星が綺麗な夜は
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残業でいつもより帰りが遅くなってしまった。
夜空を見上げると無数の星たちが綺麗に輝いていた。
自然と溜息が漏れてしまうのは、愛おしいあの人に逢えない辛さからか。
行き交うカップルを見つけては、少しだけ羨ましく思ってしまう。
家に帰ったら何をしようかと考えることもいつも同じで。
くだらない事を考えているうちに見慣れた建物が見えてくる。
何度目かの溜息を吐いて、重い扉をユックリと開けると
「まや」
後ろから聞こえた、その声にドキッと胸が高鳴った。
慌てて振り返ると、会いたくてたまらなかった彼が、両手をおおきく広げて微笑んでいる。
「まや、おいで」
言われなくても、もう飛び込んでる。
ぎゅっと抱き締めると私の大好きな彼の香り。
逢えなかった間にあった嫌な事、不安だった事を全て忘れさせてくれる。
「なんで居るの?」
「ん、ちょっと時間出来たから」
嬉しさから涙がこみあげてくる。
「とりあえず家入ろっか?」
両手で涙を優しく拭ってくれて、髪の毛をくしゃくしゃにされた。
差し出された手に指を絡めて歩き出す。
「いつから待ってたの?」
「今来たとこ」
「嘘ばっかり」
「本当」
私より手が冷たいのはきっと何時間も待たせてしまったせい。
体を大事にしなきゃいけない時期なのに。
何も出来ない自分が情けない。
「今あたたかい飲み物いれるね」
上着を脱いでキッチンへ向かおうとすると、腕を引き寄せられ、きつく抱き締められた。
「いらない。充電させて」
「でも体冷えてるよ」
「じゃあ、 まやがあたためて?」
耳元で囁かれて、ソファーに押し倒された。
久々に見つめられると緊張してしまう。
優しいキスをくれた後の笑顔が堪らなく好き。
「 ひろくん、少し痩せたね」
さっきは暗闇で分からなかったけど、前に会ったときより何だか体が引き締まった感じがする。
「ライブ中だからね、体絞っておこうと思って」
テレビ番組もかかさず観てたのに、やっぱり実際に会わなきゃ分からないことだらけ。
「ひろくん、大好き」
首に腕を回して深く口付けると、彼もそれに応えてくれる。
「俺も、大好き」
首筋に顔を埋め、肌を吸われると自然と甘い声が漏れてしまう。
「まや可愛い」
彼の髪の毛が私の頬をくすぐる。
耳元で彼の熱い吐息が聞こえる度に、私の身体は彼を求め疼いてしまう。
「ごめん、まや。今日は優しく出来ないかも」
着ていたシャツを脱ぎ捨て苦笑いしながら呟く。
彼のその余裕がない表情も大好き。
もっと私を求めて
もっと私で乱れてしまえばいいのに。
「いいよ、ひろくんの好きにして」
どんなに好きって言っても
どんなに愛してるって言われても
全然足りなくて。
もっともっと、壊れるくらいに愛してほしい。
時計を確認すると午前0時を回っていた。
「ごめん、少ししか一緒に居られなくて」
上着を羽織って彼は申し訳なさそうに呟いた。
「寂しい思いばっかさせて、本当ごめん」
「私は大丈夫だよ」
仕事を頑張っている彼を観るのも大好き。
「体に気をつけて、お仕事頑張って」
寂しくないと言えば嘘になる。
だけど、世界中に彼を待っている子が沢山居るから。
強がって笑顔を作ってみたものの、自分でも分かるくらいにぎこちなかった。
「ん、ありがとう」
おでこに優しいキスを落とし、私の首筋を指でなぞりながら彼は微笑んだ。
「これ、なくなる頃また会いに来るから」
逢えない間も寂しくないようにと、彼が付けてくれた印。
少し目立つところに付けられ、どうしようかと悩む反面、本当は嬉しかったりもする。
「うん、まってる」
「じゃあ、いってきます」
「いってらっしゃい」
さようなら、とか
ばいばい、とか
またね、が嫌いな私だから
お別れの挨拶は決まってコレ。
ポンと私の頭を撫でて彼は部屋を出ていった。
