ザ・バトルッ!!
凄くスッゴく愉しそうな様子のササライ。場所変更は今更どうでも良くなってきたティアは、大好きなササライの腕にソッと触れようとしたその瞬間……。
「いつまでココでイチャついてるつもり?いい加減、目障りなんだけど」
威圧的な声音と共にどこからともなく疾風が吹き抜けた…。
ティア・ササ「「!!」」
声のした方を慌てて見た。そこには不機嫌を露にした若草色の法衣に身を包んだ少年が、腕を組んで見下した目を向けていた。
姿形はササライに似ているが、唯一違うとすればその雰囲気。
ササ「……なんだ、君か…」
心底どうでも良さげに呟く。
少年の眉がピクリと反応。
「……ココが何処だか判ってんの?」
ササ「判ってますよ?都市同盟が本拠地、ですよね?それが何か?」
ハンッ!と鼻で笑い飛ばし、少年-ルックを見据える。
ルック「だったら判るだろ。何でハルモニアのしかもハイランドに加担してる君が来てんだよ」
ルックの瞳が冷たく光る…。が、それに動じないのがこの天然記念物のササライさん。
ササ「うーん…。それは当然、愛しい恋人に逢いに来てるからに決まってるじゃないか。何か問題でも?」
ふんぞり返ってのその発言。
ルック「大有りだろ。普通に良く考えてみろ。お前敵。ココ敵地」
真顔のツッコみは早かった。
ササ「それがどうしたっ!愛に敵も味方も関係ナッシング!!僕はそんなちっぽけな障害は気にしないんだよ」
開き直るかの如く言い切ったササライは、どこか清々しい。
ルック「ちっぽけじゃねーよ。つか、何。そのナッシングって。馬鹿なの?」
ササ「馬鹿じゃないっ!!君はなんて失礼なんだっ!僕とティアの逢い引きの邪魔までした癖にぃっ!!」
突然叫ぶササライに、ほんの数人が行き来していた老若男女は急ぎ足でその空間から立ち去った…。
その場に残されたのは、ササライにルック、そしてティアの三名。
ルック「……アンタ、一体幾つだよ…。最後のソレはどうかと思うよ」
呆れてるのか憐れんでいるのか…。あまり普段から表情を変えないルックからは判りづらい顔色だった。
ササ「ピッチピチの17歳。そんな事より、僕は忙しいんだよ!君の相手何かしてられるかっ!ねっ?ティア!」
ティア「えっ;;」
突然ふられ、困惑の声を上げるティア。
ササ「だから。ルックの相手をしてあげる程、僕達は暇じゃないんだよねっ?!」
もう一度、今度はハッキリキッパリと力強く同意を求め始めたササライ。
ティア「…ぇ…、ぃやあ…;僕は…まあ…」
言葉を濁すティア。
ルックの静かな瞳が見守る。
ルック「…………」
ティア「…………;」
視線を反らし、ただ何と無く宙を見詰める。すると、黙ってルックとティアを見詰めていたササライは、困惑しているティアの腰に腕を回した。
ササ「やめろよっ!ティアが困ってるじゃないかっ!!」
プリプリと怒りだすササライ。
ルック「言ったのアンタだろっ!?何、人に擦り付けてんだよっ!!!」
キレたルック。
ササ「何だとうっ!?」
逆ギレのササライ。
ルック「”何だとうっ!?“じゃないっ!!そして何故、君がキレてるのか判らないんだけどっ!僕が判る様、手短に説明してくれるっ?!?!」
軽く額を抑えたルックの叫び。事の成り行きに、呆然としているティア。
だがしかし、この天然記念物は全てをぶち壊すのが天才的だった…。
ササ「嫌だ」
ティア・ルック((…まさかだっ…!))
