戦国無双
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私は何度も申し上げました。
それでも、彼は私を強く抱いた。
雷に怯える私の身体を、強く、強く……
「信之様……もう、お止めくださ……」
「私はあなたを慕っている」
「!?」
「こんなに怯えている貴女を、放っておくわけにはいかない」
私が潜っていた布団の中へ彼も入ってくると、震える身体を抱き寄せ、私の頬へキスをする。いけない、この流れは……
私は今はスパイとしてこの真田家に潜入していた。どこの血筋の者でもない、私は孤独の身で今の仕えている家に拾ってもらった。その家にとって今は少しでも多くの恩を返しをするため、真田家のスパイをやっているのだ。
(なんで信之様が、私の部屋に……!?)
最初彼が訪ねてきたときは正体がバレたのかと思っていた。布団の中でうずくまり、緊張と恐怖で動けない私。しかし、彼からの言葉は優しかった。
「雷、苦手なんじゃないかと思ってな」
「え…?」
「ほら、前に幸村と稲で鍛練をしていたことがあっただろう?雨が降ってきたとき、今まで何ともなかった貴女が急いで屋敷に戻ったときがあった」
「……」
「あのときも、こんな雷がくる前だったなと」
私は答えられなかった。
弱点を相手に知られるとは不甲斐ない。
まさかこんな早く見抜かれてしまうとは。
信之様が私の布団の中に手を入れる。
手探りで探し、私の頭を撫でる。
雷の音が近くで響いていた。
私は恐怖のあまり彼の手をギュッと握ってしまった。
「あ、すみません!信之様……」
「いいよ。雷が過ぎるまでこうしていよう」
だがこんな時に限って中々過ぎてはくれない。
私がずっと怯えていたからだろうな、信之様は布団ごと私を抱きしめてくれた。そして子供をあやすかのように、ゆっくり背中を撫でた。
「少しは落ち着くだろうか?」
「はい…、ありがとうございます!」
私は涙をこらえ、顔をひきつらせながらも笑顔を作った。
本当は怖くて怖くてたまらない。
顔をあげたとき、彼との距離が近いことに気がついた。
(…さすがにこんな顔まで見せられない)
とっさに下を向き、顔を隠す。
子供のように雷に怯え、涙を溜める私の姿は彼の目にはどう写ったのであろうか。
気づけば彼は布団の中に入り、私に覆い被さるような体制になっていた。
そして………
「ん………!?」
ドン!と遠くで雷が落ちる音がした。
ビクッと反応したのはその雷のせいだろうか。それとも急に唇で感じた感触のせいだろうか。
優しく押さえつけられるように彼に唇を奪われた。
そして、短い間を何度も、角度を変えてキスが降ってくる。
そのうち彼の舌が私の唇を割り、中へ入ってきた。
「ん……ふぁ、ん………」
急なことで頭が追い付かない。
舌の先で確かめるように私の歯をなぞり、ゆっくりと絡めていく。
「信之様……もう、お止めくださ……」
舐められ、絡まれ、なぞられながらも、私は彼を止めなくてはという想いは残っていた。
「私はあなたを慕っている」
「!?」
突然の告白に戸惑う。
一体いつから?彼が私を気づかってくれていたのは知っていた。
でもまさか、真田家長男に、こんな……
「こんなに怯えている貴女を、放っておくわけにはいかない。最初は添い寝だけでもと思ったが……」
「んん……っ!」
彼の舌が私の口内を再び探り始める。
逃げていた私の舌を見つけては、ねっとりと絡めた。
「……もし嫌なら止めてくれ」
その夜は長かった。
雷は止むこともなく、でもそれが幸いにもなって、私達の声を外部へは聞こえなくさせている。
「あっ、あっ、あっ………やぁ……あッ!」
男の太くて長い指が私のなかでバラバラに、動いている。胸の先は恥ずかしいほど主張しており、信之は舌で舐めたり吸ったりを繰り返していた。
「あん、あっ、信之様……!」
「ん?」
「稲が、稲姫が……悲しんで…し、まいます…!」
そう、この方は今私が仕えている(振りをしている)稲姫の旦那様。
稲姫は彼を慕っていることは、お仕えしているときから感じていた。弟の幸村とも大変仲が良く、あの3人の仲は羨ましいほどであった。
「まだ……、まだ、間に合います……!わ、私は大丈夫、ですか、ら………、早く……稲さまのところ、にぃ………」
身体をビクビクさせながら、必死に訴える私。
そう、私たちはこんなことをしていい間柄ではない。
例え、私が少しでも彼を慕っていたとしても………
涙目になりながら、腕の中から逃げ出そうとする彼女。恋とはこんなにも切ないものだっただろうか?
