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ちらり ちらり
大男に伊達男と女が、ちらりちらりと警備が厳しくなっている先を警戒しながら一か所をみていた
しかもうち一人は同じ国の人間
(何してるんだろうか…)
と伊達軍から駆り出された見張り役は思っていた
それから、
『見張りは二人、意外と少ないねぇ』
『阿呆。よく見ろ。あれはうちの軍でも結構強い奴等だぞ』
『成実さんより?』
『馬鹿ッ!俺の方が強いに決まってるだろ!!!!』
こんなやりとりをしているのである。気付くなという方がおかしいのだ
何かやらかしそうな雰囲気があるのが更に不安を煽る
『よぉし。俺達が動いたら猿飛と匡二が後ろを見る。いくぞ!』
不安は確実なものになっていく
そして――――――
「えぇえええ!!!??」
目の前の廊下から、大男の前田慶次がこちらに向かって走って来ている。手には棒を持ち、見張りは叫ぶ。いや、警備のため武器は持っているが相手は自分より強い人物なので戦っても勝てる気がしない
その後に続いている成実は、女を横抱きに抱き抱えながら走って来る
成実がにやりと笑った
「こここここここ、此所は通さないですよおおおお!!!ボカッ
視界が、黒くなった
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「へへっ、やっぱりついてきて良かった!」
慶次はにかっと笑う
足元に倒れているのは伊達の人間
ごめんなー、なんて言うけれど顔に謝罪の気持ちが現れて無い
三人の前にある扉を、慶次はゆっくりと押す
ギギィ…と重たい音をたてて扉は開いた
佐助がシュッ、と三人の背後に下り立ち
(はやくね)
と呟いて三人の背中を押した
室内は静かだった
そして…
「…誰だい?」
こちらを見ようとしない竹中半兵衛がそこには居た
一回り小さくなった気がする、と凪は思う
「半兵衛、さん」
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