金髪
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「ちょっと、たくや!腕痛いよ、どこ行くの?」
跡が出来そうな程、彼は力強く私の腕を掴み、何も応えずにスタスタと歩いていく。
そんな彼の眉間にはシワが寄ってあり、どうやら御立腹のご様子。
その後、腕が痛く何度も抵抗したが彼の力に敵うはずもなく、私は涙を堪えながらただ後を着いていくだけだった。
どれくらい歩いたか全く覚えていない。
「なに泣いてんだよ」
彼は急に立ち止まると、私を振り返り両手で涙を拭ってくれた。
「だって、たくや怖い…」
「ごめん、急に怒って悪かった」
私の顔を覗き込み頭をソッと撫でてくれる彼は、いつもの優しい彼に戻っていて
「落ち着いたら、ここ一緒に入ってくれる?」
目の前の建物を指さして、私に微笑みながら問い掛けてきた。
「ここって…」
大きくてオシャレなその建物は、何度か雑誌やテレビなどで見たことがある有名な美容院だった。