稲と結婚したのは家同士の関係でもあったが、嫌いではなかった。むしろ一生懸命な彼女にはどんどん惹かれていく。だが、このような熱く、何がなんでも手にいれたいと思わせるような感情は、ない。
必死に訴える瞳は潤んで、真っ直ぐ私を見つめている。呼吸のリズムは乱れ、与えられる刺激に耐えようと、腰をうねらせる姿はとても魅力的だった。
「貴女が、私の側室になってくれればいいのに」
「ぇ、信之さ、ま…?ぁ、ああぁぁん!」
私の中に彼が入ってきた。
とろとろに溶けた私の中はすんなりと受け入れてしまう。
「あ、やッ、だめ……まだ動いちゃ……ぁあ、ああぁ……」
私の言葉を無視して信之は動き始める。
気づかってゆっくり動いているのが、またじわじわと刺激が身体に伝わり、おかしくなりそうだ。
「……ここかな?」
「ひゃん!」
思わず変な声が出てしまった。
信之は同じとこ箇所を何度も擦るように動く。
「あんッ!あッ、あッ、あッ…信之さ、あぁ!そこ、いや……だめぇ……!あぁ!あぁ!」
「愛してる」
「んんッ!」
唇を奪われ、再度舌を絡めあわせる。
丁寧に、味わうように口内を犯され、下はどんなに腰をうねらせても敏感な箇所を刺激し続けられる。
(ダメッ、そこはだめぇ………!)
「あッ、あッ、んあぁ!あん!あッ、あッ……ぁぁあッ!あッ、あぁああアアッ!」
身体を大きく痙攣させ果てる私。
しかし、彼の動きは止まらなかった。
「……あッ!あん!あん!の、信之、さまあ!」
「……すまない。貴女が魅力的過ぎて、止まれそうにない」
「あぁッ!あッ!だめ、またキてしまいます……!」
腰を動かしながら、両手で私の胸を揉み始める。元々敏感だったそこは1度目絶頂でさらに感度をあげており、優しくつままれただけでも声を我慢できなかった。
「あぁ、あぁッ!あん、あッ!んあぁ、あぁあ!や、あぁア!あっ、あっ、あっ……あぁあああッ!」
「クッ……!」
腰を浮かせ、2回目の絶頂を迎えると中に熱いものを感じた。
私と同じように信之様も息が乱れている。
私達は再び見つめあったあと、優しくキスをした。
雷はもう過ぎたのだろうか。私はそのまま眠りについてしまった。
朝起きたときは誰もいなかった。
きっと、人目を気にして先に部屋に戻ったに違いない。あの人らしい。
もしかしたら夢だったのだは?と思わせるくらいであった。
(まぁ、私としては夢であった方が居やすいか………)
着替えて、朝の支度をしに稲様のもとへ向かう。少し罪悪感が残ったが、夢だと思えばなんともない。
襖を開けると、部屋には稲姫、幸村、そして信之が座っていた。
「おはようございます」
「おはようございます。貴女も朝は早いのですね」
そう言って微笑み返してくれる幸村。
聞けば、これから3人で朝の練習をするらしい。
流石、真田家。
「もしよければ貴女も見学してはどうです?まだここに来て日も浅いでしょうし」
「そうですね!今日は私と姉上の番だったはず。早速向かいましょう!」
そう言うと幸村と稲は武器をもって、外へ向かう。私もついていこうと立ちあがると、ツンと袖を引っ張られた。
「昨日は大丈夫でしたか?」
私を心配そうに見つめる信之様。
一瞬硬直したが、夢であったかもしれないという可能性を信じ、慌てて返答する。
「か、雷ですか?はい、とても大きかったので驚きましたが、なんとかしのげました。その間、とてもよい夢を見ていたので」
「へぇ、それはどんな夢でしょう?」
信之様は安心したようににっこり笑う。あぁ、やっぱりこの人があんなことなさるわけがない。
「信之様に慰めていただきましたわ」
「私が?」
「はい。とてもお優しく頭を撫でていただきました」
一瞬驚いたようにも見えたが、信之様は優しく微笑んだ。
「貴女のお役に立てたのであればよかった」
「ありがとうございます」
外で信之を呼ぶ幸村の声が聞こえた。
私たちも行くか、と武器をもち部屋を出ようとすると、何かに気付き、私の名前を呼んだ。
「貴女が私を感じている姿は、とても美しかったですよ」
「!!?」
「それでは、また雷の日に」
先程と同じように微笑んだ彼だったが、爽やかな笑顔の裏に感じる妖艶なオーラに私は目眩がした。
次の夜もきっと…
(ぁ、あれが夢でないとするなら……えぇ……!?)(これから雷の日は毎晩見れますよ)(勘弁してください……)
1/1ページ