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「あー…」
「鬼庭さん、どうしたんですか?」
雪掻き頭(注意:これは管理人が勝手に作った架空のものです)にされて3日程たった
鬼庭は降り積もった雪を除雪する部下を統率し効率的に除雪を行っていた
深々と降り続ける雪は容赦無く雪の積雪量を伸ばそうとしている。まぁそれに負けじと彼等も奮闘しているのだが
「凪殿…。何でもありませんよ。ただ除雪しても除雪しても一向に終わりが日々見えぬので…。困りましたよ」
そう苦笑する綱元は休めていた手を再び動かし始めた
あんなスコップみたいなのだけでは効率的に作業は進まないだろう
かといってこの時代に除雪機はないので地道に片付けるしかないのだが
「あ」
凪は良い事を思い付いたと言わん許りに政宗の元へかけて行った
「政宗さん!」
「Ah?」
鍛練をしていた政宗に近寄り凪はいきなり言い出した
「除雪工具作りましょう!!」
「…………………………………………………What?」
凪は温い部屋に移動すると説明を始めた
「あのスコップみたいなのだけでは雪掻きの効率が悪いです。だから鉄もしくは木でこんなの作って下さい」
あちらの世界の文具で描かれたそれはダンプだった。いわゆるママさんダンプ
「木を使うならちゃんと滑るようにしないとですから厄介ですけど…これ作ればかなり雪掻き進みますよ!」
図案を眺めると政宗はhun…異世界にはこんなのがあるんだな。と
「おい、小十郎。これを試作でいい。形にしてみろ」
「ハッ!!」
小十郎は政宗から図面を預かると奥へと下がった
そういえばこの時代に釘なんてあるのだろうか。釘が無ければ強度は弱いはず
「小十郎に任せておけ。何でも卒無くこなせるからあの図面通りのものが出来るぜ」
「はぁ…」
しかし太さや長さが心配な凪だった
■■■■■■■
二日後
成実は因みに帰ってない
「政宗様、失礼致します。庭の方へ来ていただいてもよろしいですか?」
「出来たのか」
「はい!凪、お前も来てみてみろ」
再現してやったぞと満足そうだ
大方木で再現したのだろう
言われた通りに二人は庭に出るとそこには木で作られたダンプがあった
あちらの世界で見た通りの大きさである。太さも全く同じと思われる
「あ、じゃあ使ってみますね」
雪をいれる所を素手で触ると、滑らかだった。鑢か何かを掛けたのだろう。
「それでは行きます!」
ザクッ
「Oh!」
凪はダンプ(木)を用いて雪を掬う場所で掬った
すると滑らかに雪を掬い、雪を取った
それを乗せながらダンプを推し進め丁度良い場所へと持っていく
そして雪を投げた
「Oh!すげぇな!!」
「これでなら雪掻きが効率よく出来ますよ~」
それにしても完ぺきに作るなんて小十郎さん凄いですね、と言うと小十郎はまぁなと言った
「長さや太さを微妙に違えてしまえば折れたりしてしまう作りだった。実によく計算されて作られたものだなこいつは」
しかし正式な長さも太さも書いていないのによく再現出来たものだ
流石竜の右目なだけはある(?)
「急いで何台か作らせよう。コイツァ良い道具だ」
政宗はどうやらダンプがお気に召したようだ
何よりである
そうしていたらまた雪が降って来た
「凪」
試作品ダンプ(木)であちこちの雪掻きをし始めた凪を政宗は呼んだ
何かと振り向けば政宗が後ろに来ていて、政宗の顔が目の前にあった
頬に。キスを
「Thanks you」
何故かキスで御礼をされました
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