pkmn夢セキ
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会うたび会うたび、セキは名無しに「よぉ。元気してるか?」「なぁ、俺と一緒にならねぇか?」とアピールするが、「今〇〇(ポケモンの名前)の調査中なんです。」しか返答は無く惨敗な日々を送っている。
だがこれで挫けたら漢が廃る。
嫌いだと言われてもねーのに諦められるかってんだ。そんなバタバタな恋を楽しんでいる時にそれは起きた。
名無しはコトブキ村を追放されてしまったのだ。
「くそっ、クソッ!!」
なんで名無しが追放されるのを見ている事しか出来なかった...!
集落を守る事に必死でただ見ている事しかできなかった....!!!
デンボクの旦那をぶん殴りたかったが、「コンゴウ団の長」と言う立場がそれを止めてしまった。
今でも忘れないあの煮えたぎるような怒り。
追放した旦那もそうだが、何より己にだ。
惚れた女が追放されてなんで全力で止めなかった。俺はとんだクソ野郎じゃねぇか。
調査対隊長が名無しと共に部屋を去っていった後、俺はデンボクの旦那の言っている事など頭に入るわけがなかった。
だがそうも言ってられなくなる。
すぐに名無しの追放は各地に届き、カイも俺も己が里の民を落ち着かせるのに必死に動いた。
気付いたらあっという間に時は過ぎていた。
明らかに疲労が溜まっているが、んなもん関係ねぇ。今この時も名無しがどうしているのかパッタリとわからなくなったのだ。
シンジュ団の所のキクイとヨネが一度助けを求めに来たと言っていたが俺達が説明する前の話で断ってしまったと言う。
そっからは音沙汰なし。ガチクマに匂いを嗅がせて見つけようとも思ったが何故か連日の雨で匂いを追うことも出来なくなった。
もう打つ手がない。まさか今頃何処かで死....
「んなこたぜってぇ許さねぇ」
絶対に見つけてみせる。
そう身体に鞭打って重い腰をあげると共に天幕の表から聞こえたカイの馬鹿でかい声。
「セキ!!名無しさんを見つけたぞ!!!!」
「!」
ウォロとか言うイチョウ商会の野郎が保護したとカイに伝達してきたそうだ。
俺たちは大急ぎで名無しのいる古の隠れ里へと赴く。
どうか無事でと願いを込めて。
「なぁセキ」
「んだよ」
隠れ里へ向かう道中にカイが真面目な顔して話しかけてきた。
「名無しさんを見つけても衝動的に動くなよ」
「はぁ?何言ってん..」
そう俺を見るカイの目はふざけて言ってるわけじゃないと伝えてくるには十分だった。
コイツは俺が名無しにどんな感情を持っているかを知っている。そして俺が名無しを見つけた時の行動にも想像が出来てるんだろう。
「チッ、わーってらぁ!」
わかってるさ。俺の感情がブレブレで今名無しを見つけようものなら、そのまま気持ちも伝えず只々掻き抱いてしまうだろうって事くらい。
「....ありがとよ。カイ。」
「!....ん。お前だけじゃ絶対名無しさん泣かせるから私も行ってやらないとな」
「おま、俺はケダモノかなんかか?」
「今のお前はそうだな」
「あーへいへい」
あくまでも団の長として。いつもの感じで心配だったことだけ伝えて名無しを待つんだ。
そうセキとカイは頷き名無しの元へと向かった。
古の隠れ里。そこにある天幕はたった1つ。
その前に居たのは。
セキとカイ「「名無し(さん)!!」」
俺たちの声に振り向いた名無しは、
「あ、の、はい。ご無沙汰しております(苦笑」
あぁ、名無しは俺たちとの間に壁を作っている。すぐにわかった。
だがそこはカイとも話した。ただ堪えて平静を装う。
カイ「探したよ!!」
セキ「里の皆を落ち着かせるのに時間がかかっちまった。すまねぇな。」
大事はなかったか?と問えば案の定ポケモン達と何とか乗り切って居たらしい。
そこをウォロが見つけここへ案内されたとの事だった。
そこからはこの里の主であるコギトとやらがこの世界の話を始め、名無しは英雄としての運命を辿り、今この世界を救うのは名無ししかいないと言った。まさか現実に名無しが英雄になる日が来るとは。
