†Cry for…†
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2日かけて
また
この場所に戻ってきた
今の私は
自分でも解るくらい衰弱していて
いつ死んでもおかしくなかった
それでも
こうして立っていられるのは
ロイが
傍に居てくれるから…
「ここで…出会ったんだよね…」
「あぁ…」
幼かった私がうずくまっていた場所
それから
“お父さん”に救われた場所
どれもがつい最近の出来事のように思えて
思わず
口元が緩んだ
「ロイ」
「…ん・・?」
「ありがとう」
「っ!!逝くなッ…アクアっ・・傍にいてくれっ…」
「ロイ…」
壊れそうなほど抱きしめられて
一瞬覚悟が揺らぐ
「…ごめんなさい…」
でも
どうしようもない
「謝るなっ…」
「ごめん…私は・・卑怯だ…」
私は逝けるからいい
何も感じない
でも
ロイは…?
ロイは違う
それでも私は…
「ロイ…絶対・・大総統になって…」
「あぁ…」
「絶対…長生きして…」
「あぁ…」
「また…誰かを愛して…」
「無理だ!…アクア以外…愛せない…」
「お願いっ…約束して…!」
彼は何もこたえない
代わりに
震えている
「っ…!?…・・ごめん…もぅ…ダメみたい…」
抱きしめられた肩ごしに
青い光が走ったのを見た
指先から
分解が始まっている
「ロイ…離して…」
「…嫌だ…」
強いキス
全てを貪るような
強いキス
「んっ…ロイ…お願い・・自分でも何が起こるかわからないっ…ロイを・・巻き込みたくない…」
「嫌だ」
また
強く抱きしめられる
ごめん
もう
笑えない
泣いていい?
「ロイ…愛してる・・」
「解ってる…アクア、逝くなっ…」
「…ムリだヨ…」
ゆっくりと
確実に分解が進んでいく