血界戦線短編
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じーっと見つめる先はソニックちゃん。
私はどうしても彼にしたい事がある。
今の所何も起きていないライブラではいつものように平和な時間が流れていた。
そんな中、中央にあるソファで名無しとソニックが見つめ合っていた。
仕事中ではあるが、クラウスとスティーブンはPC越しに2人の行動を観察していた。
『ソニックちゃん…』
名無しから動き出した。カバンから出てきたのはバナナチップ。
『いつもなら1枚…だけど今回2枚にするから…いい?///』
っていうかなんでそんな吐息交じりで顔を赤らめているんだ?
キーボードを正確に打ちながらも気になりすぎて視線は画面を越すクラウスとスティーブンの2人。
するとソニックが
ソ「ウキュ!」
と元気な声を上げたかと思えば名無しに向かってテーブルの上で大の字になったではないか。
手に取った名無しは顔を真っ赤に染めて息が荒くなっている。
おいおい何が一体起きる!?名無しめっちゃ興奮してる!?!?
2人は器用にキーボードを正確且つハイスピードで打ちながらも画面を全く見ていなかった。
『っ…///ソニックちゃん…いくよっ?///』
なんとも艶めかしい声を出したかと思えば、
モフッ
大の字になったソニックに名無しは顔を埋めた。
一瞬2人はポカンとしてしまった。
『んふっ…ソニックちゃん…やわらかぁい///もふもふっ…///はぁう…きもちぃ…いい匂いだねぇ…///』
「ンキュ〜♫」
なんとも…声は置いといて、ソファで可愛らしい事が起きている。
スティーブンはフッと仕事の疲れを癒したが。チラッと横を見ればクラウスのオーラがとんでもない事になっていた。
『ソニックちゃん最高…///ありがとぉ///』
最後にちゅっと名無しがソニックちゃんにキスを送ればクラウスの嫉妬オーラは完成形になった。
あーぁ。これはまずいぞ。
と思った時には既にクラウスは名無しの側にいた。
当の名無しはお礼のバナナチップをあげて余韻に浸っていたものの、クラウスの気配に気付いた様だ。
だが振り向けば、表情の見えないオーラを醸し出していてソニックと2人で「『ひっ!』」と小さな悲鳴をあげていた。
そりゃぁ怖いよな。そんなんで背後に立たれたら。
「ソニック君」
あれ?名無しに用じゃないのか?
じっと観察するスティーブン。
「私も…いいかね?」
と、手にはお高そうなバナナが。
当然ソニックは喜ぶ訳で。大の字で寝ていた。
すると眼鏡を外したクラウスはソニックを両手ですくって名無しがした様にモフッと顔を埋めた。
名無しはギョッとしていた。まさかクラウスがするとは思わなかった様だ。
ソニックはと言うと、どうやらクラウスの方がもふもふしながらマッサージもしてくれているみたいでウットリしていた。
さんざんもふもふを堪能したらしいクラウス。
顔を上げればソニックにちゅっとキスをした。するとこの紳士。何て言ったと思う?
「これで名無しとも間接的にキスをした事になる。」
コーヒーを吹き出しそうになったがそこは抑えて名無しを見る。
どうやら効果覿面だった様だ。
顔を真っ赤に染め口をパクパクしていた。
クラウスははなからこれが狙いか。
ソニックにバナナを与えた後名無しにグイッと近寄れば手をとって自分の頬に寄せた。
「次は名無しがしてくれるのかね?
それとも、私がしようか?」
と眼鏡を外したままで名無しに問うた。
当の名無しはクラウスのフェロモンにやられたのか、カァっと顔を赤らめてフニャフニャになってしまった。
なんだこれは。面白かったが、最終的にリア充見せつけられただけじゃないか。
俺だって…!とか愚痴をこぼしつつスティーブンはコーヒーのおかわりを取りに行く事にした。
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