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ザ・バトルッ!!

青く澄んだ空……。自由気儘な白い雲。
眩しい太陽――…。

嗚呼…洗濯日和……(?)

小鳥が二羽、仲良く囀ずりあっている。

一体、何を話しているのだろう…。


嗚呼、
…平和だ――…。



ほら、周りを見てごらん?
元気な子供達は仲良く 走り回る。
大人達は仲良くお喋り…。
女の子達は 噂話にはしゃぎ…。

恋人達は、肩を並べ、倖せそうに笑いあう…。



…そう…。

――この僕達の様にっ!!




ササ「ティア…。僕はいつも君を見守っているよ…」

ティア「…うん」

ササ「何があっても、直ぐに君の元へ行くよ…。それが例え…例えっ!火の中、水の中っ!どんな所でも、必ず君の元へ行くよっ!むしろ飛んで行くよっっ!!!」

ティア「……うん。ありがとう…?(…火の中って…危ないじゃん…。僕、火の中には飛び込まないんだけどな……)」


ぎこちなく頷くティア。
ササライは何も気にせず微笑むが、


ササ「でも…」

ティア「?」


突然、ササライの瞳が哀しげに伏せられた…。
その表情は、どこか苦しげに歪められる。
その様子に、心配げに眉を寄せ、ティアが声をかけようとした瞬間だった…。ササライが、顔を上げた。


ササ「愛には障害は、憑き物なんだっ!!だがしかしっ!僕はめげないっ。例え、世界が沈没しようが、世界中の者達が、僕等の敵に回ろうが、竜巻が起きようが、世界中が、豚さんに埋もれようが…。それでも、僕等の愛は消えないっ!皆に見せつけてあげよう!!僕等の愛の深さをっっ!!!」


ティア「………」


…熱い演説並に力み、若干引き気味のティアの手を握る。
もう、言っている意味が理解出来ない……。




そんな空気にも気付いていないであろうササライの愛の演説は続く――。



ササ「僕等の愛は、世界一!僕等の愛には敵う奴はいない!!」


ティア「……そうだね…」


棒読みのティア。
その反応は仕方がない。
なんせ、このササライの熱い愛の演説には誰だろうと反応を返しづらい…。


ササ「そうなんだよっ!!僕達の愛は、海より広く…いいや!世界より広く…、そして…海の底より深いっ!これが、僕等の愛の絆なんだよっ!!!」


ティア「…うん。頑丈だよね…。何か兵器並に強固だよね…」


ササライの愛の演説を訊き続けるのには、流石のティアも羞恥心で一杯だった。
段々とティアの表情も、苦虫を噛み潰した様な顔になりつつある…。



ティア(…はぁ…。よくもまあ、これだけ熱く語れるもんだよね…;)



呆れも半ば入りつつ、しかし、それでもササライの話の腰を折る事だけはしないティアだった。
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