、頭が焼き切れる快感
チカチカするなんてもんじゃない
背中に熱を感じる
ぢゅっ、と背中にも所有の証を散らしているのだろう
「あとなんとくだけど、さ」
成実は痙攣している凪の力が入らない腰を持ち上げ膝を立たせる。凪に覆いかぶさり、凪の耳元に成実の息遣いを感じる
。まるでそれは獣の交尾の体勢で──────
「こっちのほうが、なんか孕ませるのに動物っぽくて興奮する」
「~~~~~~~~~~~~ッ!?」
正常位でしていた時と違う
ビリビリと腰から背骨、頭に一気に電流が走る
「くっ、ふぅううぅう⋯っ!!」
「凪、凪⋯ッ!」
「んひッ!!」
ゴリッゴリッゴリッ
子宮手前のところをゴリっとされる度電気が走る
みっともなく口からはヨダレが出て、グズグズに顔が溶ける
「はっはっはっ!イ''~~~~~~~~ッ!くぅッッ!!!」
頭の中がスパークしてまたイッてしまう
いやいやと頭を振っても律動が止むことは無い
ゆっくり引き抜いて最奥を突かれ、小刻みにナカで暴れる熱い熱
ぬぽっぐぽっぬろろろろずぷんっ
「ひぁあぁあぁあああああああ''!」
「ん⋯ッでる⋯ッ!!」
ドクン!
「はっ、」
「あ''~~~~~~~~~~~~~~~ッ」
ぎゅうううううっと成実のそれを離すまい、子種を、精子を、搾り取ろうと蕩けに溶けた肉壁の蠢きに成実は舌なめずりをした
何度出してもまだ、まだ足りない
盛りのついた獣のようだなぁと思うが、足りないのだから仕方がない
繋がったまま凪に口付けしたいな、と彼女の身体を仰向けにさせると凪は痙攣しながら失神していた
「あー⋯やっちまった」
■■■■■■■■■■■■■■
ぐぽっぐぽっぐぽっぐぽっぐぽっ
「~~~~ッ」
「ハーーーーッ⋯」
チュン⋯チュン⋯⋯
「あぁ、朝か」
明るくなりつつある室内、敷いた布団は二人の体液で濡れ、ぐしゃぐしゃになり、部屋の片隅に追いやられていた
──────凪が失神して、しばらくしても成実は抜かないまま凪を責め立た。さすがに1度休憩するかと1度寝入ったが、数時間した後目覚めると凪が隣にいないことに気づき、がばりと起きた
凪に嫌われた!?と思ったが、いや、と床をよく見るとぽつんぽつんと成実が出した精液が線を引けば一直線になるように先へのびていた
それを追って行くと厨でそこに凪が寝間着を肩にかけ、中は裸のまま水を飲んでいた
窓から入った月明かりに照らされた肌が、点々と彼女に続く精液の後が、また成実を昂らせる
「凪」
成実の声に此方を向く凪
「あ''の''⋯の''と'''か''わ''い''て''⋯んん!?」
成実は一気に凪は距離をつめ、柄杓を持ったままの凪に口付けをする
それが成実のスイッチで、今度は厨で繋がり始めた
立ったまま、段差のところで凪の腰を持ってバックで、厨と家の境目の段差に腰を下ろし対面座位で繋がる
成実はさすがに厨で続けるはなぁと思ったのか、凪を繋がったまま持ち上げ正面駅弁の体位で寝室へ戻った
東雲の時刻となってもまだ成実は凪の身体を貪り続け、朝日が昇った頃、ようやくふたりは眠りについた
■■■■■■■■■■
「な''る''み''さ''ん''の''は''か''ぁ''~!!」
そして目が覚めたのは昼過ぎ、足腰が立たなくなった凪は着物にくるまって枯れた声で成実に文句を言う
「好きにしていいって言った」
─────言ったけど!言ったけど!!
喉が痛いので口パクで成実に訴える凪
─────あっ、あんな⋯っ!あんな風になるなんて思ってなかった⋯!!
「⋯⋯⋯仕方ねぇじゃん」
─────まだお腹からでてくるし⋯っ!気絶してる時もだしてるし⋯っ!体力ありすぎだし⋯っ
「俺絶倫だもん」
─────知らないですもんっ!知ってたら⋯!
「知ってたらなに、してないって?」
─────す、好きにしてとは言わなかった⋯
「仕方ないよなぁ、俺ずっとお預けだったし」
─────うっ
「あっ、でもこれで終わりとかじゃねぇよ」
─────は?え?えっ?
「なんかさぁ、匡二が言うには子ども作るのにいい時期なんだと。なんつってたかなー⋯あっ、排卵日?」
─────なななななな
「昨日から5日間位が、まぁ子ども作るのにはいいって言っててさ」
──────き、昨日ので終わりじゃない⋯?
「まさか!────────三年とちょっとの欲、まぁ、受け止めろよ」
──────ひぃ!!
それから⋯
成実は有言実行、五日間まるっと凪を抱き潰した
ご飯も忘れ朝から盛ったり、夜はさすがに凪の体力を考えて休んだりした日もあるが、それでも日中に行為にふけったりと、もうそれはそれは発情期の獣ですらこんなに盛ることは無いだろうレベルで凪との夫婦の時間を楽しんだ
────1週間後、寂しがってないだろうか、と思いつつ2人で京を匡二の屋敷に迎えに行くと、京は匡二にべったりで成実はそれはそれはショックを受けた。自分にすらあんなにベッタリしないのに、と
そして。それから2ヶ月後、凪の懐妊が分かる
懐妊がわかるやいなや、成実は凪と京を抱きしめ大いに喜んだ
それから十月十日、第二子となる男子が生まれた日、成実がその子を初めて抱くと、成実は嬉し涙を流したのだった
え?それからの夫婦の生活?
「あんなに絶倫なの、毎夜毎夜相手は無理です⋯ッ!したとしても週1回!!週1回だけです!それ以上はあの回数⋯ッ無理~~~~ッッ!!」
と本気の成実との閨は凪には厳しかったようで、子どもが欲しい、という時以外はそんな感じに収まった模様