はじめて君としゃべった
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砂隠れの里に入った一行は里の中心へ向った。
広場の一角に着くとそこには他国からも新年の商いで訪れている商人達がいた。
「にこちゃん!大きくなったね、あけましておめでとう。」
「かみなりのおばちゃん!あけましておめでとう!」
「ご挨拶出来て偉いわね」
雷の国から来た商店の女将はにこの頭を撫でた。彼女は時々木の葉の里にも行商で来るため里の者には顔馴染みだ。
「にこちゃんも遂にキャラバンデビューしたのね」
「そうなの!にこ、おねえさんになったから砂の国にきたのよ!」
えらいでしょー?とニコニコしている。
「お姉さん」と言いながらもあまりに幼い姿に一同の顔がほころぶ。
元の性格もあるのだろうが商業を営む家庭で育てられたからか、にこはあまり物怖じせずに大人と話す。一人っ子だが大人ぶりたい時期の様だ。
「クロモジさん、俺たちは一度風影様の所へ寄ってから里へ戻ります。」
にこの成長に目を細めていたクロモジに警護に就いていた中忍が声を掛ける。
今回商隊は技術交流も兼ねて2週間ほど砂の里に滞在する予定だ。
「あぁ、ご苦労だったな。それではまた後日よろしく頼む。」
挨拶を済ませ風影の元へ忍たちは向った。
男たちが荷解きをする間、にこは祖母と他の女性たちと共に宿探しに出ることになった。
大名のいた都よりも実務的な街並みににこは少しがっかりした。