爆心地の心地良さ
名前の設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
気づけば爆心地との食事会の当日になっていた。
あれからパトロールは控えるように言われてしまい、完全に信頼を失った。
その信頼を取り戻すために今まで以上に仕事を行ってきた。
警察署の前に立っていると、1台の車がやってきた。
扉が開けば爆心地の車だということが分かった。
『お疲れさまです。本日はよろしくお願いします!』
「おう…はよ乗れ」
『ありがとうございます…!失礼します!』
わざわざ降りて助手席を開けてくれた。
車に乗れば、いい匂いが鼻を掠めた。少し甘い匂い。人の車は匂いの相性があると思うが、爆心地の車はとても心地がいい。
運転中の彼を見るととてもかっこよかった。
プライベートで男の人の車に乗るは初めてで正直ドキドキした。
「苦手な食いもんあるか」
『い、いえ!特にはないです!』
「じゃあ、好きなやつは」
『強いて言うなら和食です』
ふーん、と興味無さそうな爆心地の返事で会話は終わった。横顔を見ていたら急に話しかけられたのでびっくりした。
先程の会話から5分程車を走らせた後停止した。
目的地に付いたようだが、目の前のお店は高級店の中の高級店でお金が足りるか心配になった。現金もカードも準備万端なはず…。
「どうした?行くぞ」
私が立ち止まっていたので声をかけてくれた。申し訳ないが、急にこんなところに連れてかれて立ち止まらない人はいないと思う。
仕事帰りな上、ヒーローとの食事会だしスーツで来てほんとに良かった。
店内に入ると完全個室に通された。
席について二人きりになると爆心地に見つめられた。私は斜め下を向いているので、目は合ってないがとても見られている。ブスですみません。
「最近はパトロールねぇのかよ」
『この間のことがありましたから今は控えるように言われてます。』
「そうか…」
少し残念そうな顔をしている気がする。
何か話さなくては…!
『爆心地さんのご趣味は?』
あれ?お見合いみたいな質問してしまった…!!
「登山」
『凄いですね…!富士山とか登るんですか?』
「ガキの頃は富士山とかよく登ってたが、今はあんま時間ねぇから最近は小さい山ばっかりだな」
やっぱりプロヒーローは趣味までかっこいいなぁ
「お前は…趣味」
『私は…買い物ですかね、爆心地さんのようにかっこいい趣味じゃないんですけど…』
「そうか…次はいつ暇だ?」
『え?ちょっと待ってくださいね…』
急いで手帳を見るが仕事以外にやることのない私は週末はいつも空いていた。
『あ〜、暇人なので週末はほぼ空いてます…。』
「じゃあ、来週また迎えにいく」
『わっわかりました…!』
どこへ何時にという疑問を抱けば料理が運ばれてきて、その疑問は無くなっていた。
とても美味しく堪能しているともう帰ろうかという雰囲気になり、お会計がやってきた。
今ままで席を外した爆心地が帰ってきた。
『あの…お会計は…』
「はァ?そんなもんとっくに済ませたわ!」
余計なことすんじゃねぇぞと、言われてしまった。
これはお詫びの食事会では…?詫びをするのは私なんだから払うのは私のはず…
『やっぱり私』
「店内でゴタゴタ言うんじゃねーよ…」
圧がすごい。私もコンビニでバイトをしていたから分かる。同僚やカップルの奢り合い…ほんとに良い迷惑だった。今それを自分がやってると思うと黙るしか無かった。
駐車場に出て車に乗り込むと まだ時間あっか?と聞かれたので、まだ、大丈夫です。と答えたが、どこに行くのか全く検討がつかず、若しかしたら2軒目で今度こそ詫びご飯…?
「そう言えば、俺の本名知ってんのか?」
『いえ…』
「爆豪勝己だ」
『爆豪さん』
「なんだ?」
『い、いえ、呼んでみただけです…!すみません…!』
チッと舌打ちをされてしまった。爆豪さんの耳が赤い気がする。
「いくつだ」
『28です』
「は?タメじゃねぇかよ」
『そうだったんですね!』
なんか緊張が解けたようだ。同い歳かぁ…。ということはショートもデクも爆心地とは同級生という話があるので、みんな同い歳??
