爆心地の心地良さ
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今日は簡単なパトロールだった。私は対人個性ではないものの、制服を着ているだけで抑止力になると言われてからは積極的にパトロールに行っている。
「……ぁぁぁああ!!爆心地だぁぁああ!!!」
「すっげぇぇぇえええ!!!!かっけぇぇぇええ!!!」
学校帰りの子供たちの声、ヒーローになりたい子が多いのは今も昔も変わらない。
爆心地は子供たちの面倒見がいいと部署でよく聞く。
もう1人のヒーローのショートもいつの間にか爆心地の隣に佇んでいた。
彼らの周りは人でいっぱい。
私もヒーローだったらあんなふうになっていたのだろうか…。
暫く見つめていたら爆心地と目が合った。
彼とは同じ管轄を担当してるが、最近は平和でヴィランの受け取りがないので、私が移動になってからまだ、話したことがなかった。
少し微笑んで会釈しておいた。
ブスなんだから笑顔だけは爽やかにが私のモットー。顔が幾分マシに見えればなぁ…。
部署に戻って椅子に座ろうとした時、出動要請のサイレンが鳴り響いた。何回聞いても慣れないサイレンだ。
向こうは強盗犯、個性で抵抗しているらしい。現場にはプロヒーロー爆心地が交戦中
私は戦えないが、受け取り係と事情聴取を行うため、パトカーに乗り込んだ。
現場につけはもう片付いており、受け取り係として業務を行うのみだった。
『爆心地さん、お疲れさまでした。』
「お前昼間の…っ!」
『覚えていらっしゃったのですね…!ご挨拶が遅れて申し訳ありません。目盛です。』
「そうか…」
彼は疲れているのか心做しか目が合わない。
ブスを直視するほど苦痛はないかと、自己解決してその日はヴィランを受け取り、ことが収まった。
ヴィランの所持品から記憶を探って犯行の要因や被害者の特定、他の事件との関係性などを探るのが主な私の仕事である。
先日の強盗犯の件もやっと終わった所で今日もパトロールに出るように言われた。戦えないが腐っても警察官。護身術や体術はかなり学んできた。
暫く歩いてると路地に怪しい動きをしながら入っていく男を見つけた。
後を付けると猫に餌を与えているだけのようだったので良かった。引き返そうと思った瞬間、頭に衝撃が走った。殴られたのに気づくのは倒れてからだった。周りを見渡せば猫なんておらず、目の先には殴ったであろう犯人が不気味な笑みを浮かべ立っていた。
「馬鹿な警官だなぁ…俺が幻術をかけたのも気づかないで…」
『…っ』
動かなきゃいけないのに動けない。声を出さなきゃいけないのに声が出ない。何のための警官だ。ほんとに私は大馬鹿者だ。
「よく見ればブスだなぁ…ブスなやつは嫌いでね…殺しちゃおっかなぁ…」
怯むな。この戦いは勝たなければ、ほかの犠牲者がでる。
私は今倒れている。相手の手には刃物。
振りかざした時に手首を抑え斜め下に思いっきり引けば刃物を奪うことが可能…。
「あーあ、この顔じゃ彼氏なんて夢の夢だねぇ…ブスは大嫌いだ…」
言わせておけ、絶対に反応するな。
「じゃあ、来世で会えたらいいねブ」
「テメェが死ね!!!!!」
犯人の上に人が降ってきた。
爆心地だった。ヒーローに助けられてしまった。
程なくしてほかの警官がやって来て犯人は捕まった。署長にはすごく怒られ、お前は警察の恥だと何回も言われた。
ここまでやってこれたのも運だ。転職も考えよう。まずは爆心地にお礼だ。
彼はすぐに見つかった。
『…っ爆心地さん!』
「あ?」
『本日はありがとうございました…!』
「テメェが生きてて良かったわ」
『…ありがとうございます…ご迷惑をお掛けしました!!』
「…なら詫びしろや」
え?詫びとは??
彼に何をあげればいいの…??あげて済む問題??
「…詫びねぇのかよ」
『…っ何が宜しいでしょうか…』
「飯だ。」
『よ、喜んで…』
「俺が予約しておくから、3日後に警察署前だ。」
『分かりました…!』
一体いくらのご飯を食べるのか…勿論詫びだから私が払うよな…てか、私が一緒にご飯食べていいの…?
