あなたを忘れる日まで
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From:ゆうと
件名:non title
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さよなら。
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それが彼からの最後のメールだった。
そのメールが来る前日━。
初めての大喧嘩をした。
キッカケはホンの些細なことだった。
「お前と居るの疲れる…」
彼の口から不意に出た言葉と深いため息。
それにムカッときて、
「だったら別れたら?」
思わず口に出してしまった。
「はぁ?」
「私のこと嫌いになって!」
今更謝ることなんか出来なくて
「そうすれば私も楽になるから!」
次々と言葉にしてしまう。
「お前マジで言ってんの?」
眉間にシワを寄せ、私の腕をグイッと引っ張った。
「一緒に居るの疲れるんでしょ」
その手を振り払い、私は自分の荷物を持って玄関へと向かった。
「バイバイ!サヨウナラ!」
適当に靴を履いてリビングに居るゆうとにそう叫ぶと、私は荒々しくゆうとの部屋を後にした。
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