爆心地の心地良さ
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上映が終わり人の波の中、何故か彼と手を繋いでいた。男の人と手を結ぶのは小学生以来だ。
彼の手は豆だらけでとても硬い。私たちのヒーロー。しみじみ私たち一般人はヒーローに守られて生きていると感じた。
彼の手を考えていると例のシーンが頭をよぎった。今更になってすごく恥ずかしくなった。
『ば、爆豪さん…!』
「大人しくしてろ」
とっても失礼だか羞恥心には勝てず手を振り解こうと試みたが、爆豪さんの力によって防がれた。
人の波と共に外へ出た頃には自然と離れるかと思ったが、逆に強く爆豪さんの方に引っ張られた。今度は彼の手が腰に宛てがわれ、ドキッとしてしまった。喪女には刺激が強すぎる。
からかってるのかと思ってしまう。
爆豪さんはかっこいいから、こういうのは慣れてるんだろうなと思うと、少し心が痛む。
以前は親切な人だと思っていたが、最近は少し遊ばれていると感じる。理由は分からないが、その原因にブスは絶対入ってるだろうな。
「この後なにかあっかよ」
『何も無いです』
「そうか」
さっきまではドキドキしていたが、一周まわって落ち着いてきた。
今まで生きてきた中でこんなに私に優しくしてくれる男性は居ただろうか。数合わせで参加した場違いな合コンで私と二人っきりになると苦虫を噛み潰したような顔をして、足早にその場を去る男性。ブスは弄るもんだと勘違いをし、場の空気を一瞬で凍りつかす言葉を容赦なく吐く男性。
遊ばれているだけかもしれないが、やっと一般女性のスタートラインに立てた気がする。
イケメンにこんなに優しくされて浮かれちゃう人はいないと思う。
現に私は浮かれ過ぎて適当に相槌を打っていたら爆豪さんの自宅に招待されていた。もちろん男性の自宅に行くのは初めてだ。
そして彼はお家で飲もうと、言った。世に言う宅飲みというやつ。正直楽しみだが、お酒に弱いのてお手柔らかにと、つたえると彼は企んでるかのように笑い返事をくれた。
────────────────────
「適当に座っとけ」
『し、失礼します』
「紅茶でいいか」
『大丈夫です…!』
ほんとに何してるのか。ここまでの道のりは全く覚えてなくて、急に帰るということも出来ない。今はお昼すぎだからお酒を飲むのは早すぎる…まさかの夜までお話…!?
いろんな考えが浮かんでは消えていく中、いい匂いが鼻を掠めた。
トマトにお肉の匂い…何かを茹でる音も聞こえる。
いい匂いとうっとりしているとお昼を作らせてしまったことに気がついた。爆豪さん料理出来たのか。彼は完璧主義(ネット情報)だから美味しいんだろうな。お手伝いした方がいいよね…。
『爆豪さん、手伝います』
「客人は座っとけ」
『…っご飯は一緒に作って食べると2倍の美味しさなんですよ』
断られそうになったので咄嗟に嘘をつく。なにか手伝わなきゃ、居心地が悪い。
「そうかよ…」
『簡単なことでいいのでお手伝いさせてください』
「…皿」
『っ!分かりました!』
お皿にフォーク、茹でるのを手伝って完成したのはパスタ…のはずだが、爆豪さんのパスタはとっても赤い。私のは普通なのだけど。
「んだよ…じろじろ見て」
『ごめんなさい!爆豪さんのパスタ赤くないですか…?』
「唐辛子入れたからな」
『辛党…』
「文句あんのかよ」
『いえ、全然、文句とか無いですよ!』
「辛いの嫌いか」
『えっと…辛すぎるのは苦手です』
「普通のは食えんのか」
『ピリ辛だったら大丈夫です!』
「ふーん」
興味無さそうに答えられた。これ夕方まで続けるんですよね…?
