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「梵、俺に両手使い教えて」
「Ah?」
まだまだ療養が必要な成実は、その身体で政宗の部屋まで赴き、頭を下げている
いきなりやってきて、両手使いを教えてくれ。という成実の様子に政宗は眉を顰めた
「Ha!テメェも武士の端くれ、刀ぐれぇ扱えんだろ?今更扱いを教えろなんて言われてもな。There is not a meaning」
成実が教えて欲しいという両手使いは、刀の事と政宗は分かった
「お前の獲物はspearだろ。今更二刀流に変えるなんざ男が廃るぜ」
「それでも、いい」
ギリッと畳の上で拳を作り、政宗を見ず、成実は言う
武器を変える。それは生半可な意思では出来まい
慣れ親しんだ武器から、多少覚えのある武器を扱いたいと言うが、刀と槍は戦術やスタイルが違う
槍、棒術は中距離の攻撃武器だが、刀などは接近戦の武器だ。勝手が違う
「頼む。梵は六爪が扱えるだろ?六爪じゃなくていい。二刀流で良いんだ!!でないと…」
「で、傷が治らないのに凪を助けに行くのか」
ピクッと身体を揺らす
やはり政宗には分かってしまうのか
ゆっくり顔を上げると難しい顔をした政宗がいた
「俺の獲物じゃあ、相手を広い空間に逃しちまう。飛び道具を扱う奴や素早い奴には、刀で戦うしかないって。自分の範囲に持って来れば、」
「俺が聴いているのはソコじゃねぇ。治ってねぇのに、行くつもりかと聴いてるんだ」
「…行くよ。傷ならある程度回復した。行ける」
「Doctorがそう判断したのか?」
「………」
「Doctorがそう判断したのでなければ、俺は主君としてお前がしようとする事を認める事は出来ない」
「…ッ!じゃあ、いい」
「Ah?」
「行かせてくれないなら、俺しゅっ「HELL DRAGON!!」
ドガァアアァァッ!!
パチパチパチ…ッ
成実が言いそうになった言葉を政宗は技で黙らせた
成実のほんの僅か隣りをその技は駆け抜けた
雷のあとが畳の上に残る。焦げ付く嫌な臭い
「Hey....成実。You intended to say what!?」
「ごめ…!!」
思わぬ言葉を言おうとして、成実も戸惑った。そんなの、思った事は無いのに
「ごめ…言うつもりは…」
「…木刀持って外に出ろ。俺に一撃でも当てられたら、好きにすれば良い」
「梵…ッ」
政宗の目に成実は本気だと分かった
ここまで怒っているのは、自分が伊達を出てまで、政宗の部下を止めてまで凪を助けに行くと言おうとしたからだ
自分が、原因
成実は政宗から木刀を受け取り、庭へと降りた
痛みに軋む身体で、政宗と対面する
「お前が立ち上がれなくなるまでだ。you see!?
」
「あい しー…ッ!!」
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