そこまで名無し1人に背負わせんのかよ。そう思って名無しを見れば、表情は硬いもののその奥で燃える一つの意志を感じた。
カイも同じように思っていたようで、俺たちは名無しに伝えた。
カイ「私たちも名無しさんをサポートするよ」
セキ「長として里を守る事が優先されるが、秘密裏におまえさんを助ける。」
カイ「もう1人で悩まないで。」
セキ「俺達がいる」
そう本心を伝えると
名無しはニコリと笑ってくれた。
そして俺かカイ、どちらと共に3つの湖へプレートを取りに行くのかと言う選択肢に名無しは。
「応っ!まかせておきな」
俺を選んでくれた。
嬉しくて高揚する気持ちを抑え精一杯の笑顔で任せろと伝えた。
3つの湖にあると言うプレート探しは俺にとってとても新鮮だった。
まさかあんな身近にある岩が祠だったなんて誰が思った事だろう。
それも全て名無しが導いてくれたおかげだ。
ウォロがいなきゃ俺と2人きりでこの旅を満喫できたかもしれねぇがと邪な考えを持ったものの、名無しの俺への態度が明らかに距離を置いていて絶望に打ちひしがれるからまだ居てくれた方がマシだった。
名無しは見事3つの祠の主を倒し、全てのプレートを集めた。純粋に名無しのこれまでの旅路を尊敬し、羨ましいと思った。
「おめーさん、毎日こんなすげぇ事してんのか?」
「いや、これは中々ない経験かと思います;;;;」
「!」
今まで俺たちの会話は最低限だったが、今初めて名無しが昔のように素で発言をしたのがわかって俺は咄嗟に名無しを抱きしめた。
「!あ、の...セキさん...?」
「すまなかった。」
「!」
「すぐに助けてやれなくてごめん。言い訳なんかしねぇ。俺はおまえさんよりコンゴウ団を選んだ。だけどおめーさんをすぐにでも見つけてコンゴウ団で匿うつもりだったんだ。でも思った以上に集落の皆の説得に時間がかかっちまった。やっと探せると思ったらおめーさんのいた痕跡がなくてよぅ。.....いなくなっちまったかと.....でも、生きてこの地に居た...ほんと、よかった...!」
さらに抱き締める力が強くなるセキ。
そんなセキを見た名無しはフッと一雫の涙を零しながら笑みを綻ばせ、されるがままにして一言「ありがとうございます。」と伝えた。
そんな名無しの表情が見えたセキはスッと一度離れると名無しの顎を掬った。
「名無し...」
「セ、キさ...」
セキの動作に戸惑いながらももう片方の手で腰をガッシリ押さえられているので逃げられない。
ゆっくりと確実にセキの顔が近づいて、互いの唇が触れようとした瞬間。
PRRRRR!
ビクッ!!!!
「アルセウスフォンが!」
「お、おう!見てみろよ!!」
バッと離れた2人はさっきの出来事などなかったかのようにアルセウスフォンを開いて次の試練への案内を読んだ。
「(せっかく良いところだったのによぉ..;;;名無しもいつもの表情だ...し....?)」
とセキは悔やみながら名無しを見やると、表情は見えずとも耳が真っ赤なのはすぐにわかった。
セキは名無しの手首を掴む。
「な、な、なな、なんでしょうセキひゃん!////」
「ぷっw真っ赤だなw」
「だって...!そりゃそうなるでしょうて!///」
「くくくくwわりぃw意地悪しすぎた。でもな、」
セキはグイッと掴んだ手を引いて名無しの腰に手を添える。
「俺は本気だからな。」
「!」
「ま!時が来たら話す。さ、時間は待ってくれねぇ!さっさと行くぞー!」
「え、もうなんなんです!?;;;待ってください!;;;」
出口で待ってるウォロが出発前のギクシャクした2人とは全く違う雰囲気を見逃す筈もなく、道中ずーっと名無しに「セキさんとどうしたんです?」とからかい続けるのだった
「言えばいいじゃねーか♪」
「な!んも無いですから!!」
ウォロ「絶対あるじゃないですか♪」
END
だがこれで挫けたら漢が廃る。
嫌いだと言われてもねーのに諦められるかってんだ。そんなバタバタな恋を楽しんでいる時にそれは起きた。
名無しはコトブキ村を追放されてしまったのだ。
「くそっ、クソッ!!」
なんで名無しが追放されるのを見ている事しか出来なかった...!
