刀剣乱舞の世界へ飛んで行く
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『コラッ!それやめろって言ったでしょうが!!!』
「「ごめんなさーい!!」」
『あの子達毎度なんかしらやらかしてくるもんだから毎日のように怒ってる気がするわー。』
「わーこわーい。シワふえちゃうぞ☆」
『おうこらハゲ。なんか言ったか?お前は一家の大黒柱としてもっとガツンと言うべきじゃねぇの?やんねぇなら死ぬ程働いて稼いでこいや!』
「さーせんっっしたぁああ!!」
いつも通りの騒がしくて楽しい日常。
愛する家族。
だけど。
「おかあさんっ…!!おかあさん!!」
「やだよ…!ママっ!!ママぁー!!!」
号泣する我が子達。
「名無し!!!!」
子供達を守りながら私の名を叫ぶ夫。
どんどん黒い渦に飲み込まれて行く私の家族。
嫌…!!やめて…!!やめてよっ…!!私の家族に手を出さないで!!お願い…
「やめて!!!!!!」
バッと起き上がった名無しは大量の汗を流し呼吸が荒く息苦しかった。
だが、辺りを見回しても先程の光景ではなく、夢だったんだと認識する。
こんのすけ「主様!大丈夫ですか!?」
こんのすけがそばにいたみたいで心配そうに声をかけた。
『はぁっ…はっ…あはっ嫌な夢だなぁー;;;』
と笑い飛ばして見せるもまだ動悸が苦しい。
こんのすけにお願いして落ち着くまで部屋でゆっくりする事にした。
『…忘れよ。』
そしてこの後この本丸にいる全ての者達に何を話そうかと考えるのであった。
ーーーーーーーーー大広間。
刀剣達と対面し、名無し、姿、こんのすけ、鍛刀番等の精霊達が座る。
そして張り詰めた空気の中名無しが一呼吸して笑った。
『すいません;;;寝過ぎてしまいました(苦笑』
ヘヘッと苦笑いを浮かべそう言う名無しに張り詰めた空気が一気に和やかになり刀剣達も顔が綻んだ。
三日月「気分は如何かな?」
『あぁこれがしんどかったのが嘘のように軽いんですよね。なんでかなー。』
こんのすけ「それはですね!…はっ!」
刀剣達が言うなとこんのすけをジッとみる。
こんのすけ「なんでもございませんよ!」
『…そう?んじゃぁまぁ改めて…』
名無しは盛大に土下座をした。
『散々な無礼、大変申し訳ございませんでしたぁっ!!!!!!』
もうデコ擦り付けまくって土下座した。
『いきなり出てきてボロクソ言って説教までかまして…付喪神様達になんて無礼な事をしたんだと反省するばかりです!!しかも此処の新たな主とかふざけんじゃねーって思っているでしょう!もうほんと死人はさっさと成仏しr』
姿「ちょっ、まてまて;;落ち着いて;;」
三日月「どうか顔を上げてくれないだろうか?」
名無しは恐る恐る顔を上げる。するとそこには笑顔の刀剣達がいた。
代表して三日月が話す。
三日月「俺達はお主に救われた。だれも無礼などと思っておらぬ。お主が後任となるならば、我らは主と認めよう。」
『…いいんですか??』
三日月「あぁ。まだ全ての傷が癒えているわけではないが、お主とならやって行きたいと思う。」
『あ、ありがとう、ございます…!!』
三日月「あぁ、あと敬語もいらぬぞ。距離があってなんだか寂しい。」
『…っふふ。なんだそれw』
三日月「そう。それで良い。主はまるで肝っ玉母ちゃんのようで和む。」
『あぁwまぁ、元人妻だからね。一応。』
包丁藤四郎「ひ、人妻!?!!(キラキラ」
『…大丈夫?その子;;;;』
薬研「あぁ;;気にしないで続けてくれ大将。」
名無しはもう一度呼吸を整え話を始めた。
『私は名無し。既に死んだ元人間。貴方達の話を姿から聞いてこの道を進もうと決めた。』
一期一振「今、貴方名前を…!」
『ははは。貴方達を拘束出来なくなるとか?いいよそんなん。皆自由!』
名無しの発言に驚きを隠せないでいる刀剣達。姿に至っては頭を抱えている。
『え?ダメだった?』
髭切「僕たちに神隠しされるとか考えなかった?」
『神隠し?』
うんうんと頷く刀剣達。
『あーwまぁ何かしらリスクはあるんだろうなーとは考えたよ一応。でも、私もう死んでるし、そん時ゃそん時だしなーってwそれよりも皆と自由に楽しく過ごしたい。だから名前で呼んでくれて全然おっけー。』
とVサインを出す名無しに刀剣達は逆に心配するくらい動揺した。
するとコロコロ笑い出す三日月。
三日月「ははっ。良い良い。今後ともよろしく頼む。名無し。」
『!!…うん!!(ニッコリ』
他の刀剣も三日月と名無しにつられる。
そして一振りずつ自己紹介をしてくれた。
名無しは本当に嬉しそうに全部聞いてくれた。
そして名無しも改めて素性を話す。
『さっきも言ったけど私は元は人間で、家族がいた。愛する夫と子供達を置いて逝った。そこで姿に出会って此処の事を聞いた。今は人間でも何でもない。神様なんてすごいもんでもない。化け物かな。何振かは見たと思うけど私はコレができる。』
印にイメージを送りクルッと回る。
そこには猫がいた。
『私の体に刻まれた印で獣に変化ができる。あとは、力には自信あるかな。』
そい言うと、岩融がキラーンと目を光らせた。
岩融「ほぅ?その身体で俺らよりも強いのか?」
売り言葉を貰ったら、買い言葉に決まってるだろ。
『いろいろ試したい事もあるし、あとで手合わせする?』
岩融「なんと!がははははっ!!是非頼もうぞ!!」
同田貫「おい、お前だけずりぃぞ。」
『いいよ。ちゃんと皆相手する。』
同田貫「ほーぅ?泣いてもしらねぇぞ?」
脳筋共がニヤリと笑った。
『泣かすなwでも私も初めてだからお手柔らかにね。さて。後は何か質問は?』
皆特にはなさそうだ。
『よし!それじゃぁ早速始めるよ!!お風呂掃除!食事!馬当番!洗濯!畑仕事!!その他エトセトラ!!』
「「「「「えー!!」」」」」
『やらない奴は手合わせなし!食事も抜き!働かざる者食うべからず!!!』
みんな大慌てで散らばり内番を始めた。
その表情には笑顔が溢れていた。
姿「名無し、どうですか?」
『ん!いー感じっ!(ニッ』
よっこらしょっと立ち上がり、私も働くぞー!!とガッツして伸びた名無し。
こんのすけ「名無し様!貴方には審神者の仕事が…」
『もちろんそれもやる!だけど今は掃除洗濯家事親父ってな!!』
行くぞーっと気合いを入れて走り出した名無し。
こんのすけ「なんとも元気な主ですね。」
姿「あぁ。呆れてしまうな(笑」
走っていった名無しがバタバタと戻ってきて言う。
『あ!姿も今日はうちでゆっくりしなよ!夕飯一緒に食べよ!』
と一声かけてまた走り去ってしまった。
姿「……いただきましょう。」
こんのすけ「はい是非。」
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