あなたの手。
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─あなたの大きい手は今、誰のモノですか…?
季節は冬…━。
彼との初めてのデートの帰り道。
空からは無数の雪たちがヒラヒラと舞い落ちて、周りを銀世界に変えて行く。
雪で狭くなった道を、無理して二人で肩を並べて歩いた。
「もっとまやと一緒に居たかったな…」
私の手をギュッと握り締めて、彼は寂しそうに呟いた。
「また直ぐ会えるよ」
彼の手を握り返し、元気づけようと笑顔で答える。
この時、初めて彼と手を繋いだ。
手を繋ぐ──。たったそれだけのことなのに、私は凄く嬉しくて、凄くドキドキしていた。
初めて触れた彼の手はゴツゴツしてて、大きくて、とても男らしかった。
「それじゃ、バイバイ…」
「また絶対会おうね?」
「うん!!」
「じゃあ…」
二人、名残惜しそうに手を放してサヨナラを交わした。
─あなたの大きい手は今、誰のモノですか…?
Fin...
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