集落を守る事に必死でただ見ている事しかできなかった....!!!
デンボクの旦那をぶん殴りたかったが、「コンゴウ団の長」と言う立場がそれを止めてしまった。
今でも忘れないあの煮えたぎるような怒り。
追放した旦那もそうだが、何より己にだ。
惚れた女が追放されてなんで全力で止めなかった。俺はとんだクソ野郎じゃねぇか。
調査対隊長が名無しと共に部屋を去っていった後、俺はデンボクの旦那の言っている事など頭に入るわけがなかった。
だがそうも言ってられなくなる。
すぐに名無しの追放は各地に届き、カイも俺も己が里の民を落ち着かせるのに必死に動いた。
気付いたらあっという間に時は過ぎていた。
明らかに疲労が溜まっているが、んなもん関係ねぇ。今この時も名無しがどうしているのかパッタリとわからなくなったのだ。
シンジュ団の所のキクイとヨネが一度助けを求めに来たと言っていたが俺達が説明する前の話で断ってしまったと言う。
そっからは音沙汰なし。ガチクマに匂いを嗅がせて見つけようとも思ったが何故か連日の雨で匂いを追うことも出来なくなった。
もう打つ手がない。まさか今頃何処かで死....
「んなこたぜってぇ許さねぇ」
絶対に見つけてみせる。
そう身体に鞭打って重い腰をあげると共に天幕の表から聞こえたカイの馬鹿でかい声。
「セキ!!名無しさんを見つけたぞ!!!!」
「!」
ウォロとか言うイチョウ商会の野郎が保護したとカイに伝達してきたそうだ。
俺たちは大急ぎで名無しのいる古の隠れ里へと赴く。
どうか無事でと願いを込めて。
「なぁセキ」
「んだよ」
隠れ里へ向かう道中にカイが真面目な顔して話しかけてきた。
「名無しさんを見つけても衝動的に動くなよ」
「はぁ?何言ってん..」
そう俺を見るカイの目はふざけて言ってるわけじゃないと伝えてくるには十分だった。
コイツは俺が名無しにどんな感情を持っているかを知っている。そして俺が名無しを見つけた時の行動にも想像が出来てるんだろう。
「チッ、わーってらぁ!」
わかってるさ。俺の感情がブレブレで今名無しを見つけようものなら、そのまま気持ちも伝えず只々掻き抱いてしまうだろうって事くらい。
「....ありがとよ。カイ。」
「!....ん。お前だけじゃ絶対名無しさん泣かせるから私も行ってやらないとな」
「おま、俺はケダモノかなんかか?」
「今のお前はそうだな」
「あーへいへい」
あくまでも団の長として。いつもの感じで心配だったことだけ伝えて名無しを待つんだ。
そうセキとカイは頷き名無しの元へと向かった。
古の隠れ里。そこにある天幕はたった1つ。
その前に居たのは。
セキとカイ「「名無し(さん)!!」」
俺たちの声に振り向いた名無しは、
「あ、の、はい。ご無沙汰しております(苦笑」
あぁ、名無しは俺たちとの間に壁を作っている。すぐにわかった。
だがそこはカイとも話した。ただ堪えて平静を装う。
カイ「探したよ!!」
セキ「里の皆を落ち着かせるのに時間がかかっちまった。すまねぇな。」
大事はなかったか?と問えば案の定ポケモン達と何とか乗り切って居たらしい。
そこをウォロが見つけここへ案内されたとの事だった。
そこからはこの里の主であるコギトとやらがこの世界の話を始め、名無しは英雄としての運命を辿り、今この世界を救うのは名無ししかいないと言った。まさか現実に名無しが英雄になる日が来るとは。
そこまで名無し1人に背負わせんのかよ。そう思って名無しを見れば、表情は硬いもののその奥で燃える一つの意志を感じた。
カイも同じように思っていたようで、俺たちは名無しに伝えた。
