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きらきら、
それは星を沢山ちりばめた千の夜
それは白い砂浜のきらめき
誰かの、気持ちも
きらきらと
「伊達の小僧に牽制しに言って、結局話しは聞かなんだか…」
北斗は事の顛末を頼から聴いた
それと平行し、少なくなった部下と、盃を交わして居る
「あいつが折角、アイツらを守る為に、はんべーと結婚したのにな。馬鹿な奴等だ」
「…………」
上等な葡萄酒を飲み干した
入りきらなかった滴が口許を伝う
「まぁ、良い機会か」
空になったグラスに、再び葡萄酒を注いだ
―――――――――――
成実らと対峙して以降、凪は塞ぎ込む様になった
半兵衛や秀吉、彼らにはソレを見せない様に振る舞って居たが、それに気付けない程、彼女の回りに鈍い輩はいなかった
「凪様」
それでもきちんと振る舞って居なければ、意味が無かった
「もうすぐ戦になるんだって。匡にぃは、城から出て、お寺に居てね」
匡二の手の甲に、自分の手を被せる。自分より大きな手
「俺は、と言うのは…?凪様は城の外に行かないのですか」
「あはは、私は竹中半兵衛の奥さんだよ?夫が決死で戦うのに自分だけ、外にいるなんて出来ないよ。それに…」
作り笑いも慣れて、顔が見えなくて本当に良かった
それでも匡二は声色だけで悟るのだろうけど
「城に居れば皆の説得が出来るかもしれない」
「説得…?」
「うん。豊臣を攻めても何も無い。一般の人達が苦しむだけだから、戦はしないで下さいって」
あの時は失敗したが
もしかしたら、そこで成功するかもしれない
(意味を継続させるには、それしかないの)
交換条件の結婚は、思いの他上手く行かなくて
こちらの生活は上手くいっているのに、交換条件として出した条件の内容が、凪の決意を無意味にさせる
愛してる
もう、それだけ聴けたなら十分
何も要らない
何も求めない
何も願わない
「ただ、幸せを願っただけなのに、こんなに辛い思いをしなくちゃいけないなんて、辛過ぎるね」
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