寝室に戻ってベットに横になると微かに彼の香り。
寂しさを紛らわそうと、私は早々と眠りについた。
あれからどれくらい経ったのか。
お互いに忙しくなり、連絡すらも取れない日々が続いていた。
先日観たテレビでは、いつもと変わらぬアイドルスマイルで、観客たちを魅了している彼が居た。
思ったよりも元気そうで安心した。
その笑顔に元気をもらった私も気合いを入れ直し、ようやく仕事が一段落したところ。
帰り支度を済ませ、仕事仲間にも挨拶を終えたところで、出入口の横にある鏡が目に入った。
「そう言えば、薄くなってる」
彼が付けてくれた印を指で撫でると、自然と溜息が出た。
気持ちに余裕が出来ると考えてしまう。
「会いたいなあ」
そんな思いを無理やり振り払い、家に向かって歩き出した。
途中でケーキ屋さんの看板が目に止り、仕事を頑張った御褒美にと、ショートケーキをふたつ購入した。
太るかな…
一瞬、頭を過ったけど
最近は少食だったし、このくらい良いよね
なんて、言い訳したりしながら
家路を急いだ。
マンションが見え、鍵を取り出そうとカバンに手を入れた瞬間、後ろからフワッと抱き締められた。
「おかえり、まや」
甘く低い声が私の鼓動を高まらせる。
「ひろくん、ただいま」
何で彼は私が会いたいと思ったときに必ず会いに来てくれるんだろう。
「やっと会えた」
「私も会いたかった」
冷たくなった彼の手を握りしめて振り返ると、大好きな笑顔。
「今日はずっと一緒に居れるから」
耳元で囁かれると、身体中が熱くなる。
ゆっくりと深呼吸をして、腕を組んで歩き出した。
「また待たせちゃったね」
「いや、今来たとこ」
「嘘ばっかり」
「本当」
どんな時でも私を気遣ってくれる彼に、申し訳なさを感じながら、ふと夜空を見上げた。
今日も無数の星たちがキラキラと綺麗に輝いていた。
「あ、ケーキ買ってきたの」
「もちろんショートケーキだよね?」
「なんか、やらしいこと考えてない?」
「ん、べつに?」
夜空を見上げると無数の星たちが綺麗に輝いていた。
自然と溜息が漏れてしまうのは、愛おしいあの人に逢えない辛さからか。
行き交うカップルを見つけては、少しだけ羨ましく思ってしまう。
家に帰ったら何をしようかと考えることもいつも同じで。
くだらない事を考えているうちに見慣れた建物が見えてくる。
何度目かの溜息を吐いて、重い扉をユックリと開けると
「まや」
後ろから聞こえた、その声にドキッと胸が高鳴った。
慌てて振り返ると、会いたくてたまらなかった彼が、両手をおおきく広げて微笑んでいる。
「まや、おいで」
言われなくても、もう飛び込んでる。
ぎゅっと抱き締めると私の大好きな彼の香り。
逢えなかった間にあった嫌な事、不安だった事を全て忘れさせてくれる。
「なんで居るの?」
「ん、ちょっと時間出来たから」
嬉しさから涙がこみあげてくる。
「とりあえず家入ろっか?」
両手で涙を優しく拭ってくれて、髪の毛をくしゃくしゃにされた。
差し出された手に指を絡めて歩き出す。
「いつから待ってたの?」
「今来たとこ」
「嘘ばっかり」
「本当」
私より手が冷たいのはきっと何時間も待たせてしまったせい。
体を大事にしなきゃいけない時期なのに。
何も出来ない自分が情けない。
「今あたたかい飲み物いれるね」
上着を脱いでキッチンへ向かおうとすると、腕を引き寄せられ、きつく抱き締められた。
「いらない。充電させて」
「でも体冷えてるよ」
「じゃあ、 まやがあたためて?」
耳元で囁かれて、ソファーに押し倒された。
久々に見つめられると緊張してしまう。
優しいキスをくれた後の笑顔が堪らなく好き。
「 ひろくん、少し痩せたね」
さっきは暗闇で分からなかったけど、前に会ったときより何だか体が引き締まった感じがする。
「ライブ中だからね、体絞っておこうと思って」
テレビ番組もかかさず観てたのに、やっぱり実際に会わなきゃ分からないことだらけ。
