刀剣乱舞短編
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「はっはっはっはっ!俺が恐ろしいか!」
馬鹿でかい名台詞が聞こえたかと思えばすぐに短刀達のキャーキャーと言う声が聞こえてくる。
今日も岩融幼稚園は平和だ。
もともと小さいものが大好きな岩融は短刀達の面倒をよく見てくれる。大いに助かる。
次々に捕まる短刀達は悔しそうにしながらも普段見れない高さまで持ち上げてくれる岩融にとても懐いている。
そんな風景を縁側から眺める名無し。
周りには刀剣アニマルズ(こんのすけ、お供の狐、五虎退の虎達、カメ吉、鵺…もアニマルでいーや。)がくつろいでいる。
そして一緒に茶を飲むのは小狐丸と鶯丸。
こちらもなんとものほほんとしている。
え?いつもいるじじいは何処だって?
ちょっと最近ベタベタうるさいから遠征に出してやったよ。頑張れじじい。
『今日も平和だねー。』
今剣「名無しー!」
タタッとこちらに向かってきたのは今剣だ。うん今日も可愛い。
今剣「いまみんなでかくれんぼしているんです!ここにかくれさせてください!!」
と鵺と私の背中の間に入り込む。
『え!?ちょっ、オニ岩融でしょ?絶対バレるだろ!』
今剣「いつもいわとおしのそばにいるぼくですよ?そうかんたんにみつかったりしません!こんかいのさくせんは“とうだいもとくらし”です!」
今剣の上に虎達を乗せろと指示されたから渋々乗せてみる。
5匹もいるし鵺ももっこもこだからまぁ上手いこと今剣は見えなくなった。残りの動物達も協力し始める始末。
小狐丸「見事にすっぽりですな。」
『でも、明らかに違和感だろー』
鶯丸「まぁいいじゃないか。我らは知らん顔で行こう。」
『あんた達まで…;;;』
声は届いてないけど視界の範囲にいる岩融は大きな声で数を数え終わったようだ。
「はっはっはっはっ!狩られたいのはどいつからかなぁ!」
どうやら始まったようだ。
おお。どんどん見つかって捕獲されて行くぞ。小夜ちゃんなんか見つかったのにめっちゃ逃げてる。岩融めっちゃ嬉しそうに追いかけてる。何?見つかったら終わりじゃないの?
『……やべーもう今剣だけじゃん;;;』
庭先で捕まった子達がお花で遊んでる。
ちゃんと待機場所も完備かよ。子供安心して預けられるな岩融幼稚園。
鶯丸「一、二、三…確かに後は今剣だけだ。」
岩「おー名無し、小狐丸、鶯丸よ。」
ビクゥッ!?
『(き、きたあああああ!!!!)』
小狐丸「主…!どうか冷静に…!(小声」
鶯丸「(わっかりやす…w)ん?あぁ岩融か。どうかしたか?」
鶯丸が機転を利かせてくれたおかげで名無しはなんとか冷静さを取り戻した。
岩「今短刀達とかくれんぼしているのだが、今剣だけが見つからんのだ。何か知らないか?」
鶯丸「何やら楽しそうな声が聞こえたかと思ったらそう言う事だったか。だがすまんな岩融。我々は見かけてない。なぁ?名無し。」
『!!』
なぜ振った!何その上手く言えよって顔は!!
『え。あ、あぁうん。見てない、ねぇ〜。ね!小狐丸!』
小狐丸「知りませんなぁ。」
岩「……本当か?」
『本当本当!嘘ついてないから!!』
岩「……ほぉ?」
ダメだ絶対バレてる!!!!岩融から思いっきり目を逸らしちゃったもん!!思いっきり目を泳がせたの自分でもわかったもん!!
鶯丸も諦めた顔してるし!
小狐丸同情の目を向けてくるし!
お前らそこは助けろよ!
岩「……なら他を探すか〜」
と後ろを通り過ぎて行く岩融。
安堵のため息を吐いた3人。なんとかやり過ごせたぜ。そう思ったのもつかの間。
岩「だがなぁ。」
ガシッ
『ひいっ!?』
突如肩を掴まれた名無し。
すると首筋にぬるりとした感触と吐息を感じ、それが岩融の舌だと気付くのに時間はかからなかった。
『!!!/////なにすっ…』
抵抗しようにも頭も固定されて動けない。後ろに鵺と隠れた今剣がいるのになんで私に届くんだよ。デカすぎんだよ。
そのまま耳にダイレクトに岩融の声が響く。
岩「本当の事言わないと…今宵名無しの部屋に夜這いに行くぞ。」
『ひぐっ!?』
吐息混じりにそう言い耳も舐めやがったコイツ。殴ってやろうとバッと振り向くと、目を細めてニヤリと笑みを浮かべる岩融と目が合った。
『!?!?!?////おま…マジでありえねぇ…!/////』
ふつふつと恥ずかしさがこみ上げてきた名無しはバッと立ち上がりくるっと回ると猫に変化し、『冗談もやっていい事と悪いことがあるだろうがああああああああ!!』
と叫びながら走り去っていった。
岩「はっはっはっはっ!お、ここにいたか今剣!」
今「もぉー!名無しがいなくなるからみつかったじゃないですかー。」
鶯丸「岩融がからかったからな。」
こんのすけ「ご冗談にしてはだいぶ情熱的でしたけどね…(ポッ」
お供の狐「我々が恥ずかしくなってしまいましたぞ!」
岩「はっはっはっ!……まぁ冗談のつもりでもないんだがな…。」
切なそうな顔をしてそう言う岩融にそこにいた全員がポカンとしてしまった。
小狐丸「……主との恋情はかなり難しいと思うが…応援するぞ。」
岩「お!あぁ感謝するぞ!例え99%ダメでも1%でも可能性がありゃ俺は諦めん!」
鶯丸「なんだか面白くなってきたなぁ。俺も応援しよう。」
岩「はっはっはっ!有難い有難い!!」
今剣「名無しといわとおしがいっしょになったらまるでぼくはふたりのこどもですね!すごくいいです!」
岩「はっはっはっ!ならば今剣にかかさまを作らねばならんな!諦めずにやってやろうぞ!」
とキャッキャ言いながら岩融と今剣は廊下を後にした。
小狐丸「主は我々の過去を知ってそのような事はしないと言っておったが…」
鶯丸「主には幸せな道を歩んで貰いたいものだ…。」
小狐丸「あぁ。」
と2人はお茶をすすった。
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