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ザ・バトルッ!!

ササ「…?何で僕が怒鳴られなければいけないの?」


ルック「逆に何で気付かないのか疑問だわっ!!


ルックの全力の叫び。
ツッコミ魂、命懸けである…(主にストレス的な意味で)



ササ「気付くも何も…。僕は別に、変な事言ってないと思うんだけど……。ねぇ?ティア


又々、不思議そうに同意を求めるササライ。

ティアは困った様に頬を掻く。


ティア「………;;」


ルック「コイツに意見求めても無駄だよ。思う所はマトモな僕と一緒なんだから」


ティアよりも早く言葉を返したルック。

ソレに不機嫌になるササライ。


ササ「……何で君と一緒なんだい?」


ルック「マトモだから



そう返せば、尚更不機嫌なオーラを噴出する。



ササ「……それじゃあ、まるで、僕がマトモじゃないみたいじゃないか」


ティア「……(マトモだと思ってたんだ……)。」


ティアは内心で留めた…。ぶっちゃけ、喉チンコの辺りまで出掛かっていたけど、なんとか飲み込んだ。


ルック「正にそうじゃないか。今更何訳の判んない事訊いてんのさ。その質問が無意味だと気付け



容赦ないルックの言葉の切り裂きに、ササライは頬を膨らませる。


ササ「僕はマトモですぅ!先ず、どこら辺がアウトなのか訊きたいねっ!」


ルック「っ!!きっ……キモイからその変顔やめろっ!!


ササ「!変顔じゃないっ!!失礼すぎるだろっ!!!


抗議の嵐…。

ルックの嫌悪に歪む露骨な顔に、ササライは怒りを露にした。
しかし、ルックはその表情を変えない…。ソレがまた、ササライの怒りの炎に油を注ぐ結果になる。



ササ「~~っ!!僕は君が大っっっ嫌いだっ!!!


そう叫ぶや否や。
所在無さげに佇むティアに抱き着く。

ルックは腕を組み、ふんぞり返る。



ルック「安心しろ。僕もだ


ティア「……………」




もうどうして良いのやら…。ティアはササライに抱き着かれながら悩むのだった。



ルック「それより、さっきの質問に答えてやる


何とも上から目線…。



ササ「…”答えてやる“?

ピクリッ…とコメ髪の辺りが動く。

その反応をシカトするルックはヤッパリ偉そうだった…。



ルック「ああ。だから良く訊け


ササ「…………」


ムカつきのボルテージが上昇していく――…。



ルック「ココに僕が居る理由その1。ココが同盟軍本拠地で、僕がソコの人間だから。理由その2。お前達が居るこの場所こそが僕の定位置だからだ


2つ理由を述べて、ルックは背を”あるモノ“に預ける。


ティア・ササ「「…………」」


ティアもササライも、漸く気付く。

ルックの後ろ。正確に細かく言えば、ルックが背を着け、寄り掛かっている石の壁…。
それこそが、同盟軍本拠地に存在する”約束の石板“と云われる由緒正しきモノである。


そしてソレの管理を任されているのこそが、このふんぞり返っているルックその人だ。




ティア「……ぁ…」


小さく漏らした声。
ササライは不思議そうな顔をティアに向けた。


ササ「?何、どうしたの?」

ティアは、自分の顔を覗き込むササライと目線を合わせると…、



ティア「…ココにルックが居るのは当たり前なんだよ。あの石板、あれはルックが管理してるものだから」


そう簡単に説明をする。
ササライはもう一度、ルックの方。正確には、その後ろを見る。


ササ「…………」


ルック「…………」



そして又、ティアに戻る。
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