金カムの世界へ飛んで行く
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追ってこないのを確認した後少年がお礼したいと言ってきたので帰り道も心配だしついて行くことにした。決してお礼目的では…ない!
少年「ここだよー!お父さんお母さんただいまー!にゃぁちゃんいたー!!」
と元気よく声をかけたのは一軒の甘味処。もう一回言うけどお礼目的ではない。
お店の奥から少年のお父さんとお母さんが心配そうに出てきたのでペコっとお辞儀をする。
少年「あのね!このお姉さんがにゃぁちゃんが木から降りられなくなったのを助けてくれたの!」
こんな派手なハイカラの格好の女が木登りをしたのかときっとこのご夫婦は突っ込みたいだろうな。
と思いきや。
父「本当か!?;;;これはこれはウチの息子と猫が大変世話になりまして;;;」
母「お礼と言ってはなんですがよかったらお好きな甘味をお選び下さいな。」
とそっとお茶まで出してくれた。
決してお礼目的でh(うるさい
断るのも申し訳ないので遠慮なく頂くことにした。私はあんみつを選んだのにおまけにみたらし団子を一本つけてくれた。太るぞとか言うな。
甘味を口に入れた瞬間。
「…美味しい///」
思わず素でニンマリしてしまってそれを親子にバッチリ見られた。ニンマリ返してくれた。ありがとう。
「ごちそうさまでした。本当に美味しかったです。」
ほぅとおかわりしたお茶を飲んで一息つく。
よし。これ以上はご迷惑をおかけできないからお暇しよう。とお礼を述べて立ち上がろうとしたら。
父「それでなんだけど、君、もしかして何かあったかい?」
母「私達で良ければお話してくれてもいいのよ?」
勘が鋭いぞこのご夫婦。
どうやら私をどこかのご令嬢の女学生で学校が嫌で逃げ出したと思ったらしい。そこまで考えたのか。
「…あの!!お願いがありまして!!」
土下座をしてお暇どころではない話をした。
「ここで、しばらく働かせて頂けないでしょうか!出来ること何でもします!出来ない事は…勉強します!!」
父「ちょっ、顔を上げて;;;」
母「土下座なんてしないでいいのよ;;;」
私をゆっくり立たせて元の席に座らせたご夫婦は優しく問いかけてくれた。
なんだかね。すごくホッとしちゃって。自分の親のように親身になってくれたから今までの経緯を全て話してみた。
「あの…信じてくれない事は重々承知でお話しますが…」
最初こそ疑いの目で見られたものの私の所持品が今の時代にあるものではない事など知って納得してくれた。
父「まぁ、女学生にしてはかなり派手だもんなぁその格好は。」
母「髪飾りの作りもこの時代にあったものではありませんしねぇ。」
「あの!この服ってお金になりますか!?そしたら迷惑料として差し上げます!!」
父「な!ダメダメこんな良い物を!作業着はちゃんと渡すからこれを売ろうなんて考えちゃダメだぞ?」
母「そうよ?これからはここで住み込みで働いて頂きますから貴女はもう家族みたいなものよ。」
「は、はい!よろしくお願いします!」
父母「お辞儀深すぎ(笑」
晴れて私は甘味屋さんで住み込みアルバイトをする事ができた。