普段通りだから
ルック「さっきは…。あの場で話す様な事じゃなかったかも知れない」
ティア「……ぇ」
突然のルックの科白――。
一瞬の間を置き、ルックは続ける。
ルック「君自身、あの場であんな内容は嫌な物だったかも…って思ったんだよ」
どこか苦々しく表情を変えたルックに、理解したティアは、小さく頭を振った。
ティア「その事だったら大丈夫だよ。ルックのお陰で結構スッキリしたし」
ニッコリと笑い掛ければ、ただジッと様子を窺っていただけのルックは密かに安堵した。
ティア「最初はあの場で…って気持ちも少なからず有ったんだ…」
ルック「…………」
ティア「…でもね?あのまま何も云わずに…ってなると、きっとこうもスッキリした気分にはなれなかった。多分、あの後…フリックや他の人達に愚痴るとかしても……云えないと思う」
ルック「…………」
ティア「だから…。ルックのしてくれた事は、僕を救う方法だったんだよ」
『僕を救う方法』
ルックの胸に滲みて広がる一言――…。
その中に、偽りが含まれていないのを、ティアのあどけない笑顔で悟り、ルックは珍しく口許を綻ばせた。
ティア「…ルックのお陰。ありがとう――君が居てくれて嬉しい…」
告白とも取れる科白に、ティアを仰視したが、直ぐに何時もの雰囲気に戻ったルック。
ルック「…別に。僕は云いたい時に云う。無駄な事は一切しない主義なだけさ」
不敵な笑み。
上からっぽい科白。
何もかもが普段の彼で、ティアはより一層に広がる胸の暖かさに頬を緩める…。
ティア「――…うん。知ってる…。だから……
ありがとう――…」
end…。
ティア「……ぇ」
突然のルックの科白――。
一瞬の間を置き、ルックは続ける。
ルック「君自身、あの場であんな内容は嫌な物だったかも…って思ったんだよ」
どこか苦々しく表情を変えたルックに、理解したティアは、小さく頭を振った。
ティア「その事だったら大丈夫だよ。ルックのお陰で結構スッキリしたし」
ニッコリと笑い掛ければ、ただジッと様子を窺っていただけのルックは密かに安堵した。
ティア「最初はあの場で…って気持ちも少なからず有ったんだ…」
ルック「…………」
ティア「…でもね?あのまま何も云わずに…ってなると、きっとこうもスッキリした気分にはなれなかった。多分、あの後…フリックや他の人達に愚痴るとかしても……云えないと思う」
ルック「…………」
ティア「だから…。ルックのしてくれた事は、僕を救う方法だったんだよ」
『僕を救う方法』
ルックの胸に滲みて広がる一言――…。
その中に、偽りが含まれていないのを、ティアのあどけない笑顔で悟り、ルックは珍しく口許を綻ばせた。
ティア「…ルックのお陰。ありがとう――君が居てくれて嬉しい…」
告白とも取れる科白に、ティアを仰視したが、直ぐに何時もの雰囲気に戻ったルック。
ルック「…別に。僕は云いたい時に云う。無駄な事は一切しない主義なだけさ」
不敵な笑み。
上からっぽい科白。
何もかもが普段の彼で、ティアはより一層に広がる胸の暖かさに頬を緩める…。
ティア「――…うん。知ってる…。だから……
ありがとう――…」
end…。
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