お昼を食べ終えると2人でお皿を洗った。
彼はやっぱり遠慮したが、迷惑を承知で無理やり行った。
2人で台所に立つと少し恥ずかしい。
洗い物が終わり、やることが無いのでテレビを見ていると、お酒がないから買いに行くと言われ、近くのスーパーにやってきた。
『カート押します』
「カートなんか使ったら買いすぎるだろ」
『…さすが爆豪さん』
「当たり前だ」
確かにカート使うと買いすぎるよね…爆豪さんなかなか節約上手では。
「好きなもん持ってこい」
『割り勘ですよね…?』
「そんな訳ねぇだろ、拒否権なんぞねぇから俺の分まで選んでこい」
謎の威圧に、はいとしか言えず結局好きなものを選んで爆豪さんの元に帰ってきてしまった。
選んできたおつまみを一つづつ吟味する彼は、いいじゃねぇかと呟いた。
普段褒められてない為かすごく嬉しかった。
お酒は特にこだわりが無いで彼のおまかせにして貰った。
お店を出ると夕方で、辺りは夕食の匂いがした。夜も彼が作ってくれると言っていたので、すごく楽しみだ。
彼の手は豆だらけでとても硬い。私たちのヒーロー。しみじみ私たち一般人はヒーローに守られて生きていると感じた。
彼の手を考えていると例のシーンが頭をよぎった。今更になってすごく恥ずかしくなった。
『ば、爆豪さん…!』
「大人しくしてろ」
とっても失礼だか羞恥心には勝てず手を振り解こうと試みたが、爆豪さんの力によって防がれた。
人の波と共に外へ出た頃には自然と離れるかと思ったが、逆に強く爆豪さんの方に引っ張られた。今度は彼の手が腰に宛てがわれ、ドキッとしてしまった。喪女には刺激が強すぎる。
からかってるのかと思ってしまう。
爆豪さんはかっこいいから、こういうのは慣れてるんだろうなと思うと、少し心が痛む。
以前は親切な人だと思っていたが、最近は少し遊ばれていると感じる。理由は分からないが、その原因にブスは絶対入ってるだろうな。
「この後なにかあっかよ」
『何も無いです』
「そうか」
さっきまではドキドキしていたが、一周まわって落ち着いてきた。
今まで生きてきた中でこんなに私に優しくしてくれる男性は居ただろうか。数合わせで参加した場違いな合コンで私と二人っきりになると苦虫を噛み潰したような顔をして、足早にその場を去る男性。ブスは弄るもんだと勘違いをし、場の空気を一瞬で凍りつかす言葉を容赦なく吐く男性。
遊ばれているだけかもしれないが、やっと一般女性のスタートラインに立てた気がする。
イケメンにこんなに優しくされて浮かれちゃう人はいないと思う。
現に私は浮かれ過ぎて適当に相槌を打っていたら爆豪さんの自宅に招待されていた。もちろん男性の自宅に行くのは初めてだ。
そして彼はお家で飲もうと、言った。世に言う宅飲みというやつ。正直楽しみだが、お酒に弱いのてお手柔らかにと、つたえると彼は企んでるかのように笑い返事をくれた。
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「適当に座っとけ」
『し、失礼します』
「紅茶でいいか」
『大丈夫です…!』
ほんとに何してるのか。ここまでの道のりは全く覚えてなくて、急に帰るということも出来ない。今はお昼すぎだからお酒を飲むのは早すぎる…まさかの夜までお話…!?
いろんな考えが浮かんでは消えていく中、いい匂いが鼻を掠めた。
トマトにお肉の匂い…何かを茹でる音も聞こえる。
いい匂いとうっとりしているとお昼を作らせてしまったことに気がついた。爆豪さん料理出来たのか。彼は完璧主義(ネット情報)だから美味しいんだろうな。お手伝いした方がいいよね…。
『爆豪さん、手伝います』
「客人は座っとけ」
『…っご飯は一緒に作って食べると2倍の美味しさなんですよ』
断られそうになったので咄嗟に嘘をつく。なにか手伝わなきゃ、居心地が悪い。
「そうかよ…」
『簡単なことでいいのでお手伝いさせてください』
「…皿」
『っ!分かりました!』
お皿にフォーク、茹でるのを手伝って完成したのはパスタ…のはずだが、爆豪さんのパスタはとっても赤い。私のは普通なのだけど。
「んだよ…じろじろ見て」
『ごめんなさい!爆豪さんのパスタ赤くないですか…?』
「唐辛子入れたからな」
『辛党…』
「文句あんのかよ」
『いえ、全然、文句とか無いですよ!』
「辛いの嫌いか」
『えっと…辛すぎるのは苦手です』
「普通のは食えんのか」
『ピリ辛だったら大丈夫です!』
「ふーん」
興味無さそうに答えられた。これ夕方まで続けるんですよね…?
お昼を食べ終えると2人でお皿を洗った。
彼はやっぱり遠慮したが、迷惑を承知で無理やり行った。
2人で台所に立つと少し恥ずかしい。
洗い物が終わり、やることが無いのでテレビを見ていると、お酒がないから買いに行くと言われ、近くのスーパーにやってきた。
『カート押します』
「カートなんか使ったら買いすぎるだろ」
『…さすが爆豪さん』
「当たり前だ」
確かにカート使うと買いすぎるよね…爆豪さんなかなか節約上手では。
「好きなもん持ってこい」
『割り勘ですよね…?』
「そんな訳ねぇだろ、拒否権なんぞねぇから俺の分まで選んでこい」
謎の威圧に、はいとしか言えず結局好きなものを選んで爆豪さんの元に帰ってきてしまった。
選んできたおつまみを一つづつ吟味する彼は、いいじゃねぇかと呟いた。
普段褒められてない為かすごく嬉しかった。
お酒は特にこだわりが無いで彼のおまかせにして貰った。
お店を出ると夕方で、辺りは夕食の匂いがした。夜も彼が作ってくれると言っていたので、すごく楽しみだ。