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桜の花

ティアの言う『秘密の場所』は洞窟の中を先に行くとある場所だった。(※岩のトンネルみたいな物です。)




「うわ…スッゲェ‥」


テッドは余りの美しさに声を漏らした。

其処は、(丸い)池もあり、池の周りに桜が咲き乱れていた。
桜の花びらは風に吹かれ池に舞い落ちる。

其処は…

何とも神秘的な場所だった。




其処を見つけたティアは自慢げに話した。



「ね!凄いでしょ?僕が見つけたんだから!」


嬉しそうに話すティアにテッドは大きく頷いた。


「本当に凄いなぁ…。大体、こんな所何時見つけたんだよ?」


テッドの質問にティアは笑いながら答えた。


「僕が小さい頃だよ。此処の森で迷子になっちゃって…その時偶々此処を見つけたんだ~##5X##だから、此処は僕の秘密基地だよ!…勿論その後は無事に帰れたよ。」


「ヘェ~…でも此処、お前の秘密基地だろ?秘密の場所に俺を連れて来て良いのか?」


テッドの質問にティアは一瞬驚いた表情を浮かべたが、直ぐに怒った表情に変わった。
そんなティアにテッドは慌てた。


「?…!お‥オイ…、ティア?急にどうしたんだよ‥?」


焦るテッドにティアは一度だけ言葉を発した。



「………解んない?」

「…全然解んない‥」


ティアはテッドを上目使いで見上げ短く訪ねた。
素直な答えにティアは呆れた様な怒った様な顔をした。



「‥……」

「…………」



二人の間に気まずい沈黙が流れた。



「…………」

「……………」

「……………」

「……俺‥何かしたか…?」


長い沈黙のち、テッドは降参っ!っと言わんばかりに手をあげながら訪ねた。


「……………」


そんなテッドを見て、ティアは何かを考えるかの様に空を見上げた。


そして‥ティアは小さく溜め息を溢した。


「……………」

「!?」


ティアがテッドを真っ直ぐに見つめながら、重々しく口を開いた。



「………テッド‥鈍すぎ…」

「……………は?」


ティアの台詞の意味を理解出来なかったテッドはかなり間抜けな声を出してしまった。



そんなテッドを見てティアは又々溜め息を溢した。


…もう一度、テッドを見て‥口を開いた。
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