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僕にとっては一大事っ!

桃色の花びら 舞い落ちて…

ひらり ヒラヒラ

舞い落ちる

地に敷き詰められた桃色の花びら

今宵は秋桜


永久なる願いを花びらに


ひらり ヒラヒラ

舞い落ちる秋桜

僕の掌にゆらりと舞い降りて


今宵は秋桜

僕は優しく口付ける…

ソレが アナタで在るように…



この桃色の花びらは、まるでアナタの頬が染まる色に似ている。
だから僕は、
そっと、アナタを想い微笑む――…


アナタの微笑む姿を僕はn

腐れ軍主っ!!!!


セツナ「うはっ!!…って…あれ??;」


ちょっとばかし詩人と化してた僕は、突然の怒鳴り声に我に変えったが、何が起きたのかが全くと言ってもいい程、状況が飲み込めない…。だがしかし、一つだけ理解出来た事がある。



セツナ「おいっ!シュウッ!!お前今事欠いて”腐れ軍主“言いやがっただろっっ!?!?


ダンッ!!!!


シュウ「イイエ。言ってません。馬鹿な妄想に耽ってばかりいるから脳が腐れたんです。なので治療しましょう。さっさとこの書類に目を通せ馬鹿猿。きっと治るから」

ビキビキッ!!

そんな音と共に、キレる我が軍のアホ軍主。


セツナ「んだとっ!?コラッ!!テメェ!今ボソッと”馬鹿猿“言いやがっただろっ?!聞こえてんだよっ!!」


キャンキャン喚くセツナに、シュウは耳を塞ぎつつ…


シュウ「…っ。言ってませんよ。耳の掃除してないんですか?聞き間違いですよ…」


セツナ「!!露骨に嫌そうな顔すんなっ!!!しかもさっきから悪口しか言ってないって気付けっ!!」


シュウ「悪口?」


セツナ「不思議そうな顔をやめれ軍師の癖に見に覚え有りませんって面がムカつく。こう…胃の辺りから沸々t」

シュウ「アップル。昨日渡したメモの資料は用意してあるか?あ、ビクトールとフリックは兵達の訓練状況を教えてくれ」


セツナ「…………」


アップル「…はい。ココに…;」


ビクトール「………あぁ」


フリック「……判った;」


セツナ「…………」



シュウ「あぁ、それから」


セツナ「僕の話を最後まで聞けよっ!そして普通に進めんなっ!!


シュウ「…はぁ…」



軍主の切ない科白に、軍師からは深い溜め息が溢れた。
セツナは相手をしてもらえるという期待で身構えていたが…、現実はそう優しくはない。



シュウ「普通に進めんでいつ仕事が一段落するんだ。クラウス、テンプルトンにこの書類に載っている街の周辺の地図を受け取っておいてくれ。頼んでた物だと言えば直ぐに判るから」


クラウス「ぇ…あっ!はいっ!」


セツナ「…最もですけどぉ、こう…何かあっても良いんじゃないですか?」


シュウ「ない。ルック、魔法兵の方は順調か?」


ルック「…まぁまぁ、だね。取り敢えず一通りの事は教えたけど…後は属性を更に巧い具合に振り分ける段階だよ」


ルックの報告を受け、紙に筆を走らせながら暫し考え込み。やがて顔を上げた。


シュウ「大きな問題は無いか?この先不安な要素が有るとか」


ルック「無いね。強いて言えば、魔法のエキスパートをもう2、3人増やしてさえくれれば僕も楽なんだけど」


シュウ「エキスパートか…。考慮しておく」



そう真面目なやり取りをただ寂しそうに見詰める軍主…。

内容が内容なだけに、茶々がいれずらい……。



構ってオーラを出すも、誰一人気付かぬフリを決め込む。


セツナ「…構えよ。馬鹿。虚しいだろ…ぶぁあっかっ!」


幼稚な悪態をつくも、シカトされる。



セツナ「…シュウの意地悪。極悪人。胃薬と友達の癖に」


フリック「…(やめろ…。それ以上はお前が馬鹿だって証明してる様なもんだぞっ)」


段々と切なくなってくるフリックを含む一同(軍師・ルックを除く)。


まともに軍義に参加出来ずにいる面々達に気付いているのか居ないのか…。

シュウの表情からは何も読み取れない……。
流石、軍師。
腐っても転んでもスーパー軍師。
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