随分前だけど、ブスと食べる飯は不味いと先輩から遠回しに言われたことあるぞ…。
「……ぁぁぁああ!!爆心地だぁぁああ!!!」
「すっげぇぇぇえええ!!!!かっけぇぇぇええ!!!」
学校帰りの子供たちの声、ヒーローになりたい子が多いのは今も昔も変わらない。
爆心地は子供たちの面倒見がいいと部署でよく聞く。
もう1人のヒーローのショートもいつの間にか爆心地の隣に佇んでいた。
彼らの周りは人でいっぱい。
私もヒーローだったらあんなふうになっていたのだろうか…。
暫く見つめていたら爆心地と目が合った。
彼とは同じ管轄を担当してるが、最近は平和でヴィランの受け取りがないので、私が移動になってからまだ、話したことがなかった。
少し微笑んで会釈しておいた。
ブスなんだから笑顔だけは爽やかにが私のモットー。顔が幾分マシに見えればなぁ…。
部署に戻って椅子に座ろうとした時、出動要請のサイレンが鳴り響いた。何回聞いても慣れないサイレンだ。
向こうは強盗犯、個性で抵抗しているらしい。現場にはプロヒーロー爆心地が交戦中
私は戦えないが、受け取り係と事情聴取を行うため、パトカーに乗り込んだ。
現場につけはもう片付いており、受け取り係として業務を行うのみだった。
『爆心地さん、お疲れさまでした。』
「お前昼間の…っ!」
『覚えていらっしゃったのですね…!ご挨拶が遅れて申し訳ありません。目盛です。』
「そうか…」
彼は疲れているのか心做しか目が合わない。
ブスを直視するほど苦痛はないかと、自己解決してその日はヴィランを受け取り、ことが収まった。
ヴィランの所持品から記憶を探って犯行の要因や被害者の特定、他の事件との関係性などを探るのが主な私の仕事である。
先日の強盗犯の件もやっと終わった所で今日もパトロールに出るように言われた。戦えないが腐っても警察官。護身術や体術はかなり学んできた。
暫く歩いてると路地に怪しい動きをしながら入っていく男を見つけた。
後を付けると猫に餌を与えているだけのようだったので良かった。引き返そうと思った瞬間、頭に衝撃が走った。殴られたのに気づくのは倒れてからだった。周りを見渡せば猫なんておらず、目の先には殴ったであろう犯人が不気味な笑みを浮かべ立っていた。
「馬鹿な警官だなぁ…俺が幻術をかけたのも気づかないで…」
『…っ』
動かなきゃいけないのに動けない。声を出さなきゃいけないのに声が出ない。何のための警官だ。ほんとに私は大馬鹿者だ。
「よく見ればブスだなぁ…ブスなやつは嫌いでね…殺しちゃおっかなぁ…」
怯むな。この戦いは勝たなければ、ほかの犠牲者がでる。
私は今倒れている。相手の手には刃物。
振りかざした時に手首を抑え斜め下に思いっきり引けば刃物を奪うことが可能…。
「あーあ、この顔じゃ彼氏なんて夢の夢だねぇ…ブスは大嫌いだ…」
言わせておけ、絶対に反応するな。
「じゃあ、来世で会えたらいいねブ」
「テメェが死ね!!!!!」
犯人の上に人が降ってきた。
爆心地だった。ヒーローに助けられてしまった。
程なくしてほかの警官がやって来て犯人は捕まった。署長にはすごく怒られ、お前は警察の恥だと何回も言われた。
ここまでやってこれたのも運だ。転職も考えよう。まずは爆心地にお礼だ。
彼はすぐに見つかった。
『…っ爆心地さん!』
「あ?」
『本日はありがとうございました…!』
「テメェが生きてて良かったわ」
『…ありがとうございます…ご迷惑をお掛けしました!!』
「…なら詫びしろや」
え?詫びとは??
彼に何をあげればいいの…??あげて済む問題??
「…詫びねぇのかよ」
『…っ何が宜しいでしょうか…』
「飯だ。」
『よ、喜んで…』
「俺が予約しておくから、3日後に警察署前だ。」
『分かりました…!』
一体いくらのご飯を食べるのか…勿論詫びだから私が払うよな…てか、私が一緒にご飯食べていいの…?
随分前だけど、ブスと食べる飯は不味いと先輩から遠回しに言われたことあるぞ…。