1人で感動してると 着いたぞ、と言われ車を降りた。
車を降りると目の前には綺麗な夜景が広がっていた。
『…すごく綺麗です』
「そうだな」
『ほんとに今日はありがとうございました。』
彼の方を見ると何やらゴソゴソしてるようだが、暗くてよく見えない。
しばらく夜景を見てると おい、と言われ振り向くと花束を差し出した爆豪さん。
『え…』
「やる」
『あ、ありがとうございます』
「帰んぞ」
何故か赤い花の花束を渡された。種類までは分からないが、とても綺麗だ。
というか、私は花束を貰う側っていうのが可笑しい。ほんとにどうした我らがヒーロー
車に乗ってしまった今返すのはちょっと気まず過ぎる。
花束を貰うと幼稚園生の頃に言われた、花の方が可愛いという言葉を思い出す。幼いながらに思ったのは私は可愛くないということで、とても辛くて息が吸えなくなったのは覚えている。言ったのは、確か金髪の子だった…爆豪さんのようなトゲトゲ頭ではなかったけど。
あれからパトロールは控えるように言われてしまい、完全に信頼を失った。
その信頼を取り戻すために今まで以上に仕事を行ってきた。
警察署の前に立っていると、1台の車がやってきた。
扉が開けば爆心地の車だということが分かった。
『お疲れさまです。本日はよろしくお願いします!』
「おう…はよ乗れ」
『ありがとうございます…!失礼します!』
わざわざ降りて助手席を開けてくれた。
車に乗れば、いい匂いが鼻を掠めた。少し甘い匂い。人の車は匂いの相性があると思うが、爆心地の車はとても心地がいい。
運転中の彼を見るととてもかっこよかった。
プライベートで男の人の車に乗るは初めてで正直ドキドキした。
「苦手な食いもんあるか」
『い、いえ!特にはないです!』
「じゃあ、好きなやつは」
『強いて言うなら和食です』
ふーん、と興味無さそうな爆心地の返事で会話は終わった。横顔を見ていたら急に話しかけられたのでびっくりした。
先程の会話から5分程車を走らせた後停止した。
目的地に付いたようだが、目の前のお店は高級店の中の高級店でお金が足りるか心配になった。現金もカードも準備万端なはず…。
「どうした?行くぞ」
私が立ち止まっていたので声をかけてくれた。申し訳ないが、急にこんなところに連れてかれて立ち止まらない人はいないと思う。
仕事帰りな上、ヒーローとの食事会だしスーツで来てほんとに良かった。
店内に入ると完全個室に通された。
席について二人きりになると爆心地に見つめられた。私は斜め下を向いているので、目は合ってないがとても見られている。ブスですみません。
「最近はパトロールねぇのかよ」
『この間のことがありましたから今は控えるように言われてます。』
「そうか…」
少し残念そうな顔をしている気がする。
何か話さなくては…!
『爆心地さんのご趣味は?』
あれ?お見合いみたいな質問してしまった…!!
「登山」
『凄いですね…!富士山とか登るんですか?』
「ガキの頃は富士山とかよく登ってたが、今はあんま時間ねぇから最近は小さい山ばっかりだな」
やっぱりプロヒーローは趣味までかっこいいなぁ
「お前は…趣味」
『私は…買い物ですかね、爆心地さんのようにかっこいい趣味じゃないんですけど…』
「そうか…次はいつ暇だ?」
『え?ちょっと待ってくださいね…』
急いで手帳を見るが仕事以外にやることのない私は週末はいつも空いていた。
『あ〜、暇人なので週末はほぼ空いてます…。』
「じゃあ、来週また迎えにいく」
『わっわかりました…!』
どこへ何時にという疑問を抱けば料理が運ばれてきて、その疑問は無くなっていた。
とても美味しく堪能しているともう帰ろうかという雰囲気になり、お会計がやってきた。
今ままで席を外した爆心地が帰ってきた。
『あの…お会計は…』
「はァ?そんなもんとっくに済ませたわ!」
余計なことすんじゃねぇぞと、言われてしまった。
これはお詫びの食事会では…?詫びをするのは私なんだから払うのは私のはず…
『やっぱり私』
「店内でゴタゴタ言うんじゃねーよ…」
圧がすごい。私もコンビニでバイトをしていたから分かる。同僚やカップルの奢り合い…ほんとに良い迷惑だった。今それを自分がやってると思うと黙るしか無かった。
駐車場に出て車に乗り込むと まだ時間あっか?と聞かれたので、まだ、大丈夫です。と答えたが、どこに行くのか全く検討がつかず、若しかしたら2軒目で今度こそ詫びご飯…?
「そう言えば、俺の本名知ってんのか?」
『いえ…』
「爆豪勝己だ」
『爆豪さん』
「なんだ?」
『い、いえ、呼んでみただけです…!すみません…!』
チッと舌打ちをされてしまった。爆豪さんの耳が赤い気がする。
「いくつだ」
『28です』
「は?タメじゃねぇかよ」
『そうだったんですね!』
なんか緊張が解けたようだ。同い歳かぁ…。ということはショートもデクも爆心地とは同級生という話があるので、みんな同い歳??
1人で感動してると 着いたぞ、と言われ車を降りた。
車を降りると目の前には綺麗な夜景が広がっていた。
『…すごく綺麗です』
「そうだな」
『ほんとに今日はありがとうございました。』
彼の方を見ると何やらゴソゴソしてるようだが、暗くてよく見えない。
しばらく夜景を見てると おい、と言われ振り向くと花束を差し出した爆豪さん。
『え…』
「やる」
『あ、ありがとうございます』
「帰んぞ」
何故か赤い花の花束を渡された。種類までは分からないが、とても綺麗だ。
というか、私は花束を貰う側っていうのが可笑しい。ほんとにどうした我らがヒーロー
車に乗ってしまった今返すのはちょっと気まず過ぎる。
花束を貰うと幼稚園生の頃に言われた、花の方が可愛いという言葉を思い出す。幼いながらに思ったのは私は可愛くないということで、とても辛くて息が吸えなくなったのは覚えている。言ったのは、確か金髪の子だった…爆豪さんのようなトゲトゲ頭ではなかったけど。