†My feeling†
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昔
ガイルが家に来て間もない時
母の形見だと言って見せてくれたそのネックレスが
私にはとても
魅力的に見えた
私の母は何も残してくれなかったから…
そして
何かを共有したいという
子供じみた感覚で
一度だけ
『ほしい』
と口にした
その後にレックスが来て
そんな事を口にした事すら
今の今まで忘れていた
覚えていてくれた事が
とても
嬉しい
「はいはーい。お楽しみの所邪魔して悪いね」
「おたっ…!?」
振り返った私は一瞬何事かと目を疑う
レックスの連れて来たロイの頬に付いた紅葉
「ろ、ロイ…?どうしたの?凄く痛そうなんだけど…とにかく、冷やした方がいいよね?」
言って私は部屋を飛び出した
何があったのだろうかと気になる
あの人がつけたのだろうか
それとも他の人が…
「…俺はあいつの兄貴でいるつもりだ」
階段を上がろうとして聞こえたレックスの声
「だから、あいつを悲しませる奴はロイだろうとガイルだろうと許さねぇ」
「悲しませるつもりはない。だからこうして大きな紅葉を貰ってきたんじゃないか…私は本気だ」
「遊び人のお前の本気がどの程度かわかりゃしねぇ」
「選ぶのは彼女だ」
何の話をしてるの?
そう聞いて入りたいのに中々入れる気配じゃなくて…
私はそっと階段を降りてワザと足音を立てながら上がった
「お待たせ!」
入ってすぐに、濡らしてきたハンカチをロイの頬に当てる
そして今更な事に気付いた
「3人とも、一度軍に顔出しに行くんじゃなかったっけ?配属がどうとかで…」
「やっべ…!!」
レックスが叫んだ
「今何時だっ!?」
「13:00(ヒトサンマルマル)」
「集合はっ…」
「13:30(ヒトサンサンマル)」
「いっ…急げっ!」
全員で階段を駆け降りて、慌てて鍵を閉めて再び駆け出す。
そんなこんなで昼食にありついたのは17時頃。
もはや昼夜兼用だった。
「ね、二つ名はどんなのもらったの?」
ロイの行きつけのレストランで私は3人に聞いた。
3人ともなんだか疲れているようだ。
しかし私は正直暇なのでその辺の事を綺麗に無視した
「紅」
「銀」
「焔」
口々に答えてまた黙り込む
疲れてるっていうよりこれは…
喧嘩してる