血界戦線の世界へ飛んで行く
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ライブラのメンバーが去ったのは気配でわかった。
見たことある人達。漫画では仲間思いの良い人達なのは重々わかってる。わかってるけど…
『こんなの酷いよぉ…』
みんな擦り傷だけだったから私でも治療ができた。治療が終わると感謝の鳴き声と共に擦り寄ってくれる。全部全部私のせいなのに。
私は動物達を出来るだけ全員抱きしめて
ただただ泣いた。
『ごめんね。ごめんなさい。痛かったね。守ってくれたんだね。ありがとうね。』
グチャグチャに泣きながらみんなに謝る名無し。
そんな光景をレオはしばらく見つめていた。
と、同時にss先輩怒りが込み上げた。
ソニックは後でちゃんと帰ってくるだろうと判断して、すぐにライブラへ戻る。
執務室に戻ると少し空気が重かった。だが、チェインさんが堂々とss先輩を責めているからいくらか過ごせる空気だった。
ザ「俺はターゲットを捕まえようとだな!」
チェ「武器をブン回して追いかけたら誰だって逃げるに決まってんだろーが!バカ猿!」
ザ「あぁ?やんのか犬女!!!」
よく言うよ。一方的にチェインさんにやられてるくせに。
先程真正面から『出てけ』と言われたクラウスさんのいるデスクを見ると、明らかにそこだけ空気がズーンとしていた。
まぁそりゃぁそうか。あんな冷たい言葉を言うような女性には映像を見た時思わなかった。
でも彼女だって本意で言っていないのは何となくだが確信していた。
落ち込んでいるクラウスさんにスティーブンさんが話しかける。
ス「クラーウス。そんなに落ち込むなって。」
「…うむ…」
ス「彼女も言っていたけど、君のせいじゃなくてあそこのザップのせいなんだから。君が落ち込んでたらみんな心配するだろう??」
k・k「そうよークラっち。私も彼女に悪いことしちゃったからクラっちの気持ち分かるけど、そもそもそこのザップがいけないんだからぁ〜」
クラウスの機嫌を取ろうと珍しく、スティーブンさんとk・kさんが一緒になって慰めてる。ザップさんの所だけ強調して。
その言葉はグサグサとザップさんの心に刺さっているようだ。
レ「今回はザップさんの全責任ですよ。時間を作って謝罪しに行ってくださいよ!」
ザ「はぁ!?何で俺が!?」
チェ「じゃぁ死ね猿」
ザ「いでででで!!!」
ス「ザァーップ。謝罪のお菓子と動物用の薬を用意しとくから明日謝りに行くんだ。」
k・k「ちゃんとあの子とそのお友達にしっかり謝って来るのよ??」
ザ「みんなしてそんな事言うのかよ!!俺は敵かも知れない奴を見つけて捕まえようとしただけなんすよ!?」
レ「まだ足掻くのか!あんた本当に最低だな!!」
未だss先輩は納得行かないようでブツブツ文句を言ってる。
それにとうとうこの人がキレた。
ザップさんの座っているソファに近づき顔の横を長い足で踏みつける。そこから氷がパキパキと発生した。そしてニッコリとキレた笑顔で話した。
ス「君がもし謝らなかったら、重要な情報を知っているかもしれない彼女を取り逃がす事になる。君は彼女の強さを実際体験した身なのに何もわからないバカなのかい?
彼女がもし敵だったら取り逃がした責任は君が取ってくれるんだな?逆に味方だったとしたらどう考える?大事な戦力を取り逃がした事になる。これも君の全責任だ。さぁ、どう責任を取ってくれるんだい??つべこべ言わずに行くんだよザップ。」
ザ「ひっ!ひゃい…」
ザップは冷や汗をダラダラと流しながら、コクコクと頷いた。
「私も着いていこう。」
やっと落ち込んでいた空気から脱出したのかクラウスさんがss先輩の肩に手を置く。
あ。そうだ。
レ「僕も一緒に行きます!ソニックがお世話になっているから」
クラウスさんは嬉しそうに頷き、ザップさんは逃げられないと確信し顔を手で覆った。
そんな計画が決まった後ソニックがシュタっと帰ってきた。
レオに帰ったと合図した後、ザップを蔑んだ目で見ていた。もっとやれソニック。
レ「ソニック。あの人は大丈夫だった?」
それにお友達の怪我は?と聞いてみたら、何とか大丈夫とジェスチャーで教えてくれて執務室にホッとした空気が流れた。
ありがとう。とソニックを撫でたら彼のモフモフの体毛がしっとり濡れていた。外は晴れているのにこれは。
レ「女の子泣かすなんて最低だこのss!!」
と懇親の力を込めて腹を殴ったレオナルドだった。
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