いまだけは。
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「ねえ、貴ー」
「んー?」
「お願いあるんだけどー」
雑誌を読んでる俺に後ろから優しく抱きついて、猫なで声を出す彼女。
こんな時のお願いは決まってあれだ。
「いやだ」
「まだ何も言ってないじゃん」
ぷくーっと頬を膨らませて俺の頬を痛いくらいにつねってくる。
「聞かなくても分かるから」
彼女と付き合いはじめてもう三年くらいは経つ。
一緒になりたくても俺の立場上なかなか簡単にはいかないわけで。
それでも、不満一つ言わずに待っていてくれる彼女には、本当に感謝と同時に心痛の念でいっぱいだ。
「どうせメンバーに会わせて、だろ?」
読みかけの雑誌を閉じ、彼女をの方を振り返り、頬にチュッと口づける。
「会わせたくないの!」
「なんでよー」
ご立腹の彼女の腕を引き寄せ、思いっきり抱き締めた。
ふわっと香る匂いは俺をいつも安心させる。
何年経っても変わらず大好きな彼女の匂いだ。
「 まや がかわいすぎるから」
「意味が分からない」
怒りながら俺の胸をポカポカと叩くその姿もまた可愛いな、なんて。
あれは、まだ彼女と付き合ったばかりの頃。
一度だけメンバーに会わせたことがあった。
彼氏の俺を差し置いて、あいつらは平気で彼女を口説き始めた。
気をつけてと、彼女に注意したものの
冗談だったんでしょ?そう笑って受け流されてしまった。
あいつらとはもう幼馴染
いや、家族以上の時間を一緒に過ごしてる俺だから考えることは分かってる。
彼女を本気で狙っていた。
しっかりしているように見えて意外と隙だらけの彼女だから、暫くは会わせられないと痛感した。
「 まやを独り占めしたいって俺のわがままなんだけど」
ダメかな、そう微笑むと
耳まで真っ赤にした彼女が俺の胸に顔を埋める。
「その笑顔でその言葉、反則でしょ」
どうやら彼女は俺の笑顔に弱いらしい。
「今だけは俺のまや でいてください」
「はい。」
微笑みあって長い口づけを交わしあった。
END
「んー?」
「お願いあるんだけどー」
雑誌を読んでる俺に後ろから優しく抱きついて、猫なで声を出す彼女。
こんな時のお願いは決まってあれだ。
「いやだ」
「まだ何も言ってないじゃん」
ぷくーっと頬を膨らませて俺の頬を痛いくらいにつねってくる。
「聞かなくても分かるから」
彼女と付き合いはじめてもう三年くらいは経つ。
一緒になりたくても俺の立場上なかなか簡単にはいかないわけで。
それでも、不満一つ言わずに待っていてくれる彼女には、本当に感謝と同時に心痛の念でいっぱいだ。
「どうせメンバーに会わせて、だろ?」
読みかけの雑誌を閉じ、彼女をの方を振り返り、頬にチュッと口づける。
「会わせたくないの!」
「なんでよー」
ご立腹の彼女の腕を引き寄せ、思いっきり抱き締めた。
ふわっと香る匂いは俺をいつも安心させる。
何年経っても変わらず大好きな彼女の匂いだ。
「 まや がかわいすぎるから」
「意味が分からない」
怒りながら俺の胸をポカポカと叩くその姿もまた可愛いな、なんて。
あれは、まだ彼女と付き合ったばかりの頃。
一度だけメンバーに会わせたことがあった。
彼氏の俺を差し置いて、あいつらは平気で彼女を口説き始めた。
気をつけてと、彼女に注意したものの
冗談だったんでしょ?そう笑って受け流されてしまった。
あいつらとはもう幼馴染
いや、家族以上の時間を一緒に過ごしてる俺だから考えることは分かってる。
彼女を本気で狙っていた。
しっかりしているように見えて意外と隙だらけの彼女だから、暫くは会わせられないと痛感した。
「 まやを独り占めしたいって俺のわがままなんだけど」
ダメかな、そう微笑むと
耳まで真っ赤にした彼女が俺の胸に顔を埋める。
「その笑顔でその言葉、反則でしょ」
どうやら彼女は俺の笑顔に弱いらしい。
「今だけは俺のまや でいてください」
「はい。」
微笑みあって長い口づけを交わしあった。
END
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