カイ「私たちも名無しさんをサポートするよ」
セキ「長として里を守る事が優先されるが、秘密裏におまえさんを助ける。」
カイ「もう1人で悩まないで。」
セキ「俺達がいる」
そう本心を伝えると
名無しはニコリと笑ってくれた。
そして俺かカイ、どちらと共に3つの湖へプレートを取りに行くのかと言う選択肢に名無しは。
「応っ!まかせておきな」
俺を選んでくれた。
嬉しくて高揚する気持ちを抑え精一杯の笑顔で任せろと伝えた。
3つの湖にあると言うプレート探しは俺にとってとても新鮮だった。
まさかあんな身近にある岩が祠だったなんて誰が思った事だろう。
それも全て名無しが導いてくれたおかげだ。
ウォロがいなきゃ俺と2人きりでこの旅を満喫できたかもしれねぇがと邪な考えを持ったものの、名無しの俺への態度が明らかに距離を置いていて絶望に打ちひしがれるからまだ居てくれた方がマシだった。
名無しは見事3つの祠の主を倒し、全てのプレートを集めた。純粋に名無しのこれまでの旅路を尊敬し、羨ましいと思った。
「おめーさん、毎日こんなすげぇ事してんのか?」
「いや、これは中々ない経験かと思います;;;;」
「!」
今まで俺たちの会話は最低限だったが、今初めて名無しが昔のように素で発言をしたのがわかって俺は咄嗟に名無しを抱きしめた。
「!あ、の...セキさん...?」
「すまなかった。」
「!」
「すぐに助けてやれなくてごめん。言い訳なんかしねぇ。俺はおまえさんよりコンゴウ団を選んだ。だけどおめーさんをすぐにでも見つけてコンゴウ団で匿うつもりだったんだ。でも思った以上に集落の皆の説得に時間がかかっちまった。やっと探せると思ったらおめーさんのいた痕跡がなくてよぅ。.....いなくなっちまったかと.....でも、生きてこの地に居た...ほんと、よかった...!」
さらに抱き締める力が強くなるセキ。
そんなセキを見た名無しはフッと一雫の涙を零しながら笑みを綻ばせ、されるがままにして一言「ありがとうございます。」と伝えた。
そんな名無しの表情が見えたセキはスッと一度離れると名無しの顎を掬った。
「名無し...」
「セ、キさ...」
セキの動作に戸惑いながらももう片方の手で腰をガッシリ押さえられているので逃げられない。
ゆっくりと確実にセキの顔が近づいて、互いの唇が触れようとした瞬間。
PRRRRR!
ビクッ!!!!
「アルセウスフォンが!」
「お、おう!見てみろよ!!」
バッと離れた2人はさっきの出来事などなかったかのようにアルセウスフォンを開いて次の試練への案内を読んだ。
「(せっかく良いところだったのによぉ..;;;名無しもいつもの表情だ...し....?)」
とセキは悔やみながら名無しを見やると、表情は見えずとも耳が真っ赤なのはすぐにわかった。
セキは名無しの手首を掴む。
「な、な、なな、なんでしょうセキひゃん!////」
「ぷっw真っ赤だなw」
「だって...!そりゃそうなるでしょうて!///」
「くくくくwわりぃw意地悪しすぎた。でもな、」
セキはグイッと掴んだ手を引いて名無しの腰に手を添える。
「俺は本気だからな。」
「!」
「ま!時が来たら話す。さ、時間は待ってくれねぇ!さっさと行くぞー!」
「え、もうなんなんです!?;;;待ってください!;;;」
出口で待ってるウォロが出発前のギクシャクした2人とは全く違う雰囲気を見逃す筈もなく、道中ずーっと名無しに「セキさんとどうしたんです?」とからかい続けるのだった
「言えばいいじゃねーか♪」
「な!んも無いですから!!」
ウォロ「絶対あるじゃないですか♪」
END