ザ・バトルッ!!
彼の精神は打たれ強かった。
それをこの瞬間、ティアは思い知ったのだった。
ササ「石板は興味深いけど。君自身はどうでもいいから、別に君がどうなろうと知ったこっちゃないんだよねぇ…」
ルック「フンッ…。石板については敵であるアンタに教えてやるつもりはないよ」
ササ「それは追々…。そんな事より、この本拠地は人気のデートスポットはn」
ルック「ないよ」
スッパリ切り捨てる。
ササ「………。さっきからやけに不親切すぎない?」
ルック「アンタに親切にしてやってどうすんだよ。アンタに親切にしてやる位なら、世の豚さんに誠心誠意尽くすわ」
無表情で答えるルック。
彼の言葉に、不満一杯のササライ。
しかし、あのルックの口から『豚さん』って…。ある意味、コッチの方が吃驚で怖い。
ティア「……豚さんっ…」
思わず言葉を溢すティア。俯いて、笑いそうになるのを必死に堪えるが、肩が小刻みに震えている…。
ササ「豚さんに優しくするなら客である僕にしろよ!」
ルック「アンタは敵だろ。まさかと思うけど、優しくされたいの?」
言って、露骨に歪められるルックの顔。
ササ「っ!!そんな訳無いだろっ!何、変な事言ってるんだい!君はっ!!!」
叫ぶササライ。
耳を塞ぎ、ウザそうにササライを見るルックの冷やかな翡翠色の瞳…。
ルック「ああ、良かった。もしそうだったら最悪すぎて吐く所だった」
ササ「……なんて失礼過ぎるんだろうね。君は」
ルック「何とでも。それより、アンタ。もう帰れば?用事は済んだんだろ」
ササ「済んでないから。それよりの流れになる方が不思議」
ルック「そう?別に不思議な事は無いと思うけど……。それより…」
ササ「”それより“使うの禁止っ!!」
スビシッ!と指を指すササライ。
ティアはギョッとして、思わず顔を上げる。
指された張本人ルックは、悠々と前髪を掻き上げる。
ルック「何でさ?」
落ち着いた口調。
ササ「”それより“を使った後は君、ろくな事言わないじゃないか!どうせ今も何か変な事を言うつもりだったんだろ?」
ルック「別に。変な事何か一度も言ってないだろ。大体、変なのはアンタだろ」
ティア「……(確かに…);」
ササ「失礼なっ!僕は変人じゃないんだからね!そんなに言うなら、さっき君が言いかけた続きを訊こうじゃないか!!」
声を荒げたササライに対し、ルックは動じない。
ルック「別に良いけど…。今度は話の腰を折らないでね」
そう念を圧して、ササライの返事も訊かずに口火を切る。
ルック「――アンタ、ココが公共の場だって判ってる?僕達3人以外誰も居ないし…。まぁ、原因はアンタ達だけどね」
ササ「然り気無く自分を抜かすんじゃない。…公共の場っていうのはスッカリサッパリ綺麗に忘れていたけど……。てか、本当にまともな内容だった…;」
そう言いながら周りを数回見渡す。
それにつられる様に、ルックもティアも見る。
ティア「……;僕も気が付かなかった…。いつの間に居なくなっちゃったんだろ…」
ルック「…知らない」
ササ「………。まぁ、あれじゃないかな?僕とティアの邪魔しない様に気を効かせたんじゃないかなvV」
穏やかに微笑むササライ。ティアも笑って応える。
ルック「…随分と自分に都合の良い頭だね。アンタが煩く騒ぐから皆避難したに決まってるだろ」
呆れた溜め息を吐くルックに、それまで倖せ一杯。ハート一杯振り撒かせていたササライは、途端に動きを止めた…。
又しても不穏な空気が流れる。
それをこの瞬間、ティアは思い知ったのだった。
ササ「石板は興味深いけど。君自身はどうでもいいから、別に君がどうなろうと知ったこっちゃないんだよねぇ…」
ルック「フンッ…。石板については敵であるアンタに教えてやるつもりはないよ」
ササ「それは追々…。そんな事より、この本拠地は人気のデートスポットはn」
ルック「ないよ」
スッパリ切り捨てる。
ササ「………。さっきからやけに不親切すぎない?」
ルック「アンタに親切にしてやってどうすんだよ。アンタに親切にしてやる位なら、世の豚さんに誠心誠意尽くすわ」
無表情で答えるルック。
彼の言葉に、不満一杯のササライ。
しかし、あのルックの口から『豚さん』って…。ある意味、コッチの方が吃驚で怖い。
ティア「……豚さんっ…」
思わず言葉を溢すティア。俯いて、笑いそうになるのを必死に堪えるが、肩が小刻みに震えている…。
ササ「豚さんに優しくするなら客である僕にしろよ!」
ルック「アンタは敵だろ。まさかと思うけど、優しくされたいの?」
言って、露骨に歪められるルックの顔。
ササ「っ!!そんな訳無いだろっ!何、変な事言ってるんだい!君はっ!!!」
叫ぶササライ。
耳を塞ぎ、ウザそうにササライを見るルックの冷やかな翡翠色の瞳…。
ルック「ああ、良かった。もしそうだったら最悪すぎて吐く所だった」
ササ「……なんて失礼過ぎるんだろうね。君は」
ルック「何とでも。それより、アンタ。もう帰れば?用事は済んだんだろ」
ササ「済んでないから。それよりの流れになる方が不思議」
ルック「そう?別に不思議な事は無いと思うけど……。それより…」
ササ「”それより“使うの禁止っ!!」
スビシッ!と指を指すササライ。
ティアはギョッとして、思わず顔を上げる。
指された張本人ルックは、悠々と前髪を掻き上げる。
ルック「何でさ?」
落ち着いた口調。
ササ「”それより“を使った後は君、ろくな事言わないじゃないか!どうせ今も何か変な事を言うつもりだったんだろ?」
ルック「別に。変な事何か一度も言ってないだろ。大体、変なのはアンタだろ」
ティア「……(確かに…);」
ササ「失礼なっ!僕は変人じゃないんだからね!そんなに言うなら、さっき君が言いかけた続きを訊こうじゃないか!!」
声を荒げたササライに対し、ルックは動じない。
ルック「別に良いけど…。今度は話の腰を折らないでね」
そう念を圧して、ササライの返事も訊かずに口火を切る。
ルック「――アンタ、ココが公共の場だって判ってる?僕達3人以外誰も居ないし…。まぁ、原因はアンタ達だけどね」
ササ「然り気無く自分を抜かすんじゃない。…公共の場っていうのはスッカリサッパリ綺麗に忘れていたけど……。てか、本当にまともな内容だった…;」
そう言いながら周りを数回見渡す。
それにつられる様に、ルックもティアも見る。
ティア「……;僕も気が付かなかった…。いつの間に居なくなっちゃったんだろ…」
ルック「…知らない」
ササ「………。まぁ、あれじゃないかな?僕とティアの邪魔しない様に気を効かせたんじゃないかなvV」
穏やかに微笑むササライ。ティアも笑って応える。
ルック「…随分と自分に都合の良い頭だね。アンタが煩く騒ぐから皆避難したに決まってるだろ」
呆れた溜め息を吐くルックに、それまで倖せ一杯。ハート一杯振り撒かせていたササライは、途端に動きを止めた…。
又しても不穏な空気が流れる。