金髪
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ニコニコしながら彼の言葉を待ち望んでいると
「全然可愛くない…」
「え?」
耳を疑うような言葉が返ってきた。
「全然可愛くないって言ってんの」
私に向ける低い声と鋭い目つき。
いつもの優しい彼とは全く正反対で、こんな彼を見たのは初めてだった。
「急にどうしたの?」
そんな彼が少し怖くなって、握っていた手を少し緩める。
「まやこそ、どうしたんだよ。急にそんな恰好して」
慣れない髪型だって服だって、喜んでくれると思って頑張ったのに。
「全然似合ってないから」
少しでも彼に近づきたかっただけ。
少しでも『可愛くなったね』って褒めてほしかっただけ。
それだけなのに──
「何でそんなこと言うの?」
「はあ…」
俯く私の前で、彼は重いため息を吐き出すと、突然私の腕を引っ張り、足早に歩き出した。