-意地悪-
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「……寒い」
司令部を出た瞬間レンは思わず呟いた
天気がいいからと油断していた
雑務に追われて季節を感じるヒマなど無かったのかもしれない
しかも
前日からの晴れの予報は綺麗さっぱり外れて外は酷い雨
寒くなりはじめたこの時期
雨の日に上着も持たず薄着でいるのはバカとしか言えない
財布を忘れて昨日帰宅した自分を呪いたくなる
普段なら絶対に忘れないのに‥
そう思ってレンは深々とため息をついた
というか
そもそもだ
非番だから‥と忘れ物を取りに私服で来たのが悪かったのかもしれない
いや
財布を取って直ぐに帰っていればこんな事にはならなかった
「どうしたのかね?そんな所に突っ立って」
この男さえいなければ…
「おや、雨か。さっきまで晴れていたのだがな」
レンの怨みがましい視線をさらりと無償してロイは言った
白々しいセリフに怒りが込み上げるレン
知っていたに違いない
夕方から雨になること
薄着のレンを見つけた瞬間の意地の悪い顔と言ったらなかった
非番だと言ってるのにアレやコレやと用事を押し付けて、結局こんな時間になったのだ
「たいっー」
「さて」
文句の一つでも言ってやろうかと口を開いた時、彼は黒い傘をポンッと開いた
「傘は一つしかないが、入るかね?」
意地の悪い顔
選択肢など始めから存在しない質問
「…‥入ります」
差し出された腕に腕を絡めると、彼は満足そうに微笑んだ
反則
「そうだレン、昨日シチューを作ったのだが‥食べに来るかね」
寒いのだろう?
耳元で囁くのはもっと反則だ
外気との差がはっきりと解る熱が耳に触れてレン鼓動が速くなる
何もかも計画済み
そういえば、忘れ物があると連絡してきたのも…
「‥美味しくなかったら暴れますからね」
必死の抵抗も彼の前では無意味と知りつつ口から悪態が漏れる
小さな笑いが隣から聞こえたが
もう‥それには反論しないことにした
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寒くなりましたね
でもまだまだ暖かい日もあって夏服が仕舞えない(-.-;)
朝なんか、よく体が冷え切ってたりするので焦ります;;;
インフルもありますし、お体にお気をつけて(__)
2009/10/5 瑠鬼
もう薄着とかありえない寒さですよね!
雨降った日とか寒さに猛烈めげます(-.-;)
2009/12/19 瑠鬼
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