ルックとティアの心の声が重なった瞬間だった。(と、バレたらササライの嫉妬がヤバイだろう…)
ルック「………」
ティア「………」
どうしたものか…。この空気。
ルックとティアは無意識に、似た様な動作を無意味に繰り返す。
何をどうツッコむべきか…。まず、どの辺からツッコむべきなのか………。
悩むのも疲れる瞬間でもあった――。
ササ「大体さぁ…。さっきから気になってたんだけど」
そう切り出したササライに、4つの瞳が向けられる。
ルック「……何」
疲れた様な面倒臭そうなルックの声。
ティア「…?」
今度は何だ…と言う、ティアの視線。
其々、別の意味の込められた二人の視線に、ササライは真剣な瞳を二人に向けた。
ササ「ルック…。君、何でココに居るの?」
ルック・ティア「「はあっ?!?!」」
綺麗に重なった驚愕の声……。
吃驚したのはササライも同じ。
ササ「っ!!な…何っ?いきなり大きな声出したら吃驚するじゃないかっ…」
ティア「ササライ……;」
ルック「吃驚したのは此方だっ!!今更何聞いてんのさっ!!!しかもマジな顔するから余計質悪いわっっ!!!」
一気に捲し立てたツッコミ。ティアは感心モード。
ササライは不機嫌なのか、眉間にシワを寄せ、首を傾げる。
「いつまでココでイチャついてるつもり?いい加減、目障りなんだけど」
威圧的な声音と共にどこからともなく疾風が吹き抜けた…。
ティア・ササ「「!!」」
声のした方を慌てて見た。そこには不機嫌を露にした若草色の法衣に身を包んだ少年が、腕を組んで見下した目を向けていた。
姿形はササライに似ているが、唯一違うとすればその雰囲気。
ササ「……なんだ、君か…」
心底どうでも良さげに呟く。
少年の眉がピクリと反応。
「……ココが何処だか判ってんの?」
ササ「判ってますよ?都市同盟が本拠地、ですよね?それが何か?」
ハンッ!と鼻で笑い飛ばし、少年-ルックを見据える。
ルック「だったら判るだろ。何でハルモニアのしかもハイランドに加担してる君が来てんだよ」
ルックの瞳が冷たく光る…。が、それに動じないのがこの天然記念物のササライさん。
ササ「うーん…。それは当然、愛しい恋人に逢いに来てるからに決まってるじゃないか。何か問題でも?」
ふんぞり返ってのその発言。
ルック「大有りだろ。普通に良く考えてみろ。お前敵。ココ敵地」
真顔のツッコみは早かった。
ササ「それがどうしたっ!愛に敵も味方も関係ナッシング!!僕はそんなちっぽけな障害は気にしないんだよ」
開き直るかの如く言い切ったササライは、どこか清々しい。
ルック「ちっぽけじゃねーよ。つか、何。そのナッシングって。馬鹿なの?」
ササ「馬鹿じゃないっ!!君はなんて失礼なんだっ!僕とティアの逢い引きの邪魔までした癖にぃっ!!」
突然叫ぶササライに、ほんの数人が行き来していた老若男女は急ぎ足でその空間から立ち去った…。
その場に残されたのは、ササライにルック、そしてティアの三名。
ルック「……アンタ、一体幾つだよ…。最後のソレはどうかと思うよ」
呆れてるのか憐れんでいるのか…。あまり普段から表情を変えないルックからは判りづらい顔色だった。
ササ「ピッチピチの17歳。そんな事より、僕は忙しいんだよ!君の相手何かしてられるかっ!ねっ?ティア!」
ティア「えっ;;」
突然ふられ、困惑の声を上げるティア。
ササ「だから。ルックの相手をしてあげる程、僕達は暇じゃないんだよねっ?!」
もう一度、今度はハッキリキッパリと力強く同意を求め始めたササライ。
ティア「…ぇ…、ぃやあ…;僕は…まあ…」
言葉を濁すティア。
ルックの静かな瞳が見守る。
ルック「…………」
ティア「…………;」
視線を反らし、ただ何と無く宙を見詰める。すると、黙ってルックとティアを見詰めていたササライは、困惑しているティアの腰に腕を回した。
ササ「やめろよっ!ティアが困ってるじゃないかっ!!」
プリプリと怒りだすササライ。
ルック「言ったのアンタだろっ!?何、人に擦り付けてんだよっ!!!」
キレたルック。
ササ「何だとうっ!?」
逆ギレのササライ。
ルック「”何だとうっ!?“じゃないっ!!そして何故、君がキレてるのか判らないんだけどっ!僕が判る様、手短に説明してくれるっ?!?!」
軽く額を抑えたルックの叫び。事の成り行きに、呆然としているティア。
だがしかし、この天然記念物は全てをぶち壊すのが天才的だった…。
ササ「嫌だ」
ティア・ルック((…まさかだっ…!))
ルックとティアの心の声が重なった瞬間だった。(と、バレたらササライの嫉妬がヤバイだろう…)
ルック「………」
ティア「………」
どうしたものか…。この空気。
ルックとティアは無意識に、似た様な動作を無意味に繰り返す。
何をどうツッコむべきか…。まず、どの辺からツッコむべきなのか………。
悩むのも疲れる瞬間でもあった――。
ササ「大体さぁ…。さっきから気になってたんだけど」
そう切り出したササライに、4つの瞳が向けられる。
ルック「……何」
疲れた様な面倒臭そうなルックの声。
ティア「…?」
今度は何だ…と言う、ティアの視線。
其々、別の意味の込められた二人の視線に、ササライは真剣な瞳を二人に向けた。
ササ「ルック…。君、何でココに居るの?」
ルック・ティア「「はあっ?!?!」」
綺麗に重なった驚愕の声……。
吃驚したのはササライも同じ。
ササ「っ!!な…何っ?いきなり大きな声出したら吃驚するじゃないかっ…」
ティア「ササライ……;」
ルック「吃驚したのは此方だっ!!今更何聞いてんのさっ!!!しかもマジな顔するから余計質悪いわっっ!!!」
一気に捲し立てたツッコミ。ティアは感心モード。
ササライは不機嫌なのか、眉間にシワを寄せ、首を傾げる。