「ひろくん、大好き」
首に腕を回して深く口付けると、彼もそれに応えてくれる。
「俺も、大好き」
首筋に顔を埋め、肌を吸われると自然と甘い声が漏れてしまう。
「まや可愛い」
彼の髪の毛が私の頬をくすぐる。
耳元で彼の熱い吐息が聞こえる度に、私の身体は彼を求め疼いてしまう。
「ごめん、まや。今日は優しく出来ないかも」
着ていたシャツを脱ぎ捨て苦笑いしながら呟く。
彼のその余裕がない表情も大好き。
もっと私を求めて
もっと私で乱れてしまえばいいのに。
「いいよ、ひろくんの好きにして」
どんなに好きって言っても
どんなに愛してるって言われても
全然足りなくて。
もっともっと、壊れるくらいに愛してほしい。
時計を確認すると午前0時を回っていた。
「ごめん、少ししか一緒に居られなくて」
上着を羽織って彼は申し訳なさそうに呟いた。
「寂しい思いばっかさせて、本当ごめん」
「私は大丈夫だよ」
仕事を頑張っている彼を観るのも大好き。
「体に気をつけて、お仕事頑張って」
寂しくないと言えば嘘になる。
だけど、世界中に彼を待っている子が沢山居るから。
強がって笑顔を作ってみたものの、自分でも分かるくらいにぎこちなかった。
「ん、ありがとう」
おでこに優しいキスを落とし、私の首筋を指でなぞりながら彼は微笑んだ。
「これ、なくなる頃また会いに来るから」
逢えない間も寂しくないようにと、彼が付けてくれた印。
少し目立つところに付けられ、どうしようかと悩む反面、本当は嬉しかったりもする。
「うん、まってる」
「じゃあ、いってきます」
「いってらっしゃい」
さようなら、とか
ばいばい、とか
またね、が嫌いな私だから
お別れの挨拶は決まってコレ。
ポンと私の頭を撫でて彼は部屋を出ていった。
寝室に戻ってベットに横になると微かに彼の香り。
寂しさを紛らわそうと、私は早々と眠りについた。
あれからどれくらい経ったのか。
お互いに忙しくなり、連絡すらも取れない日々が続いていた。
先日観たテレビでは、いつもと変わらぬアイドルスマイルで、観客たちを魅了している彼が居た。
思ったよりも元気そうで安心した。
その笑顔に元気をもらった私も気合いを入れ直し、ようやく仕事が一段落したところ。
帰り支度を済ませ、仕事仲間にも挨拶を終えたところで、出入口の横にある鏡が目に入った。
「そう言えば、薄くなってる」
彼が付けてくれた印を指で撫でると、自然と溜息が出た。
気持ちに余裕が出来ると考えてしまう。
「会いたいなあ」
そんな思いを無理やり振り払い、家に向かって歩き出した。
途中でケーキ屋さんの看板が目に止り、仕事を頑張った御褒美にと、ショートケーキをふたつ購入した。
太るかな…
一瞬、頭を過ったけど
最近は少食だったし、このくらい良いよね
なんて、言い訳したりしながら
家路を急いだ。
マンションが見え、鍵を取り出そうとカバンに手を入れた瞬間、後ろからフワッと抱き締められた。
「おかえり、まや」
甘く低い声が私の鼓動を高まらせる。
「ひろくん、ただいま」
何で彼は私が会いたいと思ったときに必ず会いに来てくれるんだろう。
「やっと会えた」
「私も会いたかった」
冷たくなった彼の手を握りしめて振り返ると、大好きな笑顔。
「今日はずっと一緒に居れるから」
耳元で囁かれると、身体中が熱くなる。
ゆっくりと深呼吸をして、腕を組んで歩き出した。
「また待たせちゃったね」
「いや、今来たとこ」
「嘘ばっかり」
「本当」
どんな時でも私を気遣ってくれる彼に、申し訳なさを感じながら、ふと夜空を見上げた。
今日も無数の星たちがキラキラと綺麗に輝いていた。
「あ、ケーキ買ってきたの」
「もちろんショートケーキだよね?」
「なんか、やらしいこと考えてない?」
「ん、べつに?」
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