pkmn夢セキ
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ヒナツ「ねぇねぇ!名無しは良い人見つけた?」
「良い人...?とは?」
ショウ「好いてる人って事ですよ!」
あっれーデジャヴか?
ヨネ「こらあんた達!名無しが困ってるじゃないの!」
カイ「そーだよ!もう!」
ヒナツ「でも、名無しもお年頃だしさー?好きな人の1人や2人」
「いやですから、好きな人ってそんな複数作るもんなんですか?」
ガラナ「私は...(ポッ」
女性陣皆「「「ご馳走様でーす!」」」
なんだなんだこの世界にも女子会ってあるんだ。ムベさんの穏やかな視線が逆に痛いんよ。
ご飯もなんだかいつもより華やかな色合いになってるのは気のせいかな?いや気のせいじゃないな?
ワサビ「それでそれで?名無しは好きな人いる?いない?」
「え、恋愛感情の好きって人はいないかな;;;」
ちょっとまって。さっきまで私を擁護してた人達までなんで口を尖らせるんだ。
そうだ!この間言ったように...
「し、強いて言うならノボリさん!かな?」
ヒナツ「それセキの兄貴から聞いたよー?別世界の人間同士だからって理由じゃぁ恋愛じゃないよねー??」
そーだそーだと声を上げ始める女性陣。
「うー;;;ですから、私はいまポケモンの事で頭いっぱいと言いますか;;;」
ガラナ「ですが、今はキングやクイーン達は落ち着いておりますし一区切りついたのでは?」
「ガラナさぁん....そんなズバッと言わなくていいんですよ;;;」
ショウ「ではテルはどうです?」
ショウの発言に皆ピコンと閃き目を輝かせた。
始まったのは私が出会った人達を片っ端から挙げて、どうだどうだと質問大会。
「テルはショウと同様、私の先輩です。大事な先輩。」
ショウ「大事なんて///えへへ///」
ヒナツ「それじゃ、この間名無しに告白してた門番は!?」
「え、何で知ってr;;;ゴホン;;断りましたよ;;;」
ワサビ「あの人は!?ルカリオ連れてた絶対色男っぽい人!」
「ワサビちゃん会ったことあるの!?あの人は一度戦って以来会ってないなぁ」
カイ「まさかウォロさん!?」
「ちょっと一定の距離は置きたい人ですね」
一同「「「まぁわかる」」」
その後も片っ端から名前を上げられたが名無しがピンと来る人は居なかった。
ヨネ「なぁ。セキは?どう?」
実は皆気にしていたこの男の恋心。若干不満のある者もいる(カイとかカイとか)が、名無しがどっかへ行ってしまうくらいならセキの元にいて欲しいと思うが故にヨネの問いに皆固唾をのんで見守った。
が。
「え?セキさんってカイさんが好きなんじゃないの?」
一同騒然。愕然として俯いたり頭を抱えたりと各々苦しさを表現していた。
「名無しさん。私とセキはそんなんじゃないからね...?あり得ないからね...??やめてね...???」
「あ、すいません;;;;てっきり;;;」
喧嘩するほど仲が良いの代表かと。
もう名無しの言葉一つ一つが爆弾のように降り注ぐ。
カイのHPはゼロに近かった。
やばいと思った名無しは慌てて謝罪をする。
「でもセキさんが一番、」
「「((一番...!?))」」
「無いと思います(苦笑」
全員ガクりと項垂れた
ヨネ「(セキ、お前どんまいだわ)それはまた何で?」
「長のお嫁さんや旦那様の立場を考えると私は務まる気がしないので;;;料理のレパートリーも少ないし美味しく作れる自信もないし、掃除も下手だと思いますし。なんかこう、長のサポートは私には務まらないかと;;;私も私でポケモンの事ばかりで何日も帰らない時もあったし、もし仮にセキさんのお嫁さんになれるとしても絶対に迷惑かけて愛想尽かされるのがオチです。もうワサビちゃんばりに丸見えです」
と早口で捲し立て、イモモチにパクッと齧り付いた。
すると、
「お前何勝手に決めてんだぁ?」
「!」
グイッと後ろから顎を上に持ち上げられ一瞬イモモチを吐きそうになったが、持ち上げた主と目がばっちり合った。
そこには片眉をあげ、いかにも不満そうな細めた目でジッとみるセキさんが居たのだ。
そして顔が近いと慌てる私をよそにグアっと口を開けてなお接近してきたでは無いか。
女性陣の黄色い声が耳に入る。
パクッ
離れたセキさんの口には私が頬張っていたイモモチの半分を持っていかれた。そして私の口にまだ残ってる分をぐいぐいと指で押し込み食べさせた。
「俺がどれだけ耐えていたか知るわけねーもんなぁ?名無し。覚悟しろよ?」
そうニヤっと笑って飄々と去っていったセキ。
黄色い声をあげてた女性陣達は口をあんぐり開けて呆けていたが、すぐに名無しを見やると
「今何があったんです//////!?!?」
羞恥で混乱していた。
やりおったなアイツと女性陣は思ったと言う。
ヨネ「私に可愛い妹が...♪」
セキ「応っ!楽しみにしとけよ♪」
「え、ほんと、何.....!!!//////」
セキside
女達の楽しそうな会話はデカい声でよーく聞こえた。アイツあんなにモテてたのかよ!知らなかった!そうヤキモキしてる横でテルはズーンと落ち込んでいた。どんまいだな。
ヨネ「なぁ。セキは?どう?」
ヨネ....!!おめーさん本当神様か!?
「え?セキさんってカイさんが好きなんじゃないの?」
嘘だろ...!?おいテル、お前その顔やめろ。
カイが本気で否定してくれたおかげで変な疑惑は晴れたようだが、
「でもセキさんが一番、」
「「((一番...!?))」」
「無いと思います(苦笑」
俺の中の何かがプツンと切れた気がした。
名無しの言い訳にも腹が立つ。
自分がポケモンばっかりで家事なんて一切してないに等しいから長の嫁なんて務まらないだぁ??
ふざけんなよ。家事をやらせる為にお前を嫁にしたい訳じゃねぇ。俺は長でも何でもねぇ1人のセキと言う男として名無しに惚れたと言うのに、わかっていない名無しに腹が立った。
足音も立てず近づき背後に立つ。瞬間女達がヒッとビビった顔していたがどうでもいい。
呑気にイモモチを咥えた名無しの顎を持ち上げた。
「お前何勝手に決めてんだぁ?」
「!」
腑抜けた面。愛らしいな。
俺は大口を開けて名無しが咥えているイモモチを半分齧った。そして咀嚼しながら、名無しの口に残りのイモモチを指で突っ込む。
関節的な口吸いってやつだ。
ごくんと飲み込み、手についたタレと名無しの唾液もついているであろう指を舐めとり言ってやった。
「名無し。覚悟しろよ?」
そう言うと名無しはボフンと顔を真っ赤に染めたのだった。俺は満足してその場を後にした。
次からは言うまでもなく俺は名無しを口説く日